観光列車「天空」で高野山に行く。予約方法と車両内部の様子など。

「天空」の予約と発券

高野山に向かう観光列車「天空」に乗って、高野山に行ってきた。
南海電鉄高野線 こうや花鉄道 天空

「天空」は高野山の麓にある橋本駅から極楽橋駅までを35分で結ぶ。
極楽橋でケーブルカーに乗り換え、高野山に至る。

天空 路線図

「天空」の予約は電話のみ。ネット予約はできない。
乗車の10日前から前日まで予約が可能で、空きがあれば当日券もある。

南海電鉄の「天空予約センター」に電話して、座席指定券を予約する。
予約時にこちらから座席指定はできず、南海電鉄側で座席が調整される。

実際に電話してみたところ、バリバリ関西弁のおっちゃんが対応してくれて、東京にいながら唐突に「生の関西弁」と遭遇したことから、ちょっと感動した(笑)

乗車当日、天空が発車するホームにある「天空指定券引換所」に赴き、電話予約時に教えてもらった「予約番号」と名前を伝えると、座席指定券がもらえる。
料金は520円で、座席指定券と引き換えで支払い。

橋本駅 天空座席指定券 受け取り場所

なお、橋本~高野山までの乗車券については、別途自分で用意する。

橋本駅で「天空」に乗車

天空 外観

座席指定券を受け取った後、ホームに入ってきた2両編成の「天空」に乗車した。

座席は全て片側の窓に向いており、前列にはテーブルあり。
後列は一段高くなっており、後ろからでも窓の景色が楽しめるようになっている。

天空 内観

自分が乗った日は乗車率も高くなかったので、各乗客がアサインされていたのは全て前列だった。

前列の場合はテーブル下に荷物スペースあり。
後列の場合は座席上の網棚を使える。

車両内にはテーブルボックス席も用意されている。
こちらは3人以上のグループにアサインされるのか、この日は誰も座っていなかった。

天空 内観 テーブル席

2号車には、展望デッキもあり。
窓がないので風が入り、景色も迫力満点。

天空 展望デッキ

ただし車両だか線路だか、鉄が軋む音が終始耳をつんざく感じで、長居する人は多くなかった。
自分はたまたまノイズキャンセリング・イヤホンを持っていたので使ってみたが、それで幾分かマシになった。

徐々に高度をあげていく中、山々や民家の様子など、眺めを楽しみながら35分のショートトリップ。
なお、走行中には車両内でグッズ販売もあり。

ちなみに緑色の「天空」指定席車両の後ろには、普通席車両が2両連結されている。
普通車両は520円の座席指定券が不要で、運賃のみで乗車可能。

天空 普通車両 外観

普通席車両の内部は、↓こんな感じ。

天空 普通席車両 内観

なお、指定席車両と普通席車両の行き来はできない。

極楽橋駅でケーブルカーに乗り換え

極楽橋駅 看板

極楽橋駅で、ケーブルカーに乗り換える。
極楽橋駅から高野山駅までは、一駅。

極楽橋駅 願掛羽

極楽橋駅では極楽鳥の羽を模した願掛羽を飾るスタンドが設置されている。
極楽橋駅 施設

願掛羽は「天空」で車内販売されており、ケーブルカーへの乗り換え時間の合間に、このスタンドに願掛羽を飾ることが可能。
※乗換移動の途中で、このスペースの前を通る

一方で、早めにケーブルカーに乗り込んでおけば、ケーブルカーの前方車両など眺めのよい席をとることができる。

極楽橋駅 ケーブルカー 外観

ケーブルカーの座席は、↓こんな感じ。

高野山 ケーブルカー 内観

ケーブルカーで出発し、5分もすると高野山駅に到着。

結構な傾斜があるので、ケーブルカーからの眺めはなかなか迫力がありました。

高野山 ケーブルカーからの眺め

高野山駅でバスに乗り換え

高野山駅に到着した。

高野山駅 外観

高野山駅から、高野山方面はバスかタクシーで移動する必要あり。
途中の道路は、歩行不可。

駅の前にバスが停まっており、そのまま乗車する。

高野山駅 バス乗り場

バスチケットの売り場もある。
高野山は結構広くてバスで移動することが多いと思うので、1日乗車券が便利。
バスの1日乗車券も駅で販売しており、840円也。
http://www.rinkan.co.jp/ticket/

なお、高野山駅の2階には展望室や展示物などあり。

高野山駅 展望室

展望室からの眺めはなかなか良く、帰りの電車待ちの時間に利用させてもらいました。

高野山・世界遺産きっぷ

高野山のバスは1日乗車券もあるが、自分は「高野山・世界遺産きっぷ」を利用した。
高野山・世界遺産きっぷ

高野山・世界遺産きっぷ

これは高野山駅までの電車料金と、高野山でのバス・フリーパス(2日分)がセットになったチケット。
価格は電車の出発駅によって異なるが、自分が購入した「橋本駅発」については2360円だった。

後から気付いたが、どちらかというと大阪からの出発を念頭においた割引チケットらしく、和歌山から出発した自分的にはお得感が少なかった。
バスのフリーパスが2日分なのもポイント(自分は1日分のみ必要だった)。

このチケットを使わない場合、橋本-高野山(950円)+バス1日フリーパス(840円)→1790円。
570円くらいマイナスだった(笑)
※下述の割引チケットでは多少はマイナス分も減るけど

ちなみに「高野山・世界遺産きっぷ」を入れる封筒には、施設割引のチケットもついてくる。
高野山は、各施設の入場料がだいたい500円くらいで、割引チケットを使うと2割引の400円になる。
施設の入口は大抵無人で、料金と割引チケットを入れる箱があるので、そこに割引チケットをちぎっていれる形。

施設に入る旅に400円が必要な一方で、受付が「無人」なので100円玉をそこそこ用意しておかないと、料金の支払いに苦労する。
自分は自販機でジュースを買うなどして、お金を崩してから使った。

なお、「高野山・世界遺産きっぷ」は販売駅も限られているので注意。
自分は和歌山市駅の窓口で購入。
上述の封筒と↓のように乗車券・バスのフリーパスがもらえた。

高野山・世界遺産きっぷ 券面

ちなみに今回、自分は東京から関西空港(和歌山に近い)→和歌山市駅(滞在)→高野山(観光)というルートをとったワケだが、高野山へのアクセスは大阪方面からも特急や割引切符があり、便利そう。

一方で和歌山方面から電車でアクセスする場合は普通列車を乗り継いだりする必要あり、電車でのアクセスの場合は大阪方面からの方が便利かもなと思った。

ほい。

そんな感じ。

この記事を書いた人 Wrote this article

tonogata
TOP