JR四国「バースデーきっぷ」が2017年4月から値上げ。ただし割安な「普通車 自由席用」を新設。

JR四国の「バースデーきっぷ」が、2017年4月から値上げとなる。
バースデイきっぷ 四国旅行

発売時期 種類 価格 グリーン車
(指定席)
普通車
指定席
普通車
自由席
(旧)2017年3月まで 10,280円
(新)2017年4月から グリーン車用
普通車 自由席用
13,000円
9,500円

×

×

「バースデーきっぷ」は、誕生月のみ購入可能な「3日間の乗り放題切符」
たった10,280円で「グリーン車もOK」(3日間)と、お得な切符だった。

グリーン車もOKなので、全席グリーン車の「伊予灘ものがたり」のような観光列車にも乗れてしまう。(ただし「食事代」は別途必要)


「伊予灘ものがたり」

4月からは新しく、「四国まんなか千年ものがたり」(全席グリーン車)も運行開始するんだが、、、


「四国まんなか千年ものがたり」

それに合わせて(?)、「バースデーきっぷ」も少しだけ価格改定するとのこと。

近年、「ものがたり列車」などのグリーン料金をいただく観光列車を多数運行開始していることに伴い、平成29 年4 月1 日ご利用分から発売価格を変更させていただきます。

「バースデイきっぷ」の見直しについて(pdf)

まぁ、確かに「観光列車」が増えてきたので、そりゃそうだよな、と。

今までは「10,280円」(3日間)だったが、これが「13,000円」(3日間)になる。
2,720円の値上げ。

ただし、グリーン車や指定席には乗れない「普通車 自由席用」という割安なバージョンが用意される。
この「普通車 自由席用」は、9,500円

発売時期 種類 価格 グリーン車
(指定席)
普通車
指定席
普通車
自由席
(旧)2017年3月まで 10,280円
(新)2017年4月から グリーン車用
普通車 自由席用
13,000円
9,500円

×

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まぁ多少値上げしてでも、「バースデーきっぷ」を継続してもらえるのは、有り難い。
※ちなみにJJR九州の「HAPPY BIRTHDAY ♪ KYUSHU PASS」は2015年に終了した

注意点としては、「普通車 自由席」の方では、その名の通り「普通車の指定席」も不可なことかな。
自分は去年使っただけで四国の電車事情には疎いが、観光列車以外はそんなに混雑しないし、普通車の「指定席」が使えなくても、あんま困らないイメージ。
(平日のラッシュタイムなど混む時には、「指定席」が威力を発揮するかもしれないが)


※車両の奥の方の「青いシートカバー」が「指定席」、手前の「白いシートカバー」が「自由席」

グリーン車については、観光列車じゃなくても座席が立派だった。
こーゆーのは、「普通車 自由席」版では乗れない。


※「JR特急しおかぜ」のグリーン車

さて。

「観光列車」や特急の「グリーン車」を狙うのであれば、基本的に「グリーン車用」(13,000円)になるかと思う。
これは、個人的には「お得かな」と思う。

一方、グリーン車や指定席に乗らない「普通車 自由席用」(9,500円)は、お得だろうか?

「指定席」と「自由席」の価格差は520円、特定特急料金だともうちょい差が広がるらしい。
きっぷのご利用案内 JR四国

自分が去年乗った四国一周ルートで、ちょっと価格感をチェックしてみたい。

JR四国「バースデーきっぷ」はお得か?実際に「四国一周」で乗車した全区間の電車代をチェック。

以下、自分の使った「四国一周ルート」で、

  • 指定席/グリーン車を使った場合のチケット代
  • 自由席のみ使った場合のチケット代

にて。

From To 路線 指定席 自由席
松山 伊予大洲 JR特急 宇和海9号 2420 円 1470 円
伊予大洲 伊予市 JR予讃線 1470 円 760 円
伊予市 宇和島 JR特急 宇和海15号 3540 円 2820 円
宇和島 窪川 JR予土線 1850 円
窪川 高知 JR特急 あしずり10号 3360 円 2640 円
高知 奈半利 JR土讃線 1330 円
甲浦 海部 阿佐海岸鉄道 270 円
海部 徳島 JR牟岐線 1640 円
徳島 鴨島 JR徳島線 450 円
鴨島 徳島 JR特急 剣山12号 770 円 450 円
徳島 高松 JR特急 うずしお32号 3360 円 2640 円
高松 徳島 JR特急 うずしお5号 3360 円 2640 円
徳島 高松 JR特急 うずしお10号 3360 円 2640 円
高松 丸亀 JR特急 いしづち9号 2020 円 1070 円
丸亀 松山 JR特急 しおかぜ11号
グリーン車
8090 円 5340 円
合計 37290 円 28010 円

※最終行のみ「グリーン車」使用(自分の去年のルートの場合)
※「バースデーきっぷ」の対象路線のみ抽出している

「自由席のみ」で四国一周した場合でも、2.8万円かかる。
これが「9,500円」(普通車 自由席用)で済むなら、やっぱお得だよなぁ、と。

ちなみに。

今回の改定で「阿佐海岸鉄道」が「バースデーきっぷ」の対象に入ってくるとのこと。

従来のJR 四国線全線、土佐くろしお鉄道線全線、JR 四国バスの路線バス(高速バスを除く)に加え、海岸線の車窓が見事な阿佐海岸鉄道がご利用いただけるようになり、ご旅行の幅が広がります。

この「阿佐海岸鉄道」(甲浦~海部)というのは、↑の四国一周ルートでも使った。
8.5kmの、短い鉄道です。

ミッシング・リンクをつなぐ「バス」(奈半利駅~甲浦駅)→「阿佐海岸鉄道」(甲浦~海部)↓

JR四国「バースデーきっぷ」による「四国一周」のルート検討

なかなか趣のあるワンマン電車でした。

このあたりは、割と思い出深いですねぇ。。。

甲浦駅のポツンとした佇まいのホームとか、妙に立派でシブい駅舎とか・・・。

雰囲気、最高でしたね。。。

んー。

今年はどうしようかな・・・。

ま、そのうち考えよう。

そんな感じ。

JR四国「バースデーきっぷ」(3日間)を使い、電車で四国一周。車窓を眺めながら食べた駅弁のメモ。

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