懐かしき町洋食の灯がここに、松山の老舗「レストラン野咲」(愛媛)

レストラン野咲

松山(愛媛)に滞在した際、町の洋食屋さん「レストラン野咲」に何度かお世話になった。
昭和48年創業ということだから、もうすぐ50年の歴史になる老舗店。

レストラン野咲 外観

松山市の観光WEBサイトなんかでも、「老舗洋食店」として紹介されていたりする。

昭和48年に創業、40年間松山の洋食をリードし続けてきた洋食レストランの老舗「野咲」は、美味しいものを食べてもらいたいと下ごしらえを丁寧に行うことがこだわりで、すべてのソースを手作りで仕上げている

リーズナブルでボリューミーな松山の老舗洋食店

「40年間松山の洋食をリードし続けてきた」という、心惹かれる紹介文。
ここさえおさえれば、松山の洋食カルチャーを一挙に吸収できそうだ。

一方、WEBでお店の感想を検索してみると、その安さとボリュームから「部活帰りによく行った」とか「家族でよく行った」とか、老若男女に親しまれてきた雰囲気をビンビンと発している。
これは、期待できる。

店頭には、魅惑の揚げ物メニュー・サンプルが輝きを放つ。
埃を被っていない「生きた料理サンプル」を見れると、嬉しいですね。

レストラン野咲 店頭メニューディスプレイ

お店の中に入ってみる。
カウンター裏の調理場には、白いコックコートのシェフが3人。

3人も!!

注文を受けると、テキパキ動いてフル回転。
そして料理を作り終えると、黙って目を細め、店内のテレビに見入るシェフ3人衆・・・。

シブいぜ。

その緩い感じ、最高じゃないですか。
それでこそ、町洋食。

いいですね。
いってみましょう。

のさきランチ・特製ランチ・盛り合わせランチ

メニューを拝見。
「ランチ」を冠するメニューも多いが、夜も含めていつでも注文可能。

レストラン野咲 メニュー

シグネチャーメニューは「のさきランチ」(550円)
トンカツ・コロッケで驚きの550円!!

レストラン野咲 のさきランチ

よいボリューム感です。
ナイフとフォークでいただく本格洋食スタイル。

デミグラスなトンカツ、肉の厚さは550円定食のそれ。
しかしソースの旨さが素晴らしい。

コロッケはクリーミー。
ひたすらクリーミーで美味しい!!

レストラン野咲 のさきランチ 単品

個人的に、「薄いトンカツ」ほど郷愁をそそるものはない。
学生時代に、安い定食屋でワンコイン500円のトンカツ定食をよく食ってたなぁ。
あれはあれで、普通のトンカツとは別ジャンルとして「完成」していた。

そして、町洋食で食う「薄いトンカツ」は、美味いんだコレ。
原料費の関係で肉を削ってても、丁寧に作ってるからなんだろうな。

特筆すべきはコロッケの旨さ。
クリーミーなコロッケ、大好物です。

そして・・・

ハム!

大量のマカロニ!

キャベツ!

このおかずの豊富さ。
とても550円とは思えない。

次に食ったのは、「特製ランチ」(750円)
ハンバーグ・エビフライ・オムレツが大集合、ドリンクもつく。

レストラン野咲 特製ランチ

ドリンクはコーヒー・紅茶・コーラから、コーラを選択した。

それにしても、圧巻のおかず群。
750円も納得のメンバーが所狭しと肩を並べる。

レストラン野咲 特製ランチ 単品

ハンバーグ、ソースが絶妙に甘くて美味い。
オムレツの本格フワトロ感も、良し。
海老フライは、サクサクしつつも中身充実ボリューミーで最高。

そして終盤には、自家製デミグラス・ソースを絡めたマカロニが輝く。

ご飯に添えられた福神漬けから・・・

さり気に添えられた一片のオレンジまで・・・

メインも脇役も、美味しく食べられる定食でありました。

最後は、愛媛滞在の最終日に食った「もり合わせランチ」(880円)
ランチメニュー最高峰の880円で、焼肉・魚フライ・唐揚げを擁する。

レストラン野咲 もり合わせランチ

で、でたーッ!!
巨大な大皿メニュー(笑

自家製タルタルソースがのった魚フライを挟んで、焼肉・唐揚げの茶色軍団
繊細な色違いによる茶色グラデーションの三色皿、芸術点もカロリーも満点の予感。

レストラン野咲 もり合わせランチ 単品

ボリュームがすごくて、食いきれる気がしない!!

全集中、黙食の呼吸。

しかし、「唐揚げ」でピタと箸が止まった。

このカラアゲ、美味い。
醤油タレ?でつけ込んだ肉を揚げた感じ。

いいねぇ。
この唐揚げは、なかなかレベル高いです。

ほい。

ということで、愛媛・松山の「レストラン野咲」。

愛媛は「鯛めし」なんかも美味いけど、連日だと普通の洋食が食いたくなる日もあって、夕飯で町洋食もはさんでいったんだが、これ、正解だった。

ここは、いい町洋食だった。

こういう食堂は、ずっと残って欲しいですねぇ。。。

ほい。

そんな感じ。

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