書籍「地球の歩き方 ガチ冒険」(地球の歩き方社員の旅日記)

地球の歩き方シリーズから今年の春に出た電子書籍「地球の歩き方 ガチ冒険」を読んだ。

「地球の歩き方社員の旅日記」。
要は社員個人の、旅の記録すね。

※注記:本書には海外旅行の参考になるような情報は掲載されておりません。
『ガチ冒険』というタイトルですが、完全に名前負けで、この本は危険な旅や命を落とすような旅など、ガチで冒険している内容は含まれておりませんので、ご了承ください。

本書は旅が好きなサラリーマン4名によるただの旅日記ですので内容に期待せず、ご購入いただけますと幸いです。

「下痢」「日本人宿の主」「国境越え」といったバックパック旅行の「あるある体験談」が語られている。
「あー、そういうの、あったあった」と楽しめる感じでしょうか。

お値段が100円と破格?の安さ。
ただ「普通のサラリーマンの旅日記」なので、100円と言われれば「まぁそんなもんかな」という気がしないでもない。
地球の歩き方編集部的な、練り込まれた企画とか、内外の資料を駆使して、というアレでもなく、ただただ旅の記憶を、緩く楽しむ感じ。

個人的に「今なら、シャワーのお湯が出るぞ!」のセリフが、懐かしく思いました。

あと、「豊かな青春、惨めな老後」が一連のポエムになっているのは、初めて知った。

「豊かな青春、惨めな老後」はバンコク チャイナタウンの宿にあった、有名な落書きの一節。
その宿はすでに潰れてしまっていて見ることはできないが、その一節についてはだけは自分も知っていた。

この落書きの全文は、以下らしい。

金の北米
女の南米
耐えてアフリカ
歴史のアジア
何もないのがヨーロッパ
問題外のオセアニア
豊かな青春
惨めな老後

ははぁ。
そういう全文だったのね。

これは落書きポエムなので、個々の大陸に関する内容の妥当性はともかく。
いいポエムだな、と思いました。

ほい。

本書は値段も安く、期待せずに買って読めば、懐かしさを楽しめる内容なんじゃないかと。

ただ、いわゆるバックパック旅行の話がメインの内容なので、これを楽しめる層はちょっと限られてくるかもしれない。
昔、バックパック旅行をしていた層がターゲットでしょうか。

個人的には、「社員は今こういう旅にハマってる」というような、リアルタイム旅日記も、読んでみたいかなと思いました。

「地球の歩き方」については、今でも特にマイナー国だと有用なことが多い。
出版不況もあることからなかなか難しそうな気がしますが、今後もがんばって出版を続けて欲しいなと思います。

そんな感じ。

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tonogata
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