JALのシンガポール行きの運賃をチェックしてたら、値上げしているのに気付いた。
シンガポール行き「運賃」と言えば、最安値で3万円台のイメージ。
それが、ちょっと値上げして4万円台になってたんだな。
せっかく燃油代が0円になったのに、運賃が値上がりしたのか・・・と思って。
ただ、燃油代が0円になったので、、、
運賃あがっても、トータルの料金は結局安くなってるのかな?
ちょっと気になったので、メモにて。
まず、飛行機のチケット代は、
- 運賃
- 燃油代
- 空港利用料など
の合計額。
上から順に金額が大きい。
空港使用料とかは、数百円~数千円なので、ここでは無視する。
空港使用料(PFC/PSFC)と、旅客保安サービス料(PSSC)とは何か。4月値上げ。 – やじり鳥
「運賃」や「燃油代」は、航空会社によって定期的に見直される。
「燃油代」は、ケロシン価格に連動。
ANAもJALも今は0円。
6年ぶりにANA、JALの燃油代(サーチャージ)が無料(0円)になった。2016年4月の発券分から。 – やじり鳥
「運賃」は、ANAもJALも空席連動。
残席が少なくなると、高くなる。
変動する範囲は「タイプA~F」という形で価格表が定義されており、例えばJALのシンガポール行きの場合↓
http://www.jal.co.jp/inter/fare/table/16a_sin_ds5.html
ここでは、JALの運賃が最も安い「タイプF」と、燃油代の合計料金について。。。
2014~2016年の、4月の価格をチェック。
まずは燃油代(往復)。
JAL燃油代(往復) | 2014年4月 | 2015年4月 | 2016年4月 |
---|---|---|---|
韓国・極東ロシア | 5000 | 1000 | 0 |
中国・台湾・香港 | 14000 | 5000 | 0 |
グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム | 16000 | 6000 | 0 |
タイ・シンガポール・マレーシア | 26000 | 9000 | 0 |
インドネシア・インド・ハワイ | 32000 | 12000 | 0 |
北米・欧州・中東・オセアニア | 50000 | 21000 | 0 |
http://press.jal.co.jp/ja/inter_fare/
2014年には、北米・欧州では5万円の燃油代が必要だった。
それが、今年の4月から0円になっている。
次に、「運賃」。
最安値(タイプF)の運賃と、燃油代の推移。
青:運賃
橙:燃油代
シンガポール | 運賃 | 燃油代 | 合計 |
---|---|---|---|
2014年 | 36,000 | 26000 | 62,000 |
2015年 | 39,000 | 9000 | 48,000 |
2016年 | 45,000 | 0 | 45,000 |
燃油代は、年々安くなっている。
その代わり、運賃は年々上昇。
台湾 | 運賃 | 燃油代 | 合計 |
---|---|---|---|
2014年 | 34,000 | 14000 | 48,000 |
2015年 | 41,000 | 5000 | 46,000 |
2016年 | 41,000 | 0 | 41,000 |
台湾もシンガポールと同じ推移だが、2015-2016の運賃は同じ。
ただし2014-2015で値上げしている。
ハワイ | 運賃 | 燃油代 | 合計 |
---|---|---|---|
2014年 | 55,000 | 32000 | 87,000 |
2015年 | 75,000 | 12000 | 87,000 |
2016年 | 75,000 | 0 | 75,000 |
ハワイやパリも、台湾と同じパターン。
しかし、ハワイについては2014-2015は粘った模様(運賃値上げで燃油代減少をカバー)。
パリ | 運賃 | 燃油代 | 合計 |
---|---|---|---|
2014年 | 60,000 | 50000 | 110,000 |
2015年 | 77,000 | 21000 | 98,000 |
2016年 | 77,000 | 0 | 77,000 |
んー。
ここ3年について言うと、、、
トータルでの最安値価格は、下がってるかな。
燃油代が下がりつつ、運賃は上がりつつ。
2015年の、燃油代が0円になる前。
無料じゃないけど、燃油代がかなり安くなってた2015年に、色んな路線で運賃があがっていた。
その代わり、それらの路線は燃油代が0円になってからは、運賃据え置き。
燃油代が0円になってから運賃を値上げしたのは、東南アジア系かな。
一方、0円突入前はあんま運賃値上げしてなかった感。
まぁ運賃については、値上げのタイミングがズレているだけかな。
どのみち年々あがっている。
ただ、チケットの合計価格は減少傾向。
そーゆー意味では、今は安く旅行できる時期だよね、と。
まぁ、「燃油代の下がった分だけチケット料金が下がっているわけではない」(なぜなら運賃があがっているから)というのもあるんだけど。。。
原油価格の下落を受け、アジアの航空各社が相次いで燃油サーチャージを引き下げる動きを見せている。
ただ、利益確保のため航空運賃は値上げされる可能性も高い。
アジア航空各社がサーチャージ引き下げ、運賃は値上げの可能性も – ロイター
ふーむ。
そんな感じ。