GPS×電波なGショック「GPW-1000」。搭載チップはソニー「CXD5600GF」。デザインがシビれると思うの。

「BASEL WORLD 2014」で発表されたカシオの新製品。

電波×GPSなGショック・コンセプトモデル「GPW-1000」について。


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マイナビに詳しく解説記事があった。

製品内容はこちらが分かりやすいです。

ソニー×カシオ! 世界初「GPSハイブリッド電波時計」のキーデバイスに迫る! | マイナビニュース


カシオ側のニュースリリースはこちら(英語のみ)

http://www.casio.com/news/content/Casio_Synchronizes_its_Timepieces_at_Basel_World_2014_with_New_Technology/


で、この「GPW-1000」。

GPSにはソニーの「CXD5600GF」を使用。


これは2013/2に、ソニーから発表されたモノ。

Sony Japan | ニュースリリース | 業界最小の低消費電力10mWを実現 モバイル機器向けGNSS受信LSIを商品化

業界最小 10mWの低消費電力を実現

スマートフォンなどモバイル機器向け GNSS(全地球衛星測位システム)受信LSIを商品化

屋内外でシームレスに高精度な位置測定を実現するセンサーフュージョン機能を内蔵



スペック見るとグッとくるな。。。

  • QZSS(みちびき)対応
  • IMES(屋内測位)対応
  • センサーフュージョン対応



「センサーフュージョン」ってなんだ、という話ですが。

外部スマホなどの加速度センサや地磁気センサも加味して位置を割り出し。

自律航法OK(電波状態が悪くGPSが測位できなくても、外部センサから得た進行方向や速度をもって推定の位置情報をリフレッシュする)。

みたいな。

カーナビとかがトンネルとかでもイケるのはコレっすね。


最近では、QZSS(みちびき)対応のチップは、ちらほら見る。


製品レベルでも、腕時計ならエプソンのスポーツウォッチ「WristableGPS」とかはQZSS対応。

GPSギア SF-710S|サポート&ダウンロード|エプソン


ただ、IMESがイケるのって珍しくない?


日本ローカルな規格で、PRN番号も日本限定だから、海外製のは対応してないだろうし。

(アプリ次第でなんとかなんのかな?)

http://keiosdm.sakura.ne.jp/imesconsortium/

で、「CXD5600GF」。


元々は、スマホ向け想定のチップ。

搭載製品は、少なくともオープンになってるのはナシ。


つまり「GPW-1000」が製品化されたら、「CXD5600GF」採用が明らかになった製品としては、初になるかも。


とはいえ、相当カスタマイズはしているっぽい。

ソニーさんにはGPS LSIチップの動作を時計用に最適化していただきました。

また、このGPS LSIはフラッシュメモリを持っていて、地図情報をそこに格納しているのですが、このフラッシュメモリの動作も最適化しています。



IMESとか、使ってないというか、つぶしてそうだけど、どうでしょうね。

今回の用途では、位置情報というより、時刻受信にのみGPSを使っているらしいので。

GPSで現在位置情報を得るには4チャンネルが必要だが(4つのGPS衛星を捕捉する必要がある)、時刻受信のみであれば1チャンネル(ひとつのGPS衛星だけ)捕捉すればいい。

これも消費電力に関係する。



ちなみに、衝撃だったのは↓の話。

フラッシュメモリ内の地図は約2,600メガピクセルの世界地図で、1ピクセル(500m四方に相当する)ごとにタイムゾーン情報、サマータイム情報、電波対応地域かどうかの3つの情報が格納されているという。



えっー!


そんな風にタイムゾーン割り出してるんだ。。。

フラッシュメモリにピクセル情報・・・


今回の場合、LCDディスプレイで表示するわけでもないので、ピクセル情報的に持つ必要はないと思うので、検索に特化したバイナリ構造ではあると思うけど。


以下、チップの話とは別に、デザイン面の話。


↓の記事に写真もあるんだけど、LCDスクリーン使ってないんですよね。


緯度経度の数字もださず、南半休/北半休を含むざっくりダイヤルを、赤い針がビシッと示すワケです。


そこがイイ。

いやー、かっこいいなぁ。


※その拡大画像は↓でしかみれない

Casio G-Shock GPW1000 Is First Watch To Combine GPS & Atomic Clock Radio Time Syncing | aBlogtoWatch

a quick look at the dial makes it clear that the watch includes many of the features we have some to expect Casio’s newer and more stylish G-Shock fair that does not use LCD screens.



とはいえ。


いわゆるGPS時計って、値段的にアレな感じなのが多い。

Gショックには期待したいなぁ。

価格面で。


※追記

年内に発売らしい。

カシオトロン、G-SHOCK、データバンク……次なる発明はGPS電波時計「GPW-1000」 -INTERNET Watch Watch

コンセプトモデルとして発表したGPW-1000だが、年内には一般モデルとして発売する予定だ。



そういやバーゼルでアストロンの新作も出てた。

16.6万円。。。

BASEL WORLD 2014:セイコー、第2世代「アストロン」投入 より小型化+クロノグラフを搭載 – ITmedia ビジネスオンライン


うう。。

1/10の価格にしてくれたら、買うのに。。。

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