廉価版GoPro
この4月、アクションカメラ「GoPro」に廉価版が出た。
無印の「GoPro HERO」(CHDHB-501)。
【国内正規品】GoPro HERO CHDHB-501-RW
- 発売日: 2018/04/02
- メディア: エレクトロニクス
「おっ」と思ったので、もろもろチェックにて。
ここまでアクションカメラの「GoPro」1本できたGoPro社だが、数年前から経営が悪化している。
Xiaomiへの買収が噂されたり、他社にカメラ技術をライセンス供与し始めたり、ドローン「Karma」から撤退したり・・・
そんな中、廉価版が出たということで「さもありなん」という感じだが・・・
値段が安くなるのは、大歓迎である。
自分はGoPro HERO5→6と所有してきたが・・・
今回の廉価版も気になる。
以下、個人的な感想にて。
静止画の違い
個人的にGoProのメイン用途は、静止画。
アクションカメラ本来の用途としては「動画」だが、静止画の広角撮影がしたくてGoProを使っている。
GoProは楽勝でポケットに入る、超小型の「超広角カメラ」なのだ。
それで、その静止画の性能差はどうだろうか?
静止画 | HERO6 | HERO5 | HERO |
---|---|---|---|
画質 | 12MP | 12MP | 10MP |
Protune | ○ | ○ | × |
ナイトフォト | ○ | ○ | × |
HDR形式 | ○ | × | × |
RAW形式 | ○ | × | × |
タイムラプス | ○ | ○ | ○ |
ナイトラプス | ○ | ○ | × |
画質的には、廉価版HEROのみ「10メガピクセル」。
まぁGoProはサイズが小さい分、もともと画質がさほど良くない。
昼間の空はキレイに映り込むが暗所に弱いし、細部はやはり高級なデジカメにはかなわない。
そーゆー意味では、もはや12MPも10MPも大差ないかも。
作例とか見てみないと、分かんないけど。
あと「5」からは、「夜景モード」(ナイトフォト)がついた。
ただしGoProは暗所に弱いので、「マシになった」というレベルかな。
自分はソニーRX100M4も持っているので、夜は基本的にソチラを使う。
やはり夜景となると、レンズやチップの性能差がもろにでる。
いずれにしろ、GoProの静止画がどんな感じか。
↓は、「5」と「6」の静止画比較。
(5/6で多少色味も異なる)
その他、以下は自分の撮った写真。
さほど画質が必要ないスナップとしては、やはり「広角」が便利。
例えば宿泊したホテルの部屋を、記念に撮っておきたい場合。
部屋の大部分をカメラに収めることができる。
被写体までの距離がとれない屋内は、特に広角が活きる。
サグラダ・ファミリアの内部も、ワイドに撮れる。
屋外でも、広角は便利。
例えばサッカースタジアム(カンプノウ)の全貌を、1枚の写真に収めたい時。
魚眼ライクな「ゆがみ」もでるが、それがいい味を出すこともある。
海なんかは、「丸い地球」感がでて面白い。
なお広角の度合いはメニューで選べる。
「ゆがみ」のでない範囲でなるべく広角で撮る設定もある。
自分は「多少」歪んでても、広けりゃいい派。
動画の違い
GoProは本来アクションカメラなので、動画が重要機能。
自分は静止画中心だが、動画にも使っている。
動画 | HERO6 | HERO5 | HERO |
---|---|---|---|
画質 | 4K 60fps |
4K 30fps |
1080p 60fps |
ブレ防止 | ◎ | ○ | ○ |
まず、ブレ防止の機能が「6」で大きく向上した。
らしい。
スタビライザーなしでも結構イケる。
らしい。
自分は5/6ともに、別売りの電動式3軸スタビライザー(G5)を使っているので、GoPro本体のブレ防止機能の向上はあまり恩恵を受けていない。
【国内正規品】 FEIYU TECH G5 3軸 ハンドヘルド スタビライザー ジンバル 【日本語説明書付き・国内保証1年】
- 発売日: 2016/12/15
- メディア: Camera
あと動画の画質的に、廉価版だと4K撮影ができない。
ただ、4Kってファイルがムチャ重くなるし、加工にも時間がかかるようになるし、YouTubeとかアップしても4Kで見られる確率は低い。
ぶっちゃけ4Kの必要性は低いかも。
「どうしても4Kで残したい」ということでなければ・・・。
参考までに、以下は自分が撮った動画。
(4Kで撮っているが、YouTubeへのアップ時に画質を落している)
アウトドア(山登り)by GoPro
https://www.youtube.com/watch?v=_wX4_aMxj4s
ホテルの部屋撮りからビーチまで by GoPro
https://www.youtube.com/watch?v=VDZNPbuOnMk
ハードウェアの違い
GoPro HERO5,6、そして今回の無印「HERO」。
本体のサイズや重量、防水性能は変わらない。
ハードウェア | HERO6 | HERO5 | HERO |
---|---|---|---|
サイズ/重量 | 同じ | 同じ | 同じ |
防水 | 10m | 10m | 10m |
GP1チップ | ○ | × | × |
タッチ・ズーム | ○ | × | × |
GPS | ○ | × | × |
Karma対応 | ○ | ○ | × |
個人的に「大きく違う」と思うのは、6のみについている「GP1チップ」。
6から、処理系のチップが新しくなった。
これは操作系全般のサクサク感が、結構変わってくる。
自分の場合、5→6で大した性能差がないのに買い換えたのは、この「GP1チップ」の存在が大きい。
動画・静止画の切り換えや、画像保存完了までの速度など、全般的な処理能力が体感レベルで向上。
そーゆー意味では、やっぱ最新の6がオススメではある。
ただまぁ、やはり6は値段が高すぎる。
GP1チップだけで廉価版「HERO」と「6」の価格差を説明できるかというと、かなり微妙。
【国内正規品】GoPro アクションカメラ HERO6 Black CHDHX-601-FW
- 発売日: 2017/09/29
- メディア: Camera
初めてのアクションカメラなら、廉価版HEROはコスパ良いんじゃないかな、と。
その他、「タッチズーム」については、個人的にはあまり使わない。
液晶画面をスマホのようにピンチインしてズームできるんだけど・・・
ズームして撮りたいようなシーンは「デジカメの出番」なので、GoProは使わないかな。。。
「GPS」については、6所有の当方は「OFF」にしている。
なぜって、GPSつけると電池を食うから。
まとめ
廉価版も、悪くないかなと思いました。
個人的には「GP1チップ」つきの「6」が、やっぱ良いんじゃないかなと思うけど。
価格がねぇ・・・。
5と廉価版だったら、それほど差はないかな。
個人的には。
そんな感じ