マドリードのソウルフード「カラマリ・サンド」(イカフライ・サンド)が最高に美味かった

スペインのマドリードで食った「カラマリ・サンド」が美味かった。
最高だ。

これは、イカフライである。
大量のイカをオリーブオイルで揚げて、パンに挟む。
たったそれだけの、B級グルメ。
Bocadillo de calamares – Wikipedia(スペイン語)

マドリード中のお店で簡単に手に入る。
古くからある、ソフルフードらしい。

特に、マヨール広場周辺で有名。

腹を空かせてマヨール広場をさまよっていると、美味そうな匂いが漂ってきた。
かって知ったる、イカフライの匂い。

お店は、「Bar La Campana」。
Bar La Campana – トリップアドバイザー

店内に席はあるが盛況、満席。
テイクアウトでカラマリ・サンドを求める人々の列に並ぶ。

お値段は、3ユーロ (400円)。

すごいボリュームだ。
一口、かぶりついてみる。

カスカスのパン。安そう。
口の中の水分を持ってかれそうな、パサパサ感。

しかし噛み進めると、イカのウマ汁が口の中に溢れる。
歯応えも、よし。グングン噛んでいく。

すると染み出したイカ汁が、口内で衣の油や塩と混じり合い・・・
カスカスのパンをも慈愛で満たし(!!)、とろけていく。

う・・・
美味いじゃないか!!

さ、
最初、どうかと思った。

「イカフライを、パンで挟んだだけ」とか。
どうなんだ、と。

しかしコレくらいの「大量」のイカフライだと・・・
あふれ出すイカ汁がいろいろと混じって、世界が変わる。

未体験ゾーン。

そしてまさかの・・・
カスカスの安っぽいパンが、活きてくる。
汁が染み込みまくって、変化する。

美味いじゃないか。

しかし、1本であまりのボリューム。
昼食はコレだけで終了。

その後マドリードを出て、バルセロナに向かったが・・・

バルセロナでは、カラマリ・サンドを見かけなかった。
ピンチョス・バルで、オシャレに着飾った感じのカラマリ・サンド風(右)を食ってみたが、なんか違う。

こんなオシャレなパン・・・
こんな少量のイカフライでは・・・

違うんだ。

だから旅行の終わりに、バルセロナからマドリードに戻ると・・・
まずはカラマリ・サンドを食いに行った。

再びの、マヨール広場(夜)。

今度は「Bar La Campana」の隣にある、「La Ideal」。
La Ideal – トリップアドバイザー

店が空いているようだったので、店内で食うことにした。

カラマリ・サンド、コーラ、オリーブ。
合わせて5ユーロ(650円)。

そして今回のカラマリ・サンドは、衣が薄いパターン。
イカの数も多い。

いいねぇ。
イカ感あって。

個人的には、もうちょい油感のある「Bar La Campana」の方が好みかな?
体調や気分によりそうだけど。

しかしコッチも美味い。
なにしろ量がスゴイ。

こんなに大量のイカフライを、1度に口に入れたことは今までなかった。
パンとの相性も、いい。

うん。

美味かったネ。

しかし、なぜマドリードで「イカフライ」が名物なのか?
マドリードは、海から遠く離れているのに。

帰国してから、少し調べた。
Typical Food to Eat in Madrid and its History
Why is the calamari sandwich so typical in Madrid?

昔のマドリードでは一時期、宗教的な理由(カトリック)で金曜は肉を食うのが禁止だったらしい。

肉がなければ、魚を食えばいい。

王族や金持ちは高い金を出して、遠くから運ばれてきた魚を買った。

金のない庶民は、安いイカをサッと揚げて、パンに挟んで食った。

それでマドリードでは、イカフライ・サンドが庶民のソウルフードになった。

こんな感じかな?

なるほどなぁ、と。
いろいろあるもんだな、と。

そんな感じ。

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