プライオリティパスがプラザプレミアムと再度の提携、「プラザプレミアム・ラウンジ名古屋」も対象に

プライオリティパスがプラザプレミアムと再度の提携

プライオリティパスが、独立系ラウンジ大手のプラザプレミアムと再度提携すると発表。

Collinson’s社によるプレスリリースはこちら。
Priority Pass and LoungeKey welcome the return of Plaza Premium Lounges as Collinson and Plaza Premium Group reach new global agreement

プライオリティパスがプラザプレミアムと再度の提携 2023年

Plaza Premium Lounges to re-join Collinson’s airport lounge and experience networks, bringing 63 more lounges to key locations for Priority Pass and LoungeKey Members

Collinsonはプライオリティ・パスラウンジ・キーを運用しており、その両方でプラザプレミアム・ラウンジが追加される。

プラザプレミアウムはグローバルで250以上のラウンジを運用しているが、プラオリティパス・ラウンジキーで利用可能になるプラザプレミアムラウンジは63件。

その63件のラウンジについては、リストが公開されている。
Even more lounges available with your Priority Pass membership

日本にある唯一のプラザプレミアムラウンジは名古屋セントレア空港にあり、この「プラザ・プレミアム・ラウンジ名古屋」は2023年6月20日からプライオリティパスで利用可能。
中部国際空港に「プラザ・プレミアム・ラウンジ名古屋」がオープン、日本に初進出

その他のラウンジについては、6月6日か6月20日のいずれかの日程から利用可能となる。

プラザプレミアムとプライオリティパスの関係

プラザプレミアムラウンジは、もともとプライオリティ・パスと提携していた。
しかし2021年、プラザプレミアムはプライオリティ・パスとの提携を解消。
PlazaPremiumラウンジがプライオリティ・パスから離脱の衝撃

この時点でプライオリティパスの対象ラウンジは1300件ほどだったが、そのうち10%にあたる130件(推定)がプラザプレミアムラウンジだったため、このニュースは大きな話題となった。

今回、再度の提携でプライオリティパスで使えるようになるプラザプレミアムラウンジは63件。
今後の拡張計画は不明だが、少しずつ広げていくんですかね。

2021年にプラザプレミアムがプライオリティパスと提携解消した理由については、プラザプレミアムCEOのインタビューで少し語られている。
How Plaza Premium has super-charged its growth plans: I interview Mr Song, Plaza Premium CEO

要約すると、以下のような内容。

  • プライオリティパスとプラザプレミアムは同時期(1990年代)にサービス開始
  • 新しくラウンジビジネスを始めたプラザプレミアムにとって、客をつれてきてくれるのでプライオリティパスとの提携の恩恵があった
  • 一方でCollinson社は自前でのラウンジ運営も始め、競合する側面もでてきた
  • またプライオリティパスを通して得る利用料は低く、価格調整も難しい
  • 今となってはプラザプレミアムもグローバルで多数のラウンジを抱え、自分で価格決定しつつビジネス展開できるので、提携を解消した

関連する本文は以下。

But the trouble with Priority Pass is they deviate from what they want. They started a lounge management operation
(プライオリティパスは、自前でのラウンジ運用を始めた)

How Plaza Premium has super-charged its growth plans: I interview Mr Song, Plaza Premium CEO

もともとプライオリティ・パスは各ラウンジと提携のみしており、自前でのラウンジ運営はしていなかったが、2006年からCollinson社が会社買収により始めた「Airport Dimensions」は、「The Club」(北米)・「Club Aspire」(イギリス)のブランド名でラウンジを運営している。

Another reason I dropped Priority Pass is that they always squeezed the lounge provider. If you are a single operator, you are price taker. $10, take it or leave it. You have no choice – you do not have the marketing side of the business. For us, we are different, because we have a large network and our own brand.
(もしラウンジを1つしか所有してないならマーケティング展開による価格決定も難しく、プライオリティ・パスが決めた安価な料金設定に従うことになる。しかしプラザプレミアムは多くのラウンジを抱え、自前でのマーケティング展開が可能なので、提携を解消した)

How Plaza Premium has super-charged its growth plans: I interview Mr Song, Plaza Premium CEO

上記のような情報を読むに、再度の提携ではやはり料金面での交渉が肝だったのかなと思います。
PPにはいくつかのコースがあり、1回のラウンジ利用につき35ドルの料金が発生するコースもあるが、プラザプレミアム追加にあたってPPが利用者に請求する料金についての言及はない。
そのため、あくまでプラザプレミアムとプライオリティパス間での料金の話だとは思いますが。

利用者観点でも、プライオリティパスにプラザプレミアムが戻ってきたのは嬉しいですね。
自分の場合、海外旅行の機会が減ったのでプライオリティパスの利用をやめちゃったけど、今後また海外旅行にいくようなことになれば、またPP再開を検討するかもな、と思います。
空港ラウンジ会員「ドラゴンパス」の料金比較(ドラゴンパス・Regus会員・LoungeBuddy)

ほい。

そんな感じ。

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tonogata
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