岩手で有名な「キムチ納豆ラーメン」(柳家)、江戸時代と東北の納豆汁を感じる美味いラーメンだった

岩手県は盛岡にやって参りました。

盛岡駅の駅ビル「フェザン」にも入っている、岩手を代表するラーメン店「柳家」。
創業45年の老舗で、「キムチ納豆ラーメン」が有名とのこと。

しかもこの柳家、駅ビルの中に「フェザン店」「フェザン2号店」と、2店も居を構えておりまして。
「キムチ納豆ラーメン」、どんだけ人気なんだ、と。

先だって岩手出身の知人に尋ねたところ、、、
「ああ、柳家ね。レアチーズ入りが美味いよ。」

はぁ。

「キムチ+納豆+ラーメン+レアチーズ」。
全然意味が分からん。

一体どんな味かと想像を膨らませながら、フェザン店へ。

駅ビル店らしく、さくっと食えそうなカウンター中心の店だった。

さっそくメニューを拝見します。

まずは代表メニュー「キムチ納豆ラーメン」(小)。
850円也。

やってまいりました。

大量のモヤシ。
卵黄と赤いキムチの、鮮やかな色が眩しい。

モヤシの下には、麺が隠れていた。
(小)なのに、結構なボリューム感・・・。

麺を啜ろうと顔を近づけると、ぶわッと納豆の香り
「おぉ、納豆だ!」っていう。

キムチに染められた大量の豚肉とモヤシ、「豚キムチ」みたいなガッツリ系の食い応え。
しかし納豆風味の味噌スープが絡んで、どこか優しい味わいなんだな。

そんなに辛くもないし、ガツガツ食い進んじゃうな~。
とやってると、忘れた頃にまた納豆の香りが、、、
ぶわッと。

落ち着くねぇ。
当方、納豆は大好物。

しかし、そういえば。
このラーメン、納豆の匂いはするけど、納豆の粒が見当たらない。

なんだろうな?と思ったら、これは「納豆汁」風なんですね。
すりつぶした納豆を味噌に練り込んだ「納豆味噌」を、スープに使っている。
ニッポンおいしい納豆地図 盛岡市「キムチ納豆ラーメン」

納豆を味噌に練り込んで使う「納豆汁」は、江戸時代までは普通の納豆よりメジャーな食べ方だったらしい。
今でも、東北地方では広く食べられているとのこと。

納豆を叩き刻んで味噌汁に入れた納豆汁は、江戸時代までは納豆ご飯よりも頻繁に食卓に上っていた。
江戸時代には、現代でいうインスタント味噌汁のような「叩き納豆」を売り歩く「納豆売り」がおり、当時は納豆ご飯よりも主流の食べ方だった。
東北地方では現在も広く食べられる。
納豆 – Wikipedia

へぇ、そうなのか。
初めてだな。納豆汁。

なんだか懐かしい感じの味だと思ったが、江戸時代の納豆はこんな感じだったのか。

まぁ、江戸時代のを食ったことないから、懐かしいも何もないけど。
本件で言うと、キムチも入ってるし。

とはいえ、やっぱり何だか懐かしい感じの、美味いラーメンだ。

結構気に入ったので、翌日も柳家を訪問。
「4種のチーズ入り キムチ納豆ラーメン」をオーダーした。

チーズ入りになると、生卵は付かないようだ。

それにしても、すごいビジュアル。

このキムチ納豆ラーメンというのは、結構女性のツボにハマってるのか、1人で食いに来てる女性を結構みかけた。
チーズ入りなんてのも、女性にはウケが良さそうだ。

食ってみると、まろやかな納豆味噌スープが、チーズでさらにまろやかに。
ぐいぐい食い進んじゃう。全く辛くもない。

しかしキムチも入ってるので、食い終わったら汗が・・・。

なかなか美味かったです。

個人的には、生卵入りの普通の「キムチ納豆ラーメン」の方が、好みかな。

ほい。
美味かったですね。
キムチ納豆ラーメン。

そんな感じ。

この記事を書いた人 Wrote this article

tonogata
TOP