持ってるスーツケースがちょっとデカくて、LCCの機内持込NG。
それに重い。荷物ナシ、空の状態でも4kg。
イマドキだと、2kg以下のスーツケースとかあるのに。
軽くて、LCC機内への持ち込みが可能なスーツケースを検討したいな、と。
飛行機に持ち込める「機内持込サイズ」の制限
一般的に説明される、「機内持込サイズ」(ANA/JAL)の定義は、以下。
機種サイズ | 3辺の和 | H(cm) | W(cm) | D(cm) | 重量(kg) |
---|---|---|---|---|---|
100席以上 | 115cm以内 | 55cm以内 | 40cm以内 | 25cm以内 | 10kg |
100席未満 | 100cm以内 | 45cm以内 | 35cm以内 | 20cm以内 | 10kg |
「100席以上」と「100席未満」で分かれているのがポイントで、「100席未満」の場合は『持ち込める手荷物のサイズ』もずいぶん小さい。
ANAもJALも、国内線の「100席未満」は「幅45cm×高さ35cm×奥行20cm以内」なので注意。
ANA 国内線 手荷物
JAL 国内線 機内にお持ち込み可能なお手荷物
この「100席未満」のサイズ基準は、かなり厳しい。
その次に厳しいのが、LCCのサイズ基準。
以下、順番にみていく。
「100席未満」の機内持込サイズ制限
ちなみに現在、ボーイング社・エアバス社は100席未満の飛行機は作ってない。
「100席未満」は、いわゆる「プロペラ機」というヤツですね。
「路頭路線」で使われている。
ANAの場合、100席未満の機種は
- ボンバルディアDHC8‐Q300
- ボンバルディアDHC8‐Q400
など。
いずれもボンバルディア社の機材で、路線的には以下の2路線で使われてる(時刻表を参照)。
- 東京-大島
- 東京-三宅島
JALに関しては、鹿児島や沖縄からの離島行きが、大抵プロペラ機。
「機種名」のところが、767とか772みたいなボーイング社のモノでなく、「DH4」(ボンバルディア)、「E70」(エンブラエル)のような型番の場合、プロペラ機なので注意。
ANAとJALが運用している機種は、以下で確認できる。
ANA国内線 機種・シートマップ
JAL国内線 機内座席配置
この「100席未満」の「持ち込み手荷物」の基準は、「奥行きが20cm以下」とかなり厳しい。
「ハードキャリー」のスーツケースでは、選択肢があまりない。
機種サイズ | 3辺の和 | H(cm) | W(cm) | D(cm) | 重量(kg) |
---|---|---|---|---|---|
100席未満 | 100cm以内 | 45cm以内 | 35cm以内 | 20cm以内 | 10kg |
後述の「ALI-MAX 100C-G」は奥行きが20cm以下で、100席未満でも対応可能。
「LCC」の機内持込サイズ制限
LCCは、100席云々とは別に、荷物制限が厳しい。
LCCを考慮した、海外渡航が可能な「機内持込可能」サイズ。
まず、LCCの持ち込み手荷物のサイズ制限一覧。
航空会社 | H(cm) | W(cm) | D(cm) | 重量(kg) |
---|---|---|---|---|
Peach | 56 50 |
36 40 |
23 25 |
7 |
ジェットスター | 56 | 36 | 23 | 7 |
バニラ・エア | 55 | 40 | 25 | 7 |
香港エクスプレス | 56 | 36 | 23 | 7 |
エア・アジア | 56 | 36 | 23 | 7 |
タイガーエア台湾 | 54 | 38 | 23 | 10 |
春秋航空 | 56 | 36 | 23 | 5 |
※2014/11/30修正 ジェットスターは2014/12以降10kg→7kgへ
※2017/08/09修正 バニラエアは2017/7以降 56x36x23,10kg→55x40x25,7kgへ
※2017/08/09修正 春秋航空は40x30x20→3辺合計115cm(例:56x36x23)
※2018/07/26修正 Peachは10kg→7kg、55x40x25→3辺合計115cm(例:50x40x25)
「春秋航空」はサイズ云々の前に、「重さ」の「5kg」が厳しい
軽めのスーツケースでも、荷物を何も入れない状態で「2kg」程度はしてしまう。
話にならないのでスルーで。
あと、「タイガーエア台湾」の高さ54cmも、結構厳しい。
大抵のスーツケースは、小さいのでも高さが55cmになっている。
なので、これもスルー。
まぁ、台湾だったらスーツケースじゃなくて、普通のバッグでいけば良いんじゃないかと。。。
で、まとめ。
「春秋航空」と「タイガーエア台湾」を除く、LCCに対応のサイズは以下。
H(cm) | W(cm) | D(cm) | 重量(kg) |
---|---|---|---|
55cm | 36cm | 23cm | 7kg |
これに合うスーツケースを探してみる
LCCや100席未満もOKなスーツケース一覧
「機内持ち込み可能なスーツケース」を探す。
◯=基準以下でOK
☓=惜しいけどNG
100席 未満 |
LCC | 会社 | 商品名 | H | W | D | kg | 容量(L) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
– | – | – | 100席未満 基準 | 45 | 35 | 20 | 10 | – |
– | – | – | LCC 基準 | 55 | 36 | 23 | 7 | – |
× | × | リモワ | サルサエアー 55 | 55 | 40☓ | 20 | 1.9 | 33 |
× | × | サムソナイト | コスモライト スピナー 55 | 55 | 40☓ | 20 | 1.7 | 36 |
× | × | サムソナイト | アルボックス スピナー 55 | 55 | 40☓ | 20 | 2.7 | 33 |
