旅行中に目で見た光景をそのまま録画するために、メガネ型のウェアラブル・カメラを買った時に感じた限界


1年くらい前に、メガネ型のビデオカメラを買った

旅行中に見ている光景をそのまま撮影・録画できればいいな、と思ったのだ。

もちろん、バッテリー問題があるから連続録画を24時間するワケではない。

しかし、ちょっとでもそれに近づければいいな、と。

実際に何度か海外・国内の旅行で使ってみて・・・

そして、購入の半年後に売った

何故なのか。

メガネ型のウェアラブル・ビデオカメラ

1年くらい前に、メガネ型のウェアラブル・ビデオカメラを買った。

メガネのフレームにカメラが付いているタイプ。

ちょうど眉間のあたりにカメラがくるので、

「自分が見ているモノを、見ているままに撮影・録画できる」

というアイテム。

宣伝文句は

人間の目線に最も近い主観映像を撮影可能なウェアラブルカメラ

念のためにカメラ部分を拡大すると、↓。

レンズは差し替え可能で、サングラスにもなる。

これはビーチリゾートでも使えて、便利だった。

購入したのは、「Pivothead SMART Architect Edition」

米の公式:Pivothead ウェアブルカメラ

日本代理店:Pivothead SMART Architect Edition – COAL BLACK [カメラ搭載]

公式の説明動画はコチラ↓


いわゆるメガネ型のカメラデバイスは、以前から存在していた。

しかし、この「Pivothead」のは、かなり近未来的な機能を搭載していて、ウェアラブル・デバイスとしての魅力が満点だったのだ。

例えば、写真の撮影は、フレームをタップするだけでOK。

動画撮影は、フレームをスワイプする。





http://www.pivothead-japan.com/blank

また、フレームの内側にLEDを搭載し、スマホと連動してアラート等が表示される。

視界の端っこで、ぼんやり光ってお知らせしてくれるワケだ。

かなり、近未来感ある。

しかし結局、自分の用途には合わないかな?と思って売ってしまった。

アイテム自体は、かなり良かった。

ただ、自分の用途には合わなかった。

そこら辺について。

歩行時の顔ブレ問題

自分はこのウェアラブル・カメラを、主に海外旅行での街並み撮影に使おうと思っていた。

「自分が見たままの景色を動画に残せる」なんて、素敵じゃないか?

もちろんバッテリーも限りはあるから、常に電源ONではない。

しかし、フレームをサッとスワイプすると撮影開始できるので、カメラを取り出して撮影するより手軽なんじゃないかと。

実際、手軽だった。

しかし、歩きながら撮った動画を後でみてみると、手ブレが結構キツかった。

ブレブレなんである。

この場合、手ブレというより、「顔ブレ」

歩きながらだと、メガネが顔と一緒に上下しちゃって、動画がブレちゃう。

↓は、撮った「元動画」と、いくつかのPCソフトで手ブレ補正をかけた際の、比較動画。

(どのソフトで最も良い手ブレ補正効果が得られるか、チェックしていた際の動画)

https://www.youtube.com/watch?v=s9bSztXQwSs



左上の「元動画」をみれば分かるとおり、なかなかブレがスゴイ。

ソフトである程度のスタビライズができるんだけど、GPUナシのノートPCでは、その修正には数時間かかったりするのだ。

かかる時間が、結構エグい。

※ちなみに、YouTube側でもスタビライズは可能なので、実はそっちの方が手軽ではある

そもそも、手ブレ補正の機能は、限界があるし。

それにしても。。。

誤算だった。

俺氏、歩くときにこんなに顔が上下しちゃってるのね。。。

ちょっと気になるのは・・・

自分は、歩行時の顔ブレが「ヒドいタイプ」なんだろうか?

それとも、ノーマル?

