住信SBIネット銀行 プレミアムサービス
ロボアドバイザー「WealthNavi」は、手数料の安いETFなどをポートフォリオ理論のアルゴリズムで分散投資する。
要はなるべくリスクを低減して、少しずつ資産を増やそうとする。
「WealthNavi」の手数料は、1%/年。
資産額の1%を更に12分割して、毎月支払う形。
そのWealthNaviの手数料(1%)を20%還元するサービスが「SBIネット銀行」からリリースされる。
月額540円の「住信SBIネット銀行 プレミアムサービス」。
住信SBIネット銀行 プレミアムサービス
手数料(1%)から20%還元されるので、実質のWealthNavi手数料は0.8%となる。
と言いたいところだが、「住信SBIネット銀行 プレミアムサービス」は月額540円。
その月額料金(540円)を差し引くと、そこそこ資産額が大きくないと「20%」還元の旨味はない。
結論からいうと、WealthNavi資産額で350万円を超えたら還元が540円以上になる。
350万円以上を運用するなら、本件サービスもやらない理由はない。
一方、プレミアムサービスには「WealthNavi手数料の還元」以外にも、いくつか特典がある。
どの特典が「ささる」かは人によって異なると思うが、場合によっては資産額が少なくてもお得になるかもしれない。
注意点が1点。
本件「住信SBIネット銀行 プレミアムサービス」で手数料が還元されるのは、住信SBIネット銀行から申し込んだ「WealthNavi」だけである。
つまり正確には、「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」。
WealthNaviは本家からの契約のほか、各社と提携して「WealthNavi for ○○」という形で契約することも可能。
「WealthNavi for ANA」とか「WealthNavi for JAL」とか色々あり、提携会社の特典がそれぞれに付帯する。
今回の話は「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」。
ちなみにSBI証券経由で契約する「WealthNavi for SBI証券」とも別のサービス。
実は当方、結構前に本件の開始ニュースをみて加入することを決めていたんだが・・・
さっき登録前に一応最後のサービス内容確認していたら、自分が使っているのは「WealthNavi for SBI証券」であって、「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」ではないと気付いた次第。
おー尿!!
(Oh,No!!)
ガックシだぜ・・・。
まぁいいや。
以下、詳細。
WealthNaviの手数料還元
「住信SBIネット銀行 プレミアムサービス」は、月額540円(税込)。
それで還元されるWealthNavi手数料は20%。
住信SBIネット銀行のスマプロ・ポイントで還元されるが、ポイントは1pt=1円で換金可能。
WealthNaviの手数料は、1%/年。
毎月、0.083%を支払う形。
結論として、WealthNaviの資産額が350万円を超えると、還元額が540円以上となる。
プレミアムサービスには特典がいくつかあるが、仮にそれらの価値を無視した場合、手数料の還元額から540円を差し引いた分が、WealthNavi手数料の実質割引額になっていく。
WealthNavi 資産額 |
手数料/月 (1%の1/12を月払) |
手数料の20%還元 SBIプレミアム特典 |
WealthNaviの 実質手数料 |
---|---|---|---|
50万円 | 417円 | 83円 | – |
100万円 | 833円 | 167円 | – |
150万円 | 1,250円 | 250円 | – |
200万円 | 1,667円 | 333円 | – |
250万円 | 2,083円 | 417円 | – |
300万円 | 2,500円 | 500円 | – |
350万円 | 2,917円 | 583円 | 0.99% |
400万円 | 3,333円 | 667円 | 0.96% |
500万円 | 4,167円 | 833円 | 0.93% |
600万円 | 5,000円 | 1,000円 | 0.91% |
700万円 | 5,833円 | 1,167円 | 0.89% |
800万円 | 6,667円 | 1,333円 | 0.88% |
900万円 | 7,500円 | 1,500円 | 0.87% |
1000万円 | 8,333円 | 1,667円 | 0.86% |
2000万円 | 16,667円 | 3,333円 | 0.83% |
WealthNaviの手数料は1%だが、資産額が700万円の場合に「還元分を加味」すると、実質手数料は0.89%になる。
ただし、これは「住信SBIネット銀行 プレミアムサービス」の他の特典が仮に「無価値」だった場合の話。
その他の特典に意義があるなら、実質手数料はもう少し良い感じになるんじゃないかと。
プレミアムサービス特典
「住信SBIネット銀行 プレミアムサービス」の特典は、以下の4つ。
日経DeepOcean | AIを使った経済情報の提供 |
---|---|
Visaデビットカード | ポイント還元+0.4% 通常0.6%還元と合わせると、1%還元のデビットカードになる |
ミライノ カード(JCB) | ポイント還元+0.4% 通常1%の還元と合わせると、1.4%還元のクレカになる |
ロボアドバイザー | 手数料の20%還元 WealthNaviやTHEO+の手数料を還元 |
「日経DeepOcean」は、AIを使った経済情報の提供サービスである。
内容はよく知らない。
日経DeepOcean
Visaデビットカードは、通常「1000円につき6ポイント」=0.6%。
これに本件の特典で「0.4%還元」が追加されるので、合計1%のデビットカードということになる。
住信SBIネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード
※還元ポイントは「スマプロポイント」
ミライノ カードはJCBとMasterがあるが、対象になるのはJCBのみ。
通常1%の還元だが本件で0.4%が追加されて、合計1.4%のクレカになる。
住信SBIネット銀行 ミライノ カード
※クレカの還元率は「ミライノポイント」で0.5%だが、「スマプロポイント」に1:2で交換可能→1%還元
ちなみに2018年6月から、ミライノ カード(JCB)の利用5万円以上で毎月100ptのスマプロポイントがもらえる(「住信SBIネット銀行」側のスマートプログラムとしてもらえる)。
それを加味すると、もうちょい還元率はあがる。
ロボアドバイザー手数料の還元については、前述の「WealthNavi」に加え、「THEO+」も対象。
自分はWealthNaviしかやってないので、「THEO+」のことは知らない。
また、対象になるWealthNaviは「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」だけなので注意。
住信SBIネット銀行での「ランク」もアップ
住信SBIネット銀行にはランク制度があり、ATM手数料や他行宛て振込手数料が無料になったりする。
住信SBIネット銀行 スマートプログラム – ランク
ランクは1~4まであるが、WealthNaviで100万円以上持っていると「ランク3」になる。
「ランク3」の特典は、ATM手数料や他行宛ての振込みが、それぞれ7回ずつまで無料になるというモノ。
まとめ
WealthNaviの実質手数料を安くする方法としては、JALの方が手軽かもしれない。
「WealthNavi for JAL」の場合は、JALマイルが還元される。
資産額に応じて毎月JALマイル付与の「WealthNavi for JAL」をWealthNavi(ウェルスナビ)が開始
一方「住信SBIネット銀行」の場合は、WealthNavi手数料が還元されたり、クレカの還元率がアップしたり、銀行でのランクがアップしたり、いろいろ特典がある。
個人的に「住信SBIネット銀行」をよく使っているので興味を持っていたんだが・・・
自分がやっているWealthNaviは「WealthNavi for SBI証券」だったので・・・
残念。
WealthNaviのサービスは徐々に拡充されてきた。
自分は1年前に始めたが、もうちょい待ってから始めればよかったでござる。
そんな感じ。