誕生月のみ使える、フリーパスJR四国「バースデーきっぷ」。
- 3日間、乗り放題で10,280円
- 特急グリーン車もOK
http://www.jr-eki.com/service_ticket/htm/shikoku/birthday.html
さて、10280円。
これ、元を取ることはできるだろうか?
※2017/03/31追記
2017/4から「バースデーきっぷ」の価格体系が変更となった。
JR四国「バースデーきっぷ」が2017年4月から値上げ。ただし割安な「普通車 自由席用」を新設。 – やじり鳥
自分が実際に3日間で乗った区間の電車代を計算してみる。
結果は、33,390円分。
23,110円分は、「バースデーきっぷ」の恩恵を受けることができた。
区間 | 合計金額 | 距離 (km) |
時間 |
---|---|---|---|
バースデーきっぷ 対象区間 |
33390 円 (バースデーきっぷ=10280円) |
928.5 km | 16時56分 |
旅行全体 | 36980 円 (実質3590円) |
1024.1 km | 20時54分 |
※「旅行全体」の項は、「バースデーきっぷ」対象外のバスや、松山の市電(JRでない)に乗った分
今回の四国旅行は、「3日間で四国一周」。
JR四国「バースデーきっぷ」による「四国一周」のルート検討 – やじり鳥
「とにかく電車で四国一周、車窓を眺めながら駅弁」がコンセプトだった。
JR四国「バースデーきっぷ」(3日間)を使い、電車で四国一周。車窓を眺めながら食べた駅弁のメモ。 – やじり鳥
その結果、たくさん電車に乗ることになった。
ただ、単価の低い普通電車にも、長時間乗ったりしている。
「元をとる」という意味では、「単価の良い、効率的な乗り方」はしていない。
(一周ルート優先で、あまり単価を意識した乗り方はしていない)
中には「2時間で8000円」のグリーン車区間とかもあった。
実は、そういった区間に数回乗れば、10,280円分はスグに超えるんだなぁ。
そのため、「バースデーきっぷ」は、かなりお得だと感じた。
※自分が乗った、「JR特急しおかぜ」のグリーン車(松山-丸亀で8000円)
さて。
自分が「四国一周」に要した電車の区間・料金を整理してみる。
「バースデーきっぷ」の期間は3日間だが、前日の夜に松山空港に前入りし、リムジンバスでホテルへ。
翌朝から、「バースデーきっぷ」を使った。
「パス対象」の項が「○」のものが、「バースデーきっぷ」の対象区間。
対象区間は、指定席であろうとグリーン車であろうと、無料。
対象外の区間としては、バスや松山市内の市電なども使った。
空港から市内へのリムジンバスも「対象外」。
「観光」については、1時間程度の駅前/駅周辺の観光は除外した。
下記以外にも、乗り換えの都合で1時間程度の空き時間ができて、そんな時は市街をフラフラしている。
それが、結構楽しかったりするんだけどね。。。
From | To | 路線 | パス 対象 |
座席 | 金額 | 距離 (km) |
日付 | 出発 | 到着 | 乗車 時間 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
松山空港 | 松山駅前 | バス(空港 リムジンバス) |
– | – | 310 円 | 5.8 km | 前日 | 20:30 | 20:47 | 0時17分 |
松山駅前 | 道後温泉 | 伊予鉄道 市内線 |
– | – | 160 円 | 1.4 km | 前日 | 21:20 | 21:45 | 0時25分 |
【ホテル】道後やや(蛇口から、みかんジュースの流れる宿) | ||||||||||
From | To | 路線 | パス 対象 |
座席 | 金額 | 距離 (km) |
日付 | 出発 | 到着 | 乗車 時間 |
道後温泉 | 松山駅前 | 伊予鉄道 市内線 |
– | – | 160 円 | 1.4 km | 1日目 | 8:41 | 09:05 | 0時24分 |
松山 | 伊予大洲 | JR特急 宇和海9号 |
◯ | 指定 | 2220 円 | 48.8 km | 1日目 | 10:14 | 10:48 | 0時34分 |
【観光 1.5時間】大洲城(乗り継ぎに時間がかかったので思い切って観光) | ||||||||||
伊予大洲 | 伊予市 | JR予讃線 | ◯ | – | 760 円 | 43.5 km | 1日目 | 12:15 | 13:20 | 1時05分 |
伊予市 | 宇和島 | JR特急 宇和海15号 |
◯ | 指定 | 3340 円 | 85.3 km | 1日目 | 13:32 | 14:46 | 1時14分 |
宇和島 | 窪川 | JR予土線 | ◯ | – | 1850 円 | 82.2 km | 1日目 | 15:35 | 17:50 | 2時15分 |
窪川 | 高知 | JR特急 あしずり10号 |
◯ | 指定 | 3160 円 | 72.1 km | 1日目 | 18:24 | 19:28 | 1時04分 |
【ホテル】リッチモンドホテル高知(朝飯のクオリティ高し) | ||||||||||
From | To | 路線 | パス 対象 |
座席 | 金額 | 距離 (km) |
日付 | 出発 | 到着 | 乗車 時間 |
