格安SIMのUQモバイルとワイモバイル、どっちが良いか比較する

UQモバイルとワイモバイル

UQモバイル(2年間利用)から、ワイモバイルに乗り換えて2ヶ月ほどたった。
それぞれの良し悪しを、個人的な観点から比較してみる。

なおUQモバイル・ワイモバイルは共に、格安SIMの中でも「大手キャリアのサブブランド」という特殊な位置にあり、通信も比較的「安定している」と言われている。
2社とも、他社から「価格の割に通信が安定しすぎててズルい」と指摘を受けている。
安くて速い「UQ mobile」「Y!mobile」と、それを批判するMVNO各社の攻防 – やじり鳥

ただし他の格安SIMよりは、ちょっと料金が高めではある。

個人的には「通信の安定性が第一」なので、最近はこの2社を選んでいるという形。

比較一覧表

気になった項目を、ざっと比較してみる。
黄色背景は、優位性があると感じた項目。

サービス UQモバイル ワイモバイル
プランS
3GB (2GB)
1年目:1980円
2年目:2980円
1年目:1980円
2年目:2980円
プランM
9GB (6GB)
1年目:2980円
2年目:3980円
1年目:2980円
2年目:3980円
プランL
21GB (14GB)
1年目:4980円
2年目:5980円
1年目:4980円
2年目:5980円
無料通話 1回5分以内は無料
or
S:60分/月無料
M:120分/月無料
L:180分/月無料
1回10分以内は無料
超過通話料 20円/30秒 20円/30秒
留守電 380円/月 月額無料
データ繰り越し 翌月繰り越し可 なし
データチャージ 500mb/500円 500mb/500円
無料チャージ 手動チャージ必要 自動設定可
通信制限時 300kbps 128Kbps
ペイ連携 なし PayPayで還元率優遇
キャンペーン時のみ
ポータル連携 なし Yahoo!プレミアム
ショッピング連携 Wowma!で多少 Yahoo!ショッピングで5%還元

以下、それぞれの項目について。

料金プラン

サービス UQモバイル ワイモバイル
プランS
3GB (2GB)
1年目:1980円
2年目:2980円
1年目:1980円
2年目:2980円
プランM
9GB (6GB)
1年目:2980円
2年目:3980円
1年目:2980円
2年目:3980円
プランL
21GB (14GB)
1年目:4980円
2年目:5980円
1年目:4980円
2年目:5980円

「料金プラン」はUQモバイル・ワイモバイルとも「S・M・L」
同じ構成、同じ料金、同じデータ容量。

それぞれデータ容量は、S=3GB・M=9GB・L=21GB。
ただし双方とも、元々のデータ容量はS=2GB・M=6GB・L=14GBで、「増量オプション」(2年無料)を使って、上記のデータ容量を実現している形。

また両社とも、価格表にのっている料金は1年目のみ。
2年目からは+1000円となる。

いずれにせよ、料金面では両社の差は実質ナシ。

通話料金・留守電

サービス UQモバイル ワイモバイル
無料通話 1回5分以内は無料
or
S:60分/月無料
M:120分/月無料
L:180分/月無料
1回10分以内は無料
超過通話料 20円/30秒 20円/30秒
留守電 380円/月 月額無料

「無料通話」は、UQモバイルとワイモバイルでちょっと異なる。
UQモバイルは、「おしゃべりプラン」(5分無料)と「ぴったりプラン」(○分無料/月)の2種類を選べる。

個人的には、UQモバイルの「ぴったりプラン」(○分無料/月)は使いやすかった。
「たまに長い電話もするが、基本的に通話する回数は少ない」という場合に有効。

「留守電」については、ちょっと注意。
ワイモバイルは月額無料で留守電を使えるが、以下の料金が発生する。
留守電に録音する際の料金「録音料」を、受け手側が支払う形。
ご利用方法(お預かり・再生・お知らせ・確認)

録音料 20円/回
再生料 10円/1アクセス + 10円/30秒
合計 40円/回~

UQモバイルでは月額料金が必要なので、それよりはマシかもしれない。

いずれにせよ「伝言メモ」(スマホ本体にメッセージを残す)が使えるなら、そちらを使った方がよい。
※ただしiPhoneは「伝言メモ」が使えない

データ容量・超過時対応

サービス UQモバイル ワイモバイル
データ繰り越し 翌月繰り越し可 なし
データチャージ 500mb/500円 500mb/500円
無料チャージ 手動チャージ必要 自動設定可
通信制限時 300kbps 128Kbps

