連休に読んだ「代替医療解剖」と「サプリメントの正体」
代替医療解剖
鍼治療、カイロプラティック、ホメオパシー、指圧、ハーブ療法。
これらの代替医療について、科学的な手法(系統的レビューやメタアナリシス)で効果を確認し、結論を出している。
かなり面白かった。
代替医療解剖

治療効果について「科学的な評価」がなされていない時代の代替医療として、「瀉血」がある。
「瀉血」とは血を抜く治療方法で、古代ギリシャの「病気は4つの体液のバランスが崩れることで起きる」という考え方に由来する。
「淀んだ血を抜く」ことや、「体のどの箇所から血を抜くか」で、病気からの快復を目指す。
瀉血 – wiki
科学的には、病気に対して「血を抜くこと」に意味はなく、かえって健康を害する。
例えばアメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、体調を崩した際に瀉血治療を繰り返し、現代の解釈からすると「大量の失血による脱水症状」で死んだ。
モーツァルトの死因にも、瀉血が絡んでいると言われている。
現代では瀉血は否定されているが、瀉血のように科学的な根拠のない代替治療は、たくさんある。
ちょっと驚いたのが、実は効果がないのに、WHO(世界保健機関)が肯定的な評価をした代替治療も存在する点。
鍼治療とか。
WHOは政治の影響を受けるし、WHOが検証を委託する業者が「その代替治療の信者」の場合もある。
それらは系統的レビューやメタアナリシスを使わず、試験方法に問題があったりする。
この本では、そうした代替治療の有名どころについて、評価がなされる。
基本的に、「病状に対して、直接的な効果がある」という結果になった代替治療はない。
一部は「プラシーボ効果が期待できるかも」みたいな側面はある。
読んでて面白かったのは漢方や鍼治療の歴史。
毛沢東は、自身では「漢方を信じていない」と日記に書いている。
しかし国民に対しては、「安価な病院を提供する」という公約を果たすために、近代的な医療施設を拡充する代わりに、伝統的な代替医療である「漢方」や、その時点では廃れかけていた「鍼治療」を復活、奨励した。
存在を知らなかった代替治療で、話として面白かったのはホメオパシー。
日本では「水の記憶」というキーワードでも知られているらしい。
病状の要因または結果から得られる液体を、希釈して摂取することで治療を試みるワクチン的な考え。
本件のチャームポイント(可愛らしいところ)は、「希釈すればするほど効果が高く、値段も高額になる」という点。
最も高額な治療薬(レメディ)は、成分的に「実質的にはただの水」になる。
ホメオパシー wiki
そんなん、ありなの?っていう。
薄めれば薄めるほど、高く売れる。
ビジネスセンスありすぎてビビるけど、教祖は別に金儲けのためのロジックを考えた訳ではなく、本気で「希釈するほど効果がでる」と信じていたという。
世の中、いろいろあるもんだな、と。
良い本だった。
サプリメントの正体
サプリメント製造業者の語る、サプリの裏話。
安価なサプリの問題点や、効果的なサプリの接種方法について。
サプリメントの正体

「そもそもサプリ(抽出された栄養成分の経口摂取)って、効果実証とかされてるのかな」ということを知りたかったんだが…
そういう本ではなかった。
サプリ業者の書いた本なので、基本は「効果のあるサプリと、そうでもないサプリがあるし、製造方法もポイント」みたいな話。
サプリ業界の人間が知っている常識みたいなのが色々と分かる感じで、面白かった。
サプリは錠剤を形成したり、賞味期限を延ばすために、添加物を多く使う。
安いサプリを買うと、変な添加物が大量に入っている可能性もあり、注意が必要。
またサプリには天然材料由来もののと合成化合物があり、合成化合物の方が大量生産ができて安価。
ただ安すぎるのを買うと、合成に失敗した分子構造の「光学異性体」(正体不明)が含まれてたりして、危ない。
つまり国産で、そこそこ有名な会社のサプリを買うのが、結局は安心。
そのほか、気になった点は以下。
- サプリは基本的に飯時に摂取がよい
- サプリも日がたつと栄養素が減っていく
- 一般的なオススメはマルチビタミン(現代人がたいてい不足してるから)
後半には、病気別(症状別)のオススメのサプリなども紹介されていた。
サプリね。
今は飲んでないけど、マルチビタミンでも飲んでみようかな。
リアップX5は使ってるけど、ミノキシジルの働きをブーストするサプリとか、ないのかな。
プロペシアとかじゃなくて、ビタミン系とかの、普通の栄養素のサプリで。
うーん。
ほい。
そんな感じ。



