最北の街、稚内
稚内は、北海道の中でも最も北に位置する街。
羽田から稚内空港まで、ANAの直行便がでている。
稚内空港から稚内駅までは、バスで向かう(600円)。
稚内駅は「日本で最北端の駅」、国内に張り巡らされた線路も、遂にこの駅で尽きる。
駅は大きくて、キレイで、立派な建物。
しかし一歩外に出た駅前の商店街は、人通りもなく。
ロシアからの観光客もあるらしく、商店街の看板はロシア語が併記。
ガランとした商店街で、全く読めないキリル文字の看板を眺める。
「北にきたなぁ・・・」と思う。
ノシャップ岬コース
稚内駅からノシャップ岬まで歩くウォーキング「ノシャップ岬コース」。
ノシャップ岬コース | 稚内フットパス
片道1.5時間くらい。
稚内にきたら、大抵最初にこれを歩く。
駅からスタートするお手軽コースというのもあるが、個人的に好きな道なんだな。
ただし過去に何度も歩いてるが、地元の人以外とすれ違ったことはない。
起点の駅から5分北に歩くと、海沿いの遊歩道の入口が見えてくる。
浜に打ち上げられた海藻。磯の匂いが充満する中、海沿いを歩く。
結構な数の船はみかけるが、昼間には仕事を終えているらしく人影はナシ。
厳しい風雪に晒されて、ボロボロになった漁師小屋もちらほら。
崩れ落ちて、もはや自然に回帰中の小屋もあった。
冬になると積るであろう、雪の重みを感じる光景。
薄暗い曇天、冷たく吹きすさぶ湿った潮風。
北の果てにきた感がハンパない。
圧倒的な寂寥感がクセになるウォーキング・コース。。。
意外に道だけはちゃんと整備されており、歩きやすい。
花や芝生も、ちらほら。
今回は鹿とすれ違った。
駅から徒歩10分の距離に、鹿がいる・・・。
昔、出会った地元の人と話して聞いたことがある。
山に住んでいる鹿が、塩分を求めて海辺まで降りてくるらしい。
ただ街まで降りてくると、人の出したゴミも食えたりする。
それで、鹿が街に住み着いちゃって問題になっている、と。
「車にひかれちゃうんだよな。夜道でも鹿の目は光るから避けられるんだけど、そっぽ向いてると、その目の光りも見えないから」
海沿いを歩くこと1.5時間。
赤と白の灯台が見えてきたら、ゴール。
ノシャップ岬である。
海の向こうには利尻島や礼文島を望むことができる。
漁師の店(ウニ丼)
ウォーキング・コースには全く人影もなかったが、ノシャップ岬は観光地だけに車やバイクできた人達の姿がちらほら。
飲食店や土産物店もある。
一本路地に入ったところにある「漁師の店」。
漁師の店 – 食べログ
入口で注文して、食堂で待つシステム。
こちらのお店は、比較的に良心的な値段なので嬉しい。
ウニ丼って、高いのよね。。。
ウニ丼(1900円)。
ツブ貝(150円)、ホタテ(250円)。
合計2200円。安い。
焼き物があるのも、こちらのお店の特徴。
ホタテはバター焼きに。
ツブ貝にはツユを入れて焼き、軍手とフォワークで身を抜き取る。
ウニ丼、美味し。
あきかわ屋(土産物)
ノシャップ岬を眺め、ウニ丼を食ったら、また歩いて稚内駅に戻る。
その前に、デザートをゲットせねば。
大きな土産物店「あきかわ屋」。
こちらでバラ売りの「流氷まんじゅう」(140円)を購入。
コレがまた、美味いんだな。
あとは、うまい棒も買った。
ウニ味と利尻こんぶ味の「うまい棒」(各30円)。
「ゴールデンカムイ」でご存じ、「食べていいオソマ」(山椒みそ)もあった。
これは、買わなかったけど。
うろこ亭(海鮮丼)
さて、また歩いて稚内駅に戻ります。
1.5時間ほど歩いて、駅に到着。
すると、、、
そう、もうお腹が減ってるんですね。
人間の体って、ふしぎ。
駅から少し歩いて、そのまま「うろこ亭」へ。
うろこ亭 – 食べログ
こちらでは、海鮮丼ですね。
そしてビール。
うろこ市丼(1980円)、たこザンギ(600円)、生ビール(520円)。
合計3100円。
海老、蟹、何でもあり。
ウニもオプションで追加できるが、今回は入れなかった。
まとめ
圧倒的な「北の果て感」を感じるノシャップ岬コース。
寂寥感のクオリティが、ハンパない。
そして、辿り着いた先で待っているのは、美味しいウニ丼。
生き返ります。
これがクセになって、稚内にきたら必ず歩いちゃうんだな。
ほい。
そんな感じ。