「データ繰り越し」については、UQモバイルは余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができる。
「今月は使いすぎかな?」という場合でも、これがあると精神的に楽だった。

ワイモバイルは繰り越し不可なので、毎月データ容量に収まるか気にする必要がある。
これが地味に痛い。

「無料チャージ」については、下記のような内容。
「料金プラン」の項で書いたように、両社とも「元々のデータ容量」から「増量オプション」(無料)でデータ容量を増やしている。

ただしこの「増量オプション」分は、毎月自分でチャージする必要あり。
UQモバイルは、毎月ポチポチとチャージ実行(アプリかWEB)する必要あり、ちょっと面倒。

ワイモバイルは、「毎月500mbを○回まで自動でチャージ」という設定が可能なので、手動チャージが不要で楽ちん。
例)プランSの場合、「通常2GB+1GB無料(増量OP)」なので、「自動の500mbチャージ」を2回設定すればよい
→データ容量の残りが少なくなったら、2回までは自動でチャージされる

サービス連携

ペイ連携 なし PayPayで還元率優遇
キャンペーン時のみ
ポータル連携 なし Yahoo!プレミアム
ショッピング連携 Wowma!で多少 Yahoo!ショッピングで5%還元

「ペイ連携」は、いわゆるコード決済連携。
ワイモバイルは、PayPay連携が結構活きてくる。
PayPay還元キャンペーン時に「一般会員は10%還元、ワイモバイル会員は20%還元」というような差がつくのだ。
ただしこれはキャンペーン次第なので、今後ずっと続くかは分からない。
PayPay カテゴリーの記事一覧 – やじり鳥

「ポータル連携」は、ワイモバイルなら「Yahoo!プレミアム」が無料になる。
Yahoo!プレミアムには特典がたくさんあるが、正直なところ自分は特に恩恵を感じていない。
ちょっと期待していたのは雑誌など電子書籍が読み放題になる「読み放題プレミアム」が無料になることだが、対応する雑誌がかなり少なく、対応雑誌を2倍に広げるには「ブック放題」(月額500円)に別途加入の必要がある。

「ショッピング連携」は、ワイモバイルならYahooショッピングで還元率アップ。
UQモバイルもauのショッピングモール「Wowma!」で多少の特典があるが、際だったモノはないと思った。

通信速度

自宅において、通信速度の測定を行った。
事前にUQモバイルで速度を測り、SIMを入れ替えてワイモバイルで速度を測った形。

結論から言うと、UQモバイルの方が高速だった。

その後、MNP手続きをしてUQモバイルは退会した。
そのため同じ時間帯に比較ができたのは、この1回だけ。

比較テストを1回しかできていなので、何とも言えないが・・・。

なんとなく、UQモバイルの方が速かったかな?と思う。
ただまぁワイモバイルも、別に不便に感じることはないので、今後2年は使い続ける予定。

まとめ

UQモバイル・ワイモバイルとも、2年目からは料金が1000円ほど高くなる。
とはいえ両社とも「2年縛り」があるので、安い1年目が終わったからと言って、スグには解約できない。

そのため、2年毎に両社をいったりきたりする予定。

ただし今回UQモバイルを退会時、電話で退会の意思を伝えたら「1年目と同じ料金でどうですか?」(1000円割引&増量OP無料)と軽く引き留めが入った。
そうなると料金的にはUQモバイルに残っても良かったんだが、PayPay連携につられてワイモバイルに移行した形。

今のところ、両社とも満足している。

通信的な安心感では、UQモバイルの方が良かった(データ繰り越し可能、容量超えても300kbps、そして速度面)。
ワイモバイルは、個人的にPayPay連携が上手くハマったおかげで、コスト的な優位性を感じる。

どっちが良いかは難しいところだけど、最近はPayPayを使いまくっているので、ワイモバイルの方が良いかな。
PayPay連携での恩恵がなくなったら、UQモバイルの方が良いと思う。

そんな感じ。

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tonogata
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