高知 | 奈半利 | JR土讃線 | ◯ | – | 1330 円 | 53.1 km | 2日目 | 9:19 | 10:47 | 1時28分 |
奈半利駅 | 甲浦駅 | バス(高知 東部交通) |
– | – | 2340 円 | 72.2 km | 2日目 | 11:02 | 12:51 | 1時49分 |
甲浦 | 海部 | 阿佐海岸鉄道 | – | – | 270 円 | 8.5 km | 2日目 | 13:23 | 13:34 | 0時11分 |
海部 | 徳島 | JR牟岐線 | ◯ | – | 1640 円 | 79.3 km | 2日目 | 13:47 | 16:03 | 2時16分 |
徳島 | 鴨島 | JR徳島線 | ◯ | – | 450 円 | 18.9 km | 2日目 | 16:55 | 17:27 | 0時32分 |
【観光 3時間】「コインスナック御所24」(幻の「ボンカレー自販機」を求めて) | ||||||||||
鴨島 | 徳島 | JR特急 剣山12号 |
◯ | 自由 | 770 円 | 18.9 km | 2日目 | 20:46 | 21:04 | 0時18分 |
徳島 | 高松 | JR特急 うずしお32号 |
◯ | 自由 | 2640 円 | 74.5 km | 2日目 | 22:02 | 23:18 | 1時16分 |
【ホテル】ドーミーイン高松(温泉付きビジネスホテル) | ||||||||||
From | To | 路線 | パス 対象 |
座席 | 金額 | 距離 (km) |
日付 | 出発 | 到着 | 乗車 時間 |
高松 | 徳島 | JR特急 うずしお5号 |
◯ | 指定 | 3160 円 | 74.5 km | 3日目 | 9:10 | 10:18 | 1時08分 |
徳島 | 高松 | JR特急 うずしお10号 |
◯ | 自由 | 2640 円 | 74.5 km | 3日目 | 10:28 | 11:37 | 1時09分 |
高松 | 丸亀 | JR特急 いしづち9号 |
◯ | 自由 | 1070 円 | 28.5 km | 3日目 | 11:50 | 12:16 | 0時26分 |
【観光 1時間】妙法寺 蕪村寺 蕪村句碑「門を出れば 我も行く人 秋の暮れ」 | ||||||||||
丸亀 | 松山 | JR特急 しおかぜ11号 |
◯ | グリーン | 8090 円 | 165.9 km | 3日目 | 13:17 | 15:17 | 2時00分 |
松山駅前 | 道後温泉 | 伊予鉄道 市内線 |
– | – | 160 円 | 4.1 km | 3日目 | 15:40 | 16:05 | 0時25分 |
【観光 1.5時間】道後温泉「椿の湯」(最後は温泉で・・・) | ||||||||||
道後温泉 | 松山空港 | バス(空港 リムジンバス) |
– | – | 460 円 | 10.7 km | 3日目 | 17:27 | 18:05 | 0時38分 |
さて。
最も高かった区間は、丸亀(香川)-松山(愛媛)の「グリーン車」。
8090円。
正直、これ1本+αで10280円の元がとれる。
こういう、大都市(?)を結ぶ特急のグリーン車や指定席を積極的に使っていけば、あっという間だろう。
ちなみに自分はほとんど乗っていないが、「バースデーきっぷ」は「伊予灘ものがたり」や「しまんトロッコ」などの観光列車にも対応している。
※「伊予灘ものがたり」については、フード代は別料金
観光列車 | JR四国
- 伊予灘ものがたり
- 瀬戸大橋 アンパンマントロッコ
- ゆうゆう アンパンマンカー
- 予讃線8000系 アンパンマン列車
- 予讃線宇和海 アンパンマン列車
- 土讃線 アンパンマン列車
- しまんトロッコ 予土線3兄弟<長男>
- 海洋堂ホビートレイン 予土線3兄弟<次男>
- 鉄道ホビートレイン 予土線3兄弟<三男>
- 絶景!土讃線 秘境トロッコ
「観光列車」という意味では、狙ったわけではないが、たまたま「アンパンマン列車」には乗った。
こうした「観光列車にたくさん乗る」という使い方をしても、おもしろいかもしれない。
(むしろ、そっちの方が主流なのかな?)
ローカル路線の普通電車に、延々と乗る区間も多かった。
JR牟岐線の海部-徳島や、JR予土線の宇和島-窪川あたり。
両方とも約80kmを普通電車で、2時間以上かけて移動している。
(特急がない区間)
しかし、こういうローカル路線をトボトボ乗り継いで行くのも、楽しい。
景色がいいんだよなぁ。
iPadにガイドブックをつめていったので、暇な時はそれらを読んでいた。
次に降りる駅のグルメ情報を眺めたりして。
そーゆー旅行も、また楽しからずや。
さて。
まとめ。
「バースデーきっぷ」は、いいすね。
すごくいい。
来年は、違うコンセプトで四国に行きたいな、と考えている。
ちなみに、「ふるさと納税」で四国全域のホテル代に使える「高野町」を、今年も狙おうかな。
「バースデーきっぷ」と相性がよさそう。
「ふるさと納税」の宿泊券(Yahooトラベルで使える宿泊クーポン)で、還元率を比較する – やじり鳥
そう思いました。
※2016/12/06追記
四国については、大半の路線が「電車」というより、「汽車」という感じになるようです。
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