特典航空券でもPFC徴収開始
ANA・JALとも、2021年10月から特典航空券での「国内線旅客施設使用料」(PFC)を徴収開始する。
つまり国内線の特典航空券が実質値上げとなる。
「国内線旅客施設使用料」(PFC)は、通常チケット代金に含まれている。
特典航空券においては別途徴収がなかったので、航空会社が必要マイル数の中でやりくりしていたものと思われるが、2021年10月からは特典航空券でもPFCが徴収されるようになるというワケ。
公式サイトでのお知らせはコチラ。
PFCは発着する空港分のそれぞれが必要。
価格は空港側が決めているため、ANA・JALとも同じ。
ただし、ANAは現金徴収、JALはマイル徴収という大きな違いがある。
ANA | JAL | |
---|---|---|
新千歳空港 | 270円 | 270マイル |
仙台空港 | 230円 | 230マイル |
成田空港 | 450円 | 450マイル |
羽田空港 | 290円 | 290マイル |
中部空港 | 440円 | 440マイル |
伊丹空港 | 260円 | 260マイル |
関西空港 | 440円 | 440マイル |
北九州空港 | 100円 | 100マイル |
福岡空港 | 110円 | 110マイル |
那覇空港 | 120円 | 120マイル |
JALはマイルで支払う必要があるので、ANAに比べて高く感じますね。。。
コロナ影響で空港がPFC収入減
「国内線旅客施設使用料」(PFC)は、空港側の重要な収入の1つとなっている。
ただ昨今ではコロナ影響で利用者が減ったため、ダイレクトにその影響を受けている状態。
例えば羽田空港を運営する「日本空港ビルデング株式会社」の決算をみると、「国内線旅客取扱施設利用料」が前期比マイナス116億円の減収。
日本空港ビルデング 2021年3月期 決算説明会資料
なかなか、厳しいですな。。。
ちなみに「旅客取扱施設利用料」は、国に申請して許可をもらう認可制。
価格を変更する際には、その金額根拠などを提示して認可を得る必要がある。
旅客取扱施設利用料の上限認可審査等取扱要領(pdf)
例えば2014年に羽田空港のPFCが290円になった際の届出はこちら。
この時は消費税アップや施設拡張を理由としたPFC価格の変更だった。
東京国際空港における旅客取扱施設利用料の上限変更認可について
・ 平成26年4月1日の消費税率引き上げ及び旅客取扱施設の拡張等に伴う変更である。
・ 料金は、航空券に含ませ航空運賃と同時に徴収されることとなる。
・ 料金の徴収開始時期は、平成26年4月1日搭乗分からとなる予定。【旅客取扱施設利用料】
旅客ターミナルビルにおいて旅客が利用する出発・到着ロビー、搭乗待合室、コンコース、搭乗案内設備、動く 歩道等の共用施設を整備・運営するための費用等に充当する料金。
なお上述のように徴収はオンチケット方式で、「日本空港ビルデング株式会社」が直接個人に課金するワケではなく、航空会社経由でチケット代とセットで回収する形となっている。
なぜ今、徴収開始するのか
空港が施設利用料の収入減で厳しい状況なのは分かるが、今回は別にPFCとして値上げが発生するワケではない。
なんでこのタイミングでANA・JALとも「国内線特典航空券でもPFC徴収開始」なのか、分かんないなぁ。
うーん。
当方の8bit勘ピュータで思いつくのは・・・
以下の3択あたり。
- 実は特典航空券の場合、PFCはANA・JALが自腹で空港に払ってたが、航空会社もコロナ不況で厳しくなったので徴収開始することにした
- 会計基準か何か、全く別の影響で、別途徴収した方が良いことになった
- ハンサムのポルナレフは突如反撃のアイデアがひらめいた
うーん。
よく考えても分からない。
現実は非情である。
もう寝ます。
ほい。
そんな感じ。