BIGバーガー

秋田県にあるレトロ自販機「BIGバーガー」が美味かったので調べてみたら、実にいい自販機だった。

BIGバーガー

3連休を利用して、秋田県に行った。

秋田駅から男鹿線に乗って1駅。
隣駅の「土崎駅」

土崎には「道の駅あきた」や、展望台を備える「秋田ポートタワー セリオン」がある。
【公式】秋田の道の駅あきた港 セリオン

ついでだから、地図にメモしていた「レトロ自販機」にも寄り道。
昭和の遺物、古き良きハードウェア。

駅から歩くこと、15分。
住宅街の真ん中に、その自販機はあった。

正面から眺めてみる。

どうどうたる面構えの、ハンバーガー自販機である。

ハンバーガー、チーズバーガー、テリヤキバーガー。

値段は150円。ずいぶん安いな。

チーズバーガーのボタンを押すと、「加熱中」の赤いランプがゆっくりと点滅。

暖め時間は、50秒。

自販機の前で、佇んで待つ。

そのうち、ガタンっと音を立ててハンバーガーの箱が落ちてきた。

このハンバーガー。。。

「BIGバーガー」という名前らしい。

箱を開けて、包み紙を広げる。

サイズはこぶりながら、妙にズッシリと重みのあるハンバーガーが出てきた。

具材は、ハンバーグとチーズのみ。

ハンバーグは、なかなかボリューミーだ。

隣の自販機で缶コーヒーを買い、準備万端。

いざ、ハンバーガーにかぶりつく。

すると・・・。

ンまい!!

いい意味で、「思ってたのと違う」。

パンはもちもち、がっつり噛み応えがある。
これは、なんというか・・・もしかして手作りパン?

ハンバーグは、自分が大好きな「マルシンのハンバーグ」風。
色んな肉を寄せ集めて固めた、どこか懐かしい、あのタマラン肉塊。

これはウマイぞ。
めっちゃ美味い。

なんだ、コレは。
しかも150円・・・。

なんなんだ?

不思議に思い、改めて自販機をしげしげと眺める。
貼り紙があった。

東北大震災のあと、パンを手造りにしたらしい。

ふーむ。

気になったので、東京に戻ってきてから製造者シールの名前を元に検索してみる。

製造者は「森林純一」という方で、秋田で初めてスケートの国体優勝を果たした、秋田レジェンドということであった。
47歳の引退まで、7回も国体優勝。
田村修のブログ 森林純一さん – ABS秋田放送

森林氏を特集した番組動画もあった。
ハンバーガー自販機との関わりが、短くまとまっている。

氏はスケート選手をしながら、秋田県立スケート場で指導者も務めた。

そして「スケートから離れたくない」という思いで、スケート場内にある売店を運営する会社に就職
現在は、売店の管理業務もしているらしい。

その売店の管理で、ハンバーガー自販機もスケート場内に設置。

スケートの練習後、腹を空かせた子供達がかぶりつく姿が目に浮かぶ。
BIGバーガー、美味いからなぁ・・・。

そのハンバーガー自販機、メーカーはとっくに製造を中止。

そして震災の影響で、自販機専用のパンを入手することもできなくなった。
パンを作っていた工場も、震災の被害にあったのであろうか。。。

しかし森林氏は、子供達に好評だったハンバーガーを何とか継続しようと、周囲の知恵を借りながらパンを手造り
現在にいたる。

「機械が動くうちは、作り続けたい」
インタビューに答える森林氏の、朴訥とした語り口がシブい。
秋田で生きる男の歴史と、後進育成するスケート愛を感じるぜ。。。

当方、秋田やスケートとは縁もゆかりもない。
しかし、BIGバーガーは美味かった。

心に残る、実にいいハンバーガーだった。

なお、最初は15台あったハンバーガー自販機も、現在は2台しか残っていないらしい。

県立スケート場と、今回自分が訪問した秋田ポートタワー・セリオンの近くの住宅街。
Google マップ

住宅街にある自販機の裏は駐車場になっており、自販機利用者は無料で利用できるとのこと。
買ったハンバーガーを車内で食べることができる。

※この顔文字は、若いご家族が書いたモノかな?

場所的には、観光地でもあるセリオンリスタの近く。
セリオンリスタ内には、行列ができる有名なレトロ自販機「うどん・そば自販機」(佐原商店から移転)もある。
秋田の行列ができる「うどん自販機」 持ち帰り向け商品発売へ – 秋田経済新聞

合わせて訪問するのがいいかもしれない。

手造りパンのBIGバーガー、オススメです。

そんな感じ。

※2018/03/31追記
秋田駅近くにある「秋田畑」での店頭販売も開始した模様。
秋田の自販機向けバーガー、店頭販売でも人気に 手作りバンズが好評 – 秋田経済新聞

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