大分名物「りゅうきゅう丼」(ひゅうが丼)の食べ歩き

「りゅうきゅう丼」(ひゅうが丼)とは

大分の郷土料理「りゅうきゅう」が美味いので、大分に行った際には好んで食べる。

大分 りゅうきゅう 九州の味とともに

「りゅうきゅう」はアジ・サバ・ブリ・カンパチなどの地魚を、醤油・酒・ミリン・ショウガ・ゴマなどのタレに漬け込んだモノ。

そのタレに漬け込んだ魚の切り身を白飯の上にのっけると、「りゅうきゅう丼」。

「ひゅうが丼」と呼ぶ地域もある。

元々は、漁師が魚の保存のために作っていたもの。

使う「魚」も「タレの味」も「作り方」も、店・家庭によって異なるという。

その定義のざっくりとした「ぶっかけ飯」感がたまらない。

そんな「りゅうきゅう」を、大分で食べてきたのでそのメモにて。


二代目与一

大分駅からもほど近い、「二代目与一」。

「りゅうきゅう丼」で有名なお店だそうです。

二代目与一 食べログ

観光で別の街に行ってきて、大分駅に帰ってきたのが夕方の4時。

この時間ならイケるかな?と思って訪問してみました。

普段は混んでるらしいが、空いてて良かった。

カウンターもあるが、空いてるのでテーブル席に着席。

琉球丼、1620円。

魚はアジだそうですね。

すでに味がついているので、いきなりガババっとかきこんで食う。

んまい。

アジに醤油・みりんの甘タレが染み込んでます。

そしてゴマとネギの風味。

酢飯で喉のとおりもよく、いくらでも食えそう。


寿しまどか

大分駅の駅ビル「アミュプラザ」にある回転寿司。

九州のローカル・チェーンですね。

寿しまどか 食べログ

ここはいつも混んでるんだが、今回は時間をズラして来訪。

サクッと入店できました。

回転寿司なんだが、オフピークの時間帯はオーダー制のみ。

回転台の上には、皿に乗ったメニューだけが回っている。

まずは「大分三昧」(360円)。

大分の地魚3種、今日はカンパチ、ブリ、イカ。

大分名物「りゅうきゅう」もある。

「りゅうきゅうにぎり」(220円)。

こちらの「りゅうきゅう握り」は、歯ごたえあるプチプチした食感が美味かった。


大分空港「なゝ瀬 」と「スカイライン」

旅の最後は、大分空港内のレストランで。

「なゝ瀬 (ななせ)」と「スカイライン」。

隣り合っており、いずれも滑走路ビューが楽しめるレストラン。

個人的に大分の空港は結構好きなんすね。

このあたりのレストラン、旅の〆に丁度いいというか。

今回訪問したのは、「なゝ瀬 (ななせ)」。

なゝ瀬 (ななせ) 食べログ

そのものズバリ「りゅうきゅう丼」もあるが、今回は大分名物を少しずつ食える「ぶんご名物膳」(1680円)。

結構ボリュームあり。


もう一方の「スカイライン」にも、「りゅうきゅう」あり。

スカイライン 食べログ

大分名物の松花堂(1600円)。

とり天、豊後牛ステーキ、etc

そして、りゅうきゅう。

やっぱ旅行の最後は、コレですね。

名物を「ちょっとずつ」というのが、いい。


「りゅうきゅう丼」の名前の由来

なぜ「りゅうきゅう丼」という名前なのか?

沖縄(琉球/りゅうきゅう)の漁師から伝わったため、「りゅうきゅう丼」と呼ばれているらしい。

しかし当の沖縄には、同種の郷土料理がないという謎がある。

琉球(沖縄)の漁師から伝わったのが名前の由来という説もあるが、現在、沖縄では魚をタレに漬けて食べる郷土料理はない。

そこは謎の部分である。

http://www.kirishima.co.jp/aji/2011/spring/15/

なぜ「沖縄にない料理」なのに、「沖縄の漁師」から伝わったのか?

そう、実は・・・

遠い昔。

遠い昔、一人の漁師が大分にやってきました。

男は何らかの必要に迫られ、「沖縄からきた」と身を偽っていました。

それは果たしてどんな事情か。

本州から追われる身だったか、あるいは大陸から?

「沖縄の男」は、多くを語りませんでした。

大分の漁師たちもまた、無理に聞き出そうとはしませんでした。

漁師たちは、男を村に受け入れました。

「沖縄の男」は、親切な大分の漁師たちに囲まれ、次第に村に馴染んでいきました。

しかし村でただ一人、関東出身の村長だけが男の素性を怪しんでいました。

村長は最後まで、「沖縄の男」の日々の行動を監視し、警戒していました。

そんな村長をよそに、地元の漁師達は「沖縄の男」に漁場での漁を許し、魚群の情報を教えてやりました。

「沖縄の男」もやがて漁で生計を立てられるようになり、立派に村の漁師の一人となっていきました。

年月が過ぎたある日、沖縄の男が忽然と村から姿を消しました。

家の中に、別れの手紙を残して。

「今までありがとう。お別れの日がきました。

たくさん余った魚はタレに漬け込んでおいたので、しばらく保存がきくはずです。

みなさんで召し上がってください」

大分の漁師たちは、「沖縄の男」の突然の失踪を残念がり、悲しみに暮れました。

その日の夜は無人となった「沖縄の男」の家に集まり、皆で思い出話をしながら酒を飲みました。

家に残されていた「タレに漬け込んだ魚」はたいへん美味く、酒にも合いました。

いなくなった男との思い出から、皆でこれを「りゅうきゅう」と呼ぶことにしました。

夜も更けた頃、最後まで「沖縄の男」を警戒していた村長も、宴会に姿をあらわしました。

もう酒も魚も残っておらず、ただ部屋の片隅に丸くて茶色い、見慣れない菓子だけが残っていました。

村長はその丸い菓子を頬張りながら、満足そうにこう言いました。

「去ったー、あんきだー」(あの男がいなくなったから、もう安心だ)。

漁師たちは呆れて村長を無視しましたが、その言葉だけは後の世に残りました。

それは後に訛って「さーたー あんだぎー」となり、村長が頬張っていた「茶色くて丸い菓子」を指すようになりました。

そう、これが今では世に親しまれた沖縄の揚げ菓子「サーターアンダギー」の名前の由来である。


もちろんウソです。


なんとなく。


そんな感じ。

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