新車両の「伊予灘ものがたり」に乗ってきた
2022年4月に2代目の新車両となり、料金も1.8倍くらいに値上げとなった「伊予灘ものがたり」。
2代目「伊予灘ものがたり」が新車両で2022年4月から運行開始、貸切車両のラグジュアリールームも
今回、初めて新車両となった「伊予灘ものがたり」に乗ってきた。
乗ったのは「双海編」で、2時間かけて愛媛県の伊予大洲~松山に向かう旅。

当日は、残念ながら曇り空~。
まぁ、そんな日もある。

予約した席は2号車「黄金の章」で、太陽と柑橘をイメージしたデザイン。
各座席間には、コロナ対策でアクリル板あり。

海側カウンター席は2席ずつのブロックか、独立の1席ブロック。
2席ブロックの場合でも、隣席との席幅はそこそこあり。
客がいない空席には、愛媛キャラクター「みきゃん」のぬいぐるみが鎮座していた。

耳はみかんの葉、尻尾はみかんの花の、「みかん犬」。
ちなみに、隣の1号車「茜の章」は夕焼けをイメージしたデザイン。

新車両で新設された3号車「陽華の章」はラグジュアリー個室なんだが、3号車の乗客以外は入れない。
停車中に外から中をのぞいてみようと思ったが、カーテンが閉めきられていて叶わず。
出発から30分ほどしてから、「和杉膳」の弁当が配られた。
乗車券とは別に、別途「食事券」(5500円)を購入した人にのみ配られる。

食事券の料金は路線によって異なり、双海編と道後編はちょっと豪華。
小さな水のボトルも配られる。

- 寒鰆吟醸焼 花れんこん
- ローストポーク
- こはだの酢物 鮭絹田巻 海草
- 焼海老 柚子香伊達巻
- 鰯の梅煮 梅人参
- 数の子松前漬 たらこ旨煮 なた豆の花
- 長芋いくら
- 肉巻きんぴら 野菜福紗焼
- 雲丹とチーズの寄せ流し
- 苺ショートケーキ
- 飯物 真鯛のそぼろ寿司
- 汁物 烏賊のつみれ 若布 白髪葱
- 蓋物 海老芋万頭 帆立あんかけ
「たらこ旨煮」「長芋いくら」など、プチプチした食感のおかずが美味かった。
車窓を眺めながらの、和食なお弁当。
やっぱりカウンター席はいいですね~。

車内にはジャズが流れ、照明は程よく・・・
車窓に流れる、川・海・山・田園。
最高にリラックスできる。
ふと外を眺めると、グランドの野球少年団の子供達が手を振ってくれていた。

猫の駅員さんと犬の駅員さんも、お出迎え。
しぶしぶ駆り出された感で、いい味を醸し出しているね。

途中、絶景駅として有名な下灘駅で休憩タイム。
晴れの日なら、海を背景にした駅ホームがインスタ映えする眺めなんですけどね~。

雨がパラついていたので、早々に車内に戻りました。
そして早速、追加注文であります。

「伊予灘ものがたり」のオリジナル・スイーツ「らぶかん」(600円)。
この時は季節限定で「フランボワーズ味」がでていました。

初めて食ったけど、これ、美味いね!!
中にミカンが入っている。
木苺とミカンが爽やかな、おいしいデザートでした。
なお「食事券」が必要なメシ以外にも、こうしたデザートからおつまみまで、アラカルトで注文できるメニューが用意されている。

そうこうしているうちに、松山駅に近づいてきた。
2時間なので「あっという間」でもあるし、意外とゆっくりもできる。
ちょうどよい案配。

ということで、「伊予灘ものがたり」。
他の観光列車に比べても「伊予灘ものがたりは、やっぱいいよなぁ」と思いました。
こじんまりとした手作り感があり、地元民にも愛されてる列車だと感じる。
各駅では、うちわやメッセージボードなど、ホームメイド感満載で準備された歓迎がある。
また走行中にたまたま線路沿いに居合わせた人達が手を振ってくれたり、列車に並走する車から手を振ってくれたり、地域に根付いて愛されてる列車感があるんだな~。
その祝福感が、いいよね、と。
今回はあいにくの天気だったわけだが、前回(晴れ)の時の様子なんかは、以下。
予約方法と料金
今回の双海編は、食事券と合わせて9170円だった。
料金は、路線によって異なる。
伊予灘ものがたり(2代目) | 運賃 | 特急 料金 | グリーン 料金 | 食事券 | 合計 料金 |
---|---|---|---|---|---|
大洲編 【松山→伊予大洲】 | 970円 | 1200円 | 1500円 | 3000円 | 6670円 |
双海編 【伊予大洲→松山】 | 970円 | 1200円 | 1500円 | 5500円 | 9170円 |
八幡浜編【松山→八幡浜】 | 1300円 | 1200円 | 1500円 | 5500円 | 9500円 |
道後編 【八幡浜→松山】 | 1300円 | 1200円 | 1500円 | 3500円 | 7500円 |
切符は、JR四国のWEBで予約できる。
伊予灘ものがたり 予約
また四国以外の「みどりの窓口」でも販売。
みどりの窓口では、空き席を駅員さんに教えてもらいながら決めることになる。
※WEBに空席表があるが最新ではないので、結局駅員さんに空席を聞きながら決めることになる
「○号車の1-A」など、あらかじめ希望の席を複数決めておくほか、駅員さんと話しながら見るために公式HPの座席表をスマホで表示しておくとよい。
伊予灘ものがたり 座席表
注意点として、「食事券」は4日前までの販売である点。
「食事券」は東京のみどりの窓口では販売してなかったので、今回はJR西日本のアプリ「tabiwa」でデジタル券を購入した。
観光ナビ「tabiwa by WESTER」
※「食事券」のみ販売している(乗車券はナシ)

tabiwaでの食事券購入時には、確保済みの座席番号を入力する必要あり。
指定するのは最後のアルファベットの枝番を除く座席番号で、「2号車01-A」なら「2号車01」まで。
「伊予灘ものがたり」に乗車後、スタッフが各席をまわって食事券を回収する。
そのタイミングでtabiwaのデジタルチケットを表示しつつ「利用開始」ボタンを押す流れ。
今回、初めて「tabiwa」アプリを使ってみたが、オンラインで食事券を買って郵送を待つより、その場で購入・確保できるのが便利ですね。
ほい。
そんな感じ。