ANA Wi-Fi Service
ANAの飛行機内でネットができるWiFiサービス「ANA Wi-Fi Service」(有料)。
今までは従量制(容量制)だったのが、8月より時間制になった。
国際線「ANA Wi-Fiサービス」、さらに利用しやすく! |What’s up? ANA|ANAグループ公式の最新ニュース
何が変わったか?
チェックにて。
無料体験15分あり
最初にポイントだけ。
まず、777-300ERと767-300ERなら最初の15分は無料。
777-300ERと767-300ERで運航する便では、最初の15分は無料でご利用いただけます。
15分だけの利用ももちろんOK!
国際線「ANA Wi-Fiサービス」、さらに利用しやすく! |What’s up? ANA|ANAグループ公式の最新ニュース
これ以外にも、ポータルサイトに繋ぐだけなら全機種で無料なので、気になる場合はスマホで接続してみるといいかも。
次に、フライト中ずっと使える新プラン「フルフライトプラン」は便利そう。
通信上限が100mbに設定されているので、PCサイトとかをガンガンみることはできない。
とはいえ、長いフライトで頻繁にネットをチェックするなら、良いよなぁ、と。
20ドル必要だが、個人的には嬉しいプラン。
しかしコレは、「そこそこお金を払ってでもネットをみたい」場合の話。
ちょっと特殊かもしれない。
「ちょっとだけネットを使いたい」場合はどうだろうか?
その他のプランでは、ちょっと割高?になったように見える。
今回の時間制は、
最初にサインインしてから連続して経過した時間となります。
とある。
ANA Wi-Fiサービスのご案内 [国際線] | 空港・機内で [国際線] | ANA
実際に使ってみると分かるが、機内WiFiは結構「つながりにくい時間帯/領域」がある。
(機内WiFiは中国領域では使えないが、それとは別の意味で)
それも「連続して経過した時間」にカウントされるなら、結構エグいな、と。
「ANA Wi-Fi Service」の料金
さて、具体的な料金は?
新プラン | 料金 | 上限 |
---|---|---|
30分プラン | $4.95 | 15MB上限 |
1時間プラン | $8.95 | 30MB上限 |
フルフライトプラン | $19.95 | 100MB上限 |
※通信料の上限があるので注意
参考のため、8月以前の従量制の料金もあげておく。
旧プラン | 旧料金 |
---|---|
5MBプラン | $6.00 |
10MBプラン | $12.00 |
20MBプラン | $24.00 |
※実際に使った分だけカウントされる
時間制になったので、どの程度「実際にネット接続できる時間があるか」がポイントだよなぁ。
以前は繋がらなくても「しょうがないなぁ」と思うだけだったが、、、
8月からは時間制だもんね。。。
使える機種・路線は?
今のところ国際線でしか使えない。
2015年内に、国内線でもサービス開始予定。
http://www.ana.co.jp/pr/14_1012/14-061.html
そして、国際線の中でも、機材が限定される。
「ANA Wi-Fiサービス」は現在約30機に拡大、中国線、アジア線、欧米線へ広く展開しています。
ボーイング777-300ER、767-300ER、787-8および787-9で運航する一部の便でご利用いただけます。
国際線「ANA Wi-Fiサービス」、さらに利用しやすく! |What’s up? ANA|ANAグループ公式の最新ニュース
具体的な機種毎の情報は、以下で見ることができる。
ANA Wi-Fiサービスのご案内 [国際線] | 空港・機内で [国際線] | ANA
細かいところ言うと、「ANA Wi-Fi Service」(OnAir社)と「ANA Wi-Fi Service2」(パナソニック アビオニクス社)がある。
「ANA Wi-Fi Service2」の方は、「パナソニック アビオニクス」のシステムを採用して、時間制をいち早く取り入れたサービス。
※8月現在では、「2」じゃない方も時間制となった
また、全般的な注意事項として、領海を含む「中国領空」ではネットが使えない。
中国の領土・領海上空を除く空域を飛行中にご利用いただけます。
中国行じゃなくても、羽田-ハノイはルートの50%が中国領域なので注意、とのこと。
通信速度はどうか?
プロバイダが変わったが、↓でチェックしたのと対して変わらないと思う。
同じ衛星通信なので。
ポイントとしては、
- 基本はLINE、メール、Twitterなどのテキストサービス向け
- スマホ用サイトなら、なんとか見れる(軽いので)
- ゲームは、タイムアウトが緩ければいける(通信に時間がかかる)
という感じかな。
機内WiFiの業界動向
パナソニック・アビオニクス社は航空機の機内WiFi向けシステムにおいて、約50%のシェアを占めるらしい。
航空業界で公衆無線LAN「Wi―Fi」の需要が急増しており、需要に対応するにはWi―Fiシステムの導入ペースを現在の2倍に引き上げる必要があるとの認識を示した。
航空業界、Wi―Fi需要が急増=パナソニック・アビオニクス – ロイター
JALの国際線も、パナソニック・アビオニクス社。
しかし国内線はGogo社。
日本の航空会社ではJALが国際線に採用済みで、それもパナソニック・アビオニクス社が担当した。
ちなみに国際線と国内線では送受信方式が異なり、国際線では衛星と、国内線では地上局とでやり取りするのが一般的。
JALは今夏より国内線でもWi-Fiを導入するが、これは米国のGogo社が担当することになっている。
【CES14】航空機へのエンタメ事業から始まったパナソニックの“B to B”シフト? | レスポンス(Response.jp)
ちょっとANA/JALの採用状況をみてみると、、、
– | 国際線 | 国内線 |
---|---|---|
ANA | パナソニックアビオニクス(2の方) OnAir(2じゃない方) |
?(パナ?) |
JAL | パナソニックアビオニクス | GoGo |
※実機を見ていないが「ANA Wi-Fi Service」(2じゃない方)は、OnAirのまま時間定額に移行したと想定(パナへの切り替えじゃなくて)
こんな感じかな?
※2015/11/29追記
JALが使っているGoGoの話だが、興味深い記事があった。
衛星通信の技術的な制約でなく、航空会社側の要望で、上り回線は低く抑えられているらしい。
(つまりページの表示などDLはできるが、送信行為全般は遅くなる)
今回の取材でお話を聞いたGogoの関係者によれば、これは航空会社の要請で上りの速度を絞っているからだという。実際、ほとんどの航空会社では、VoIPの利用が機内インターネットの利用規約で禁止されている。これは機内をできるだけ静かにしたいという航空会社の意向があるためとのことで、技術的な制約ではないとGogoの関係者は説明した。
Gogoの高速機内インターネット「2Ku」のテスト飛行に乗ってきた(後編) Gogoカラーの2Kuテスト機に搭乗。下り最速は17.46Mbpsで3倍以上高速!! – トラベル Watch Watch
https://www.bousaid.com/category/WiFi/