楽天ゴールドカードの空港ラウンジ利用が、回数無制限から「年2回のみ無料」に変更

空港ラウンジ利用回数の変更

「楽天ゴールドカード」が、空港ラウンジの利用回数を「無制限」から「年2回」に変更する。

変更は2018/9/1から。

楽天ゴールドカード サービス変更に関してのお知らせ

国内空港ラウンジサービスを回数制限なしでご提供させていただいておりましたが、2018年9月1日から年間2回無料に改定させていただきます。



年2回を超えた場合、一般料金(千円程度)で利用可能。

3回目以降は各ラウンジの一般料金にてご利用可能です。

例)羽田空港 エアポートラウンジ利用料:1,080円(税込み)

ちなみに「一般料金での利用」については、別に楽天ゴールドカードを持ってなくても可能なんだけど。


楽天ゴールドカードで利用可能な空港ラウンジの一覧は以下。

楽天カード 国内空港ラウンジのご案内

これらのラウンジはいわゆる「カード・ラウンジ」。

一般的なゴールドカードで使えるラウンジとなる。

国内空港のラウンジが中心で、海外はホノルルと仁川のみ対応。

一方、楽天ゴールドカード(2,160円/年)より年会費の高い「楽天プレミアムカード」(10,800円/年)もラウンジ対応有り。

プレミアムカードの方は、上記に加え海外空港ラウンジも利用可能な「プライオリティ・パス」も付帯する。

「プライオリティパス」(ラウンジ)は必要か?メリットと注意点。「楽天プレミアムカード」から最短で取得するメモ。


ラウンジよりトラベルデスク重視へ

楽天カードは、平・ゴールド・プレミアムの3種類。

サービスの違いは以下。

カード 年会費 楽天以外
での利用
還元ポイント
楽天市場
での利用
還元ポイント
国内空港
カード
ラウンジ
海外空港
ラウンジ
(プライオリティパス)
楽天カード 0円 1% +2%
楽天ゴールドカード 2,160円 1% +4% 2回/年
楽天プレミアムカード 10,800円 1% +4% 無制限 無制限

もともと楽天カードは、平・プレミアムの2種類だった。

2016年、新たに加わったのが「ゴールド」。

楽天ゴールドカードは、プレミアムから「プライオリティ・パス」をカットすることで、年会費を安くおさえた形。

楽天ゴールドカードのプレスリリースによると、ユーザー要望の高かった「楽天市場でのポイントUP」や「空港ラウンジ」を最低限は揃えつつ、年会費は安く。

それが「楽天ゴールドカード」の狙いだったんだな。

クレジットカードの入会動機として「空港のラウンジサービスを使いたい」と回答したユーザーは37.4%いたことから、ポイント高還元と国内主要空港と海外空港2ヵ所のラウンジサービスを付帯した、年会費が手頃なゴールドカードの発行に至りました。



しかし「ゴールドカード」発表から2年で、今回の発表。

空港ラウンジ利用が、年2回までとなった。

なぜアンケートでユーザー要望の高かった「空港ラウンジ」機能を、年2回に制限してしまうのか?

そもそも、なぜ「2回」なのか?

これは、「年2回で充分=ホルダーは満足する」と楽天が判断したのかもしれない。

実際のところ、「ラウンジ必須」と考える層はプライオリティ・パス付きの「楽天プレミアムカード」を選択するだろうし・・・。

「ゴールド」の方のユーザー層の実態として「それほどラウンジ利用頻度は高くないが、いざという時には無料でラウンジを使いたい」という感じだったのかな?

もしくは、楽天が「ラウンジ料」に耐えきれず「年2回制限」に踏み切った可能性もある。

こうした「ラウンジの無料利用」については、ユーザー負担はないものの、その費用はラウンジ会社からカード会社に請求がいったりする。

「空港ラウンジ」ビジネスの舞台裏。ラウンジ会社がプライオリティ・パスや航空会社に請求する料金など。

ユーザー目線で言うと、楽天ゴールドは年会費2000円と安めなので、2回ほどラウンジを使えば年会費の元がとれる。

逆に楽天目線で言うと、1人あたりのラウンジ利用回数が年に2回以上になると、ラウンジ会社から楽天への請求だけで、楽天のカード年会費収入を超える可能性がでてくる。

(この場合、「一般利用料」より安い法人価格にはなってるとは思うが)


また今回の変更では、同時に楽天ゴールドカードでの「トラベルデスク」サービスの追加も発表されている。

ラウンジ利用回数より「トラベルデスク」の新設・拡充を選んだ形。

トラベルデスクサービスを新たにご提供させていただきます。

ニューヨーク・ホノルル・パリ・ミラノ・上海など世界38拠点の現地デスクがお客様の旅をサポートいたします。

○緊急時の各種ご案内

パスポート・カードの紛失や盗難、病気やケガなどの各種ご案内

○現地情報のご紹介

都市・観光情報など様々な情報のご紹介

○各種ご予約・手配

レストラン・オプショナルツアーのご予約



「トラベルデスク」というのは、個人的には全く使わないので、アレだけど。

これがイイのか、よく分かんないけど。

そういえば楽天カードは2017年、ハワイのワイキキに「楽天カードラウンジ」を新設していた。

ハワイ・ワイキキに 「楽天カードラウンジ」(T ギャラリア ハワイ by DFS)

このカードラウンジ内にも「トラベルデスク」が入っている。

トラベルデスクでは、レストラン・スパやオプショナルツアーの予約が可能。

ホノルル・カードラウンジ新設時のプレスリリースによると、「リアルの場で楽天サービスとの接点を増やしたい」ということだった。

楽天カードは、旅行先として人気のハワイ・ワイキキに「楽天カードラウンジ」を設立したことにより、会員向けにリアルの場で利用できる楽天グループの各種サービスのタッチポイントを増やします。

タッチポイントを増やしたい≒現地でもオプション・ツアーを売る場を作りたい。

今回の楽天ゴールドにおける「トラベルデスク・サービスの追加」も、同じようなノリかな。

ラウンジより、トラベルデスク。

まぁ無料でラウンジ使わせるより、オプション・ツアーを売れるトラベルデスクの方が楽天的には好ましいというのは、なんとなく分かる。


そんな感じ。

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tonogata
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