タイのカオサン通りにあった格安宿の「さくらゲストハウス」(さくらハウス)。
2014/4に閉店したのを、今さら知った。
※厳密にはカオサン通りでなく、ランブトリ通り
長年みなさまに愛されたさくらゲストハウスは2014年4月20日をもちまして閉店致しました。
公式サイトはすでにクローズされていて、何も残っていない。
http://www.geocities.jp/khaosan_travelerslodge/
自分が最後に泊まったのは2013年の春。
それから、何度も宿の前は通ったけど、閉店したというのは全く知らずにいた。
知らずにいたので、前を通りかかる度に、「あー、またいつか泊まろう」と思っていた。
そうか。
閉店していたのか。
「さくらゲストハウス」は、ドミトリーなら1泊160バーツで泊まれたかと思う。
約500円。
たこ部屋式のドミトリーではあるが、、、
500円で、エアコン、ホットシャワーがつく。
ただ、「さくらゲストハウス」といえば、、、
「まんが休憩室」。
結構な広さの部屋に、日本の漫画が15,000冊以上あった。
15,000冊(7500種の漫画)。
もう、ちょっとした漫画喫茶である。
この「まんが休憩室」、宿泊者は自由に使うことが出来た。
バンコクの夏は暑い。
貧乏旅行だと、ロクなものを食わないので、更に疲弊する。
60円のパッタイを屋台でかき込み、カオサン通りを汗だくになって歩く。
そんなバンコクのうだるような暑さの中。
さくらハウスの「まんが休憩室」では、エアコンもバッチリ効いていて、涼しい。
その涼しさに汗がひいていくのを感じながら、本棚を埋め尽くす古めの漫画たちを眺める。
決めかねて、本棚の間をさまよう。
そのうちに、「ああ、これでいいや」という漫画に巡り会う。
その漫画を棚から10冊くらい抜き出して。
併設された読書スペースに寝転がる。
そして、漫画を読みふける。
あまりの快適さに
ここは、天国だな。
と思ったのを覚えている。
いつのことか?
何年前か?
最初に泊まった時のこと。
もう覚えてないや。
カオサンには、他にも100バーツ前後で泊まれるドミが他にもあった。
個人的には「まんが休憩室」とか宿の雰囲気とかを結構気に入っていて、たまーに使っていた。
自分はバンコクを中継してビーチリゾートや他国に行くことが多く、連泊はせず、1泊が多かった。
リゾートは宿代が高いので、バンコクでは安く抑えたい、というか。
バンコク自体では特にやることもなく、適当な観光をすることが多い。
そんな中、「さくらゲストハウス」に泊まって、角っこにある休憩スペースで、全然更新されない情報ノートを読んでみたり。
隣のホテルの野良WiFi電波でネットしたり。
他の宿泊客のボーダー越えのルートとか、他の街の様子の話をきいたり。
いろいろ楽しかった。
宿泊した数はたぶん10泊いってないと思う。
たぶん。
ただ、気持ち的には「お世話になったなぁ」というのが結構ある。
そうだ。
思い出した。
「さくらゲストハウス」には、南京虫が出ることもあった。
夜になると、天井からポタポタと南京虫が落ちてくる。
出現率は時期によって違うらしい。
一度、夜になって南京虫を発見したことがあった。
南京虫に噛まれると痒みが酷くなり、旅行どころではない。
休憩スペースに避難してベンチで寝ようとしたら、、、
すでに他の宿泊客も避難してきていて、自分が寝るスペースがなかったことがあった。
そんな調子なので、チェックインしてドミに行ったら、まずは他のベッドの旅行者に「南京虫はどうですか?」ときいて、様子をうかがったり。
まぁ今となっては楽しいアレですが。。。
南京虫に怯えながら眠る旅の宿も、また楽しからずや。
んー。
カオサンと言えば、最近ではめっきりドミの宿が少なくなったという話をネットでみた。
かなり前から、ドミ自体も、ドミに関するアレコレも、少しずつ減っていっているんだと思う。
※カオサンについては
「地球の歩き方」がドミトリーの情報を掲載しなくなった気がする – やじり鳥
まぁ、まだまだ他の街や国には、ドミの宿自体はたくさんあると思うけど。
それにしても。
そうか、閉店したのか。
残念だけど、、、ありがとう。
お世話になりました。
そーゆーことを、思いました。
※2016/05/25追記
「さくらゲストハウス」閉店の理由等、コチラに記載ありました。
Traveler's Supportasia: さくらハウス、10周年目前で終幕