燃油代(サーチャージ)が12月購入分から値上げ。時代は再び「Zone B」。

燃油代が12月から約2倍に値上げ

ANAが2017年12月チケット購入分からの、燃油代の値上げを発表した。

12/1(金)からの発券分に適用される。

ANA 国際線旅客「燃油特別付加運賃」の改定を申請

現在は燃油代の価格テーブル上でもっとも安い「ゾーンA」だが、値上げ後は1段階あがって「ゾーンB」となる。

片道あたりの燃油代は、欧州・北米で7000円(往復1.4万円)となる。

(現在は片道3500円/往復7000円)

片道分の燃油代 ゾーン A
6,000円以上
7,000円未満
ゾーン B
7,000円以上
8,000円未満
ゾーン C
8,000円以上
9,000円未満
ゾーン D
9,000円以上
10,000円未満
ゾーン E
10,000円以上
11,000円未満
韓国・極東ロシア 200円 300円 500円 1,000円 1,500円
中国・台湾・香港 500円 1,500円 2,500円 3,500円 4,500円
グアム・フィリピン
パラオ・ベトナム
1,000円 2,000円 3,000円 4,000円 5,000円
タイ・シンガポール
マレーシア
1,500円 3,000円 4,500円 6,500円 8,500円
インドネシア・インド
スリランカ・ハワイ
2,000円 4,000円 6,000円 8,500円 11,000円
北米(ハワイ除く)・欧州
中東・オセアニア
3,500円 7,000円 10,500円 14,000円 17,500円

※上記は全て「片道分」の燃油代。往復の場合は2倍必要となる

※「ゾーン」はJALの呼称だが、どうせテーブルがANA/JAL同じなので

JALの12月の燃油代はまだ発表されていないが、同様になるものと思われる。

JAL – 国際線「燃油特別付加運賃」「航空保険特別料金」のご案内

ANAもJALも、シンガポールケロシン市況価格の2カ月平均に連動して燃油代を決定しており、価格テーブルも同様のため。

なお、燃油代が(明示的に)値上がりするのは、国際線のみ。

国内線についてはチケット代に含まれており、燃油代は明示されていない。

とはいえ国内線も燃油を使って飛んでいるので、季節ごとのチケット代改定の中で「ふわっ」と料金の中に反映されているものと思われる。

「ふわっ」と。

知らないけど。


なおANA/JALとも、特典航空券を発券する場合には別途燃油代が必要。

運賃分はマイルで無料になるが、燃油代は現金で払う必要がある。

そのため、もし特典航空券を今年の冬に発券する予定がある場合、12/1より前に発券した方がちょっぴり安くすむ。


燃油代の推移(2013年~2017年)

2017年は、夏にちょっと安くなったものの、今回の値上げで4月時点のゾーンBに舞い戻ってきた。



詳細は、「燃油サーチャージ価格と推移」を参照。

とはいえ、過去数年の中では「まだ安い方」ではある。

こうして見ると、「昔は燃油代、ヤバかったよなぁ」と・・・。


そんな感じ。

燃油代が0円になって、航空券は本当に安くなったか?「運賃」値上げとの関係をチェック。

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