× | × | サムソナイト | ファイアーライト スピナー 55 | 55 | 40☓ | 20 | 1.9 | 35 |
× | × | ゼロハリ | ZRO Polycarbonate | 53 | 36 | 24☓ | 3.5 | 30 |
× | × | ace.(TOKYO) | ロックペイントZ(05621) | 55 | 36 | 24☓ | 2.7 | 34 |
× | ○ | ace.(TOKYO) | パリセイドZ(05582) | 54 | 36 | 23 | 3 | 33 |
× | × | ace.(TOKYO) | ウィスクZ(04021) | 54 | 36 | 25☓ | 2.9 | 32 |
× | × | プロテカ | マックスパス HⅡ | 50 | 40☓ | 25☓ | 3.1 | 40 |
× | × | プロテカ | スタリアEX 37L | 50 | 40☓ | 25☓ | 3 | 37 |
× | × | ストラティック | レザー&モア/ドイツオリジナルカラー | 55 | 38× | 22 | 2.61 | 35 |
× | ○ | シフレ | グリーンワークス GRE2042 | 54 | 36 | 23 | 2.8 | 34 |
× | ○ | JP design | NO.10001-SSサイズ | 46 | 33 | 20 | 2.6 | 24 |
× | × | JP design | NO.10002-Sサイズ | 55 | 33 | 25× | 2.8 | 31 |
○ | ○ | A.L.I | ALI-MAX 100C-G | 45 | 33 | 20 | 2.1 | 22 |
※L=リットル(容量)
※厳密にいうと、キャスター部分の高さの扱いが航空会社(キャスター含む高さ)とスーツケースメーカー(高さ記載がキャスター含むと55cmを超えてそうでも「持ち込み対応」を謳っている)で違うんだが、ここでは考慮してない
以下、サイズが基準内だったスーツケースについて。
「A.L.I」の「ALI-MAX 100C-G」
「A.L.I」(アジア・ラゲージ)からは、いわゆる「コインローカー・サイズ」。
最近は、コインロッカーに入るサイズのスーツケースが増えてきている。
このスーツケースは、「100席未満」の基準にも対応している。
もちろん、LCCへの持ち込みも可能。
コインロッカー的には、小さめの300円のロッカーに入るサイズ感。
コインロッカー収納サイズ登場! !
駅やターミナルのコインロッカー、300円サイズ(幅340、奥行570、高さ400mm)に収納可能なコンパクト設計。
機内持ち込み可能サイズで座席数100席未満の航空機に適用したサイズです。
ただし、容量が少なめの「22リットル」なので注意。
なお、「A.L.I」がどういう会社なのかは、下記など参照(社長インタビュー)。
「A.L.I」大手には真似のできないモノ作りを実践
「シフレ」の「グリーンワークス GRE2042」
シフレは2001年に創業した埼玉に本社のある会社。
スーツケースなどを取り扱っている。
「GRE2042」は「グリーンワークス」の中でも「LCCサイズ基準」のギリギリを攻めた型番。
※「グリーンワークス」には、もう少し小さい「コインロッカーサイズ」もある
容量が34リットルと、かなりいい感じである。
重さは2.8kg。
さほど重くない。
スーツケースの重さは、最も軽いモノでサムソナイトの1.8kg。
ただし、そうした軽量素材のスーツケースは、この値段では買えない。
安め、容量大きい、LCC対応。
いい感じだと思います。
「ace.」(エース)の「パリセイドZ」
ビジネスバッグの国内最大手ブランド「エース」から、「ace. TOKYO」というレーベルで登場した「パリセイドZ」。
エースジーンと同じ「ace.」系列なので、「プロテカ」と違って価格がお求めやすいかな?
(その分、基本的に重さが3kg程度はする模様)
しかし、なかなか良さそう。
![[エース トーキョー] スーツケース パリセイドZ 機内持ち込み可 33L 47 cm 3kg ブラックカーボン [エース トーキョー] スーツケース パリセイドZ 機内持ち込み可 33L 47 cm 3kg ブラックカーボン](https://m.media-amazon.com/images/I/51hENQtek-L._SL160_.jpg)
[エース トーキョー] スーツケース パリセイドZ 機内持ち込み可 33L 47 cm 3kg ブラックカーボン
- メディア: ウェア&シューズ
安心の大手国産。
「JP design」の「NO.10001-SSサイズ」
「JP design」には、サイズごとにスーツケースが用意されている。
LCC機内でもいけそうなのは、一番小さな「NO.10001-SSサイズ」。
つまり、SSサイズ。
ちなみに、Sサイズからはエキスパンド機能(マチを拡張して容量を増やす)があって便利そうだ。
しかし、ここではSSサイズの話なので関係ない。
少し容量が少ないので注意(上表のリットル表記)。
ただ、その分サイズが小さく、小回りがきく。
サイズは割り切って、コンパクトさをとるなら、良い感じのスーツケースかな、と。
口コミ評価も悪くなさそうだし。
TSAロック装備は当然として、仕切にメッシュポケットが付いているのは、ポイント高い。
便利だと思う。
その他
その他、スーツケースの話。
スーツケース カテゴリーの記事一覧 – やじり鳥
※2015/06/25追記
航空業界の機内持込の雰囲気でいうと、規定が小さくなっても、大きくなることはなさそうで残念。
IATAが「機内持ち込み」可能なスーツケースのサイズ推奨規格「Cabin OK」を提案中だが、更に小さくなるのか? – やじり鳥
「バックパック」の話はコチラ。
バックパック カテゴリーの記事一覧 – やじり鳥
旅行系アイテム全般の話。
旅行用アイテム カテゴリーの記事一覧 – やじり鳥
LCC系の話。
LCC カテゴリーの記事一覧 – やじり鳥