デルタ航空が運賃設定にAIを活用、ダイナミックプライシングのその先へ
デルタ航空が運賃設定にAI活用
デルタ航空が航空運賃の設定に、fetcherr社の提供するAIを使い始めた。
現在は国内線のうち3%でAIを使っており、今後年内に20%まで引き上げていく予定。
AIが航空運賃を最適化-複雑な価格変動が消費者惑わすとの批判も
このAI採用の話は波紋を呼び、各所から懸念も出ている。
個人情報利用に関する懸念や、航空料金が高くなる懸念などなど。
なおfetcherr社のAIは、デルタ航空以外でも使われ始めている。

fetcherr社のAIとは?
fetcherr社のAIは、どのように運賃価格を決定を決定するのか?
従来のダイナミックプライシングと、何が異なるのか?
従来のダイナミックプライシングは、主に過去の販売実績や現在の空席情報などをもとに、価格が決まる。
その他の市場パラメータも機械学習されるだろうが、基本的には予測に基づいたルール(戦略)が決まっている。
fetcherr社のAIは、より広範なデータをもとに、ルール(戦略)を含めてリアルタイムかつ自律的に決定していく。
「より広範なデータ」とは、原油価格・為替レート・各国のマクロ経済指標から、イベントやコンサート・SNSでの流行・天候情報のような人の行動を左右するデータ、また競合他社の価格や顧客の反応など、あらゆる公開データが視野に入る。
そうしたデータをリアルタイムに処理した上で、市場や顧客の反応をシュミレーション・予測し、価格戦略を決めていく。
なお現在のところ、AIが個人データをもとにパーソナライズした価格決定をすることはない。
もしそこまでいったらさすがに怖いが、それはないらしい。
そのうちそういう時代がきそうではあるけど・・・。
ブルームバーグでも引用されている、fetcherr社のホワイトペーパーを読んでみた。
下表の線は、複数の運賃クラスの価格を示している。
左図はfetcherr採用前の価格の動きで、価格の動きはさほど大きくない。
また異なる運賃クラスでも価格が同じで表示が被ってるからか、線の本数も少ない。

一方、右側のfetcherr採用後の価格は、大きく上下している。
このウネウネした運賃グラフで、結構な収益増効果が見込まれているようです。
(ホワイトペーパーではなく)Google Cloudの採用時例では、以下のようなインタビューが載っていた。
※fetcherrはGoogleのVertexとBigQueryを使っている(自分の理解では)Vertexはデータを持ち込んだ上でgeminiで処理できる
https://cloud.google.com/customers/fetcherr膨大なデータの取り込み・処理能力とディープラーニング技術を組み合わせることで、航空会社は初めて、利用可能なあらゆる情報を把握し、従来の価格設定モデルでは不可能だったきめ細かな価格設定を実現できます。これにより、特定のケースでは最大40%もの大幅な収益増加が実現しています。
なおfetcherrは、アルゴリズム金融取引の人達が作った会社らしい。
つまり資本主義の最先端の人達。
https://cloud.google.com/customers/fetcherrFetcherrは2019年に設立されましたが、その基盤となる技術は長年の開発期間を経て実現しました。4人の共同創業者の一人であるウリ・イェルシャルミ博士は、アルゴリズム金融取引におけるAIのパイオニアとして成功を収めました。また、シミ・アビズミル氏は、Fetcherrの共同創業者兼CTOに就任する前は、リアルタイム金融取引プラットフォームの開発に携わっていました。
アルゴ取引か~。
うーん。
そういうコトになるのね。
まとめ
パーソナライズされるかどうかはともかくとして・・・
運賃設定のAI活用というのは、どんどん進んでいくかもしれないですな。
どうなることやら。
当方としては、AIによるエラー運賃(航空会社による取り下げ不可)を期待いたしまする。
現在デルタ航空はAI価格を自動適用するのではなく、最終的には人の手で価格反映(承認)してるっぽいけど、そのうちリアルタイムにAI価格が自動適用されるようなことがあれば、お茶目な価格がでることも、、、
期待できるのかな?
ほい。
そんな感じ。




個人別の価格提示だけは禁止してほしいです
どもども。
「こいつならコレくらいの価格でも買いそうだな・・・よし、価格つり上げたれ」とかなったら、だいぶ悲しいですね。。。
逆に、「こいつはコレくらいしか払えんだろ、、、在庫処分したいし、価格下げたるか」とかだと、うれしいですが。