大阪と言えば日本のスラム、西成。
あいりん労働福祉センターの近くにあるローソンのトイレには、「注射器を捨てるな!」という貼り紙がしてあることで有名。
西成では実際に覚醒剤の売り買いが行われているようで、ググってみると注射器を腕にぶらさげて虚ろな目をしたホームレスを見かけた、売買の現場をみた、という話などがみつかる。
通天閣観光の帰りに、実際にトイレの貼り紙をみてみようとローソンに寄ってみると、確かにあった。
ただ、それより印象的なだったのは、こっちの貼り紙。
「警察署との連携により、防犯上、トイレの扉は自動ロックしてあります」
この貼り紙はトイレの内側にしかないので、最初は気付かなかった。
トイレに入るといきなり「ガコンッ!」という大きな音がして、何事かと。
よく見ると内側のロック(上下2つ)が、自動ロックで閉まった音だった。
西成自体のスラムっぷりは海外の貧民街などのカオスっぷりからすると、大人しい方だと思う。
が、「トイレの自動ロック」が「警察署との連携」するというのは、「さすが日本だな」と思った次第。
自動ロックがどうかなると(?)、警察に連絡がいく連携システムとかあるんだろうか。
そんなセキュアなトイレ、世界のスラムでも西成だけなんでは?
ま、ぶっちゃけ警察と連動しているワケでも何でもなく、単に自動ロックしているのを、「違法廃棄があれば」「入店時の顔写真」と一緒に警察に提出する、という後の一文にニュアンス掛けした、修辞上の欺しだと思うけどね。
もしくは、実は店のトイレに「自動ロック」を施すのは、警察の許可が必要で、その許可をもらった、という意味なのかも。知らないけど。
いずれにしろ、上下2つの内鍵が自動ロックするだけでも、十分に珍しいな、と。