どうなんだろう・・・。


あと自分は、このカメラを国内旅行先でのフットパス(山歩きとハイキングの中間みたいなヤツ)で使おうと思っていた。

しかし、割と疲れ果てて歩いていることも多く、そうすると肩を揺らしながら歩くので、顔ブレが酷くなる。

ちょっと山に入っていく感じだと、なおさら。

フットパス カテゴリーの記事一覧 – やじり鳥


ちなみに、歩行時でなければ、写真も動画も結構いい絵が撮れた。

なので、自分のように「歩き動画」がメインの用途でなければ、全く問題なく使える。

商品自体は、なかなか良い感じだったと思います。

もし将来的に、メガネ型デバイスに3軸ジンバル的な機能が付いたら、またチャレンジしたい笑

実は眼球を動かして色々見ている問題

もう一つ気になったのは、後で動画をチェックしていたら

「アレを実際に目で見たはずなのに、動画には撮れてないな?」

というのが、ちょくちょくあったのだ。

これは簡単で、顔を動かさずに眼球の動きだけで、いろいろ見ちゃってるという話。

メガネ型のカメラは、当然ながらそっちの方向に顔を向けないと、撮れてない。

しかし意外に、顔を動かさずに目の動きだけで見ているコトが、結構あるのよね。。。

これまた、当初は想定していなかった誤算だった。

もちろん、コレは意識的に『見たいモノの方に顔を向ける』ということで、解決する。

ただし、上下左右、かなり意識的に顔を正対させてやらないと写らない。

特に「上下問題」が厄介。

実際に顔を向けていても、実は眼球だけ更に下方向をみていることが、結構あるんだなぁ。

後で見ると、動画には「見ていたモノのちょっと上が写っている」ということが割とあった。


ただまぁこの問題は、「見たいモノ」がハッキリしている場合は、別に問題はないのかな。

自分は「街歩き」で使っていたので、特に周辺視野でいろいろ見るというか、そーゆーコトが多かったのだった。。。

実はコレ、恥ずかしいんじゃないか問題

購入の際には、あまりの未来アイテムに興奮していて考慮してなかった。

しかし、スキーやスノボ、サイクリングやドライブ、ホームパーティーのような、明確なレジャーシーンでない場合・・・

つまり、自分の用途のように旅行先での「街ブラ」に使おうとした場合・・・

「単なる怪しい人になるんじゃないか?」

という問題が勃発した。

※あくまで個人の感想です

海外旅行はともかく、国内旅行がちょっと恥ずかしい感じがしないでもない。

(海外は、浮かれた外国人旅行客のノリでイケなくもない)

これはスパイカメラの類いではないので、他の人から見てもレンズはちゃんと判別できる。

街歩きで使っていて、他人からも判別できた場合・・・

「隠し撮りしている感」が出ちゃうと、やっぱこう、不快感を覚えられてしまうかもな?、と。

購入後、そこにようやく考えが及んでから、自分としてはちょっと気が引けるようになった。

(ここら辺は個人差があると思うけど)

スマホやビデオをカメラみたいに、「撮ってますよ~」という感じなら、まだマシなんだが。

あるいは、Go Proのようなアクション・カメラでもいいけど、「撮ってます感」がアリアリなヤツ。


それとは別に、こちら側の羞恥心の問題もある。

「あの人、変なメガネしてる」と思われたら?

街ブラで「イケる/イケない」で言うと、個人的にはイケる。

自分は1度、肝試し?で夜の歌舞伎町(新宿)をグルッと録画しながら一周してみた。

「夜だったら、人に気付かれないかな?」と思ったのだ。

結果、誰にも気付かれなかった。

(もしくは気付いた素振りをみせなかった)

この歌舞伎町一周の実験をもって、自分は「夜ならイケる」という確信を得た。

昼は、分からない。

ちょっと実験する勇気がなかった。

ただまぁ、いずれにしろ。

旅行先での街ブラでは、「ちょっと使いにくいな」と思った次第。

まとめ

ちょっとPCの整理をしていたら、昔の動画が出てきたので、ここに。

以前から、「旅行中に自分が見たモノを全て録画できたらいいな」と、思ってて。

もちろん、全ての録画が後から必要になるワケではない。

大抵は平凡かつ冗長なシーンになってると思うので・・・。

ただ、

「あれを、カメラで撮っておけば良かった!」

「カメラを取り出すのが間に合わなかった!」

が、なくなるといいな、と思って。

いわゆる、HDDレコーダーのける、「全録」のようなイメージ。

あとから必要なトコロだけ見るというか。

ただまぁ、結局バッテリー問題もあるし、さすがに24時間ってワケにもいかないけど。

(今回の商品も、連続録画だと30分程度しかもたなかったと思う)

購入した「Pivothead」については、

  • 写真の撮影が手軽(常に装着していて、タップするだけだから)
  • 動画も、視点がある程度固定されていれば、割と良い感じに撮れる

というメリットがあった。

ただ、自分はその用途ではあまり使わないので、何回か旅行で使ったあと、売ってしまった、と。

そんな感じ。

窓に吸着するスマホケースで、電車や飛行機の車窓の風景をスマホ撮影する

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