ソニーWF-1000XM3
ソニーのノイズキャンセリング・イヤホン「WF-1000XM3」を買った。
本製品は「ノイズキャンセリング・プロセッサーQN1e搭載」ということで、ソニー曰く「業界最高クラスのノイズキャンセリング性能」。
「ソニーが本気をだしたノイキャン・イヤホン」として話題になった製品で、かなり売れているらしい。

- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2019/07/12
- メディア: エレクトロニクス
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ワイヤレス・タイプで、スマホとはBluetoothで接続する。
ノイズキャンセル装置・バッテリー・Bluetoothチップを、全てイヤホン本体に収納している。
完全ワイヤレスなので、ケーブルが絡まるようなストレスからも解放されて、非常に楽ちん。
ずっしりした見た目だが、ちゃんと耳に固定できる。
2ヶ月使っているが、イヤホンが耳から外れて落ちたことはない。
イヤホン本体のバッテリーは6時間と、結構長い。
充電ケースに入れると、自動で充電開始。
ちなみにイヤホンは、耳から外すと自動的に電源OFF。
そのため、自分は半日使う程度ならケースは持ち歩かず、イヤホンだけポケットにいれて出かけたりする。
充電ケースはちょっとサイズが大きいが、手ぶらで出かける時は持ち歩かないので、あまり不便を感じない。
むしろ、ケーブル付きのイヤホンを持ち歩くより、手軽になった気がする。
イヤホンを耳に装着すると、自動で電源ON。
ノイズキャンセルONでスタートし、そのまま音楽再生なし+ノイズキャンセルONでも利用できる。
自分は音楽再生時のほか、飛行機や新幹線で寝るときに、無音のノイズキャンセルのみ使ってます。
操作性とソフトウェア
ハードウェアな特徴としては、WF-1000XM3はタッチセンサー付き。
左側のイヤホンをポンとタッチすると、ノイズキャンセルのON/OFF。
右側のイヤホンをタッチすると再生/停止、2回連続でタッチすると曲送りなど。
このタッチセンサーの感度は、まぁまぁかな。
たまに認識洩れがあるけど、普通に使えるレベルではある。
連携するスマホ・アプリの方は、なかなか使い勝手がよい。
ノイズキャンセルのON/OFFはこちらでも可能。
また「歩行中」「乗り物に乗車中」など動きを感知して、ノイズキャンセルの度合いを自動で切換えられる。
ただ自分はこの機能は、オフにしている。
後述だけど、ノイズキャンセリング機能がスゴク高いワケでもないので、ノイズキャンセルON/OFFだけで十分かな、と。
イヤーピースが微妙
WF-1000XM3は高級品だけあって、イヤーピースが2種類(各サイズ)も付属する。
- ハイブリットイヤーピースロング(SS,S,M,L各2個)
- トリプルコンフォートイヤーピース(S,M,L各2個)
ただ個人的には両方とも、しっくりこなかった。サイズを変えてもダメ。
またノイズキャンセルに関係する問題として、遮音性にかなり問題があるように感じた。
これは完璧に個人の耳の形状による部分なので、上手くハマる人にはハマると思います。
自分はダメでした。ノイキャン的に微妙すぎた。
個人的な理想はBOSEの「StayHear+」というイヤーピース。
シリコン系で、先っちょに芯がなくフニャフニャになってるのが特徴。
とはいえ「StayHear+」はWF-1000XM3に装着できないので、似たような製品を探すことに。
それで探し出したのが、「SpinFit CP100」というイヤーピース。

SpinFit スピンフィット CP100 イヤーチップ イヤホン シリコン イヤーピース 2ペア (M)
- 出版社/メーカー: SpinFit
- メディア: エレクトロニクス
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こいつは軸の形状サイズ的に、WF-1000XM3にも装着可能です。
シリコン系で、先っちょに芯がないタイプ。
(↓写真でいうと、赤い芯が先っちょには到達してない)
残念ながら、各サイズをセットにしたアソート売りはしていない。
そのため、S/M/Lの計3つを買いました。結構イタい出費です。。。
とはいえ、それくらいソニーのイヤーピースが自分には合わなかったんですよね。
この「SpinFit CP100」を装着したところ、遮音性が高まってノイキャン性能もアップした。
結果的には、かなり気に入って使っています。
ノイズキャンセル性能
ノイズキャンセル機能があるワイヤレス・イヤホンは長年探していたアイテムだったので、「WF-1000XM3」は発売と同時に購入。
それまでは、ワイヤレスではないBOSE「QuietComfort 20」を5年間ずっと利用していた。
BOSE「QuietComfort 20」は鬼のようなノイズキャンセル性能を誇ります。ハンパないです。

Bose QuietComfort 20 Acoustic Noise Cancelling headphones – Apple devices ノイズキャンセリングイヤホン ブラック
- 出版社/メーカー: BOSE(ボーズ)
- 発売日: 2015/06/26
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そのノイズキャンセルの恩恵をどこで一番感じるかというと、飛行機の中。
飛行機は、外気音・機材のブレる音・空調音など、まさしくノイズ地獄。
そのため機内で寝る際にはノイズキャンセル・イヤホンがあると、睡眠の質が高くなるんですよね。
しっかり眠れるというか。
ということで、今回は飛行機の中で「ソニーWF-1000XM3」VS「BOSEQuietComfort 20」のノイキャン性能比較をしてきた。
フライトは6時間の国際線、運よく隣が空席だったため怪しい挙動を遠慮する必要もなく、たっぷり比較を繰り返してきた。
都合20回以上は、イヤホン装着を入れ替えて、比較してみた。
音楽再生なし・ノイキャンONのみで、勝負なのです。
(BOSEはイヤーピースを「SpinFit CP100」に換装済み)
結果。
BOSE「QuietComfort 20」の圧勝ですね。。。
ソニー「WF-1000XM3」は、BOSEの6~7割程度しかノイズをカットできてない印象。
BOSEもソニーも、「ゴーッ」という機内特有の低い音はほぼカットできている(BOSEがやや上)。
ただソニーは高めの空調音?が、かなり残るんだな。これがキツイ。
街中など普段使いの利用だと、(差は確実にあるけど)ここまでの差は感じなかった。
飛行機は、ソニーの苦手な範囲なのかもしれない。
ちなみにこの2ヶ月間、飛行機以外でも、電車・喫茶店・街中など、さまざまシーンで両方持ち歩いて比較してみた。
それらの普段使いの中では、「BOSEの方がノイキャン性能は確実に良いけど、まぁソニーもこれはこれでいいか」くらいの感触でした。
個人的に重視する飛行機に関しては、ちょっと差が大きく出すぎたのが残念。
まとめ
ノイキャン性能は、ちょっと微妙かなぁ。
※あくまで個人の感想です
ソニー製品の中では、いい感じのノイキャンになってるとは思います。
それ以前のソニーのノイキャン製品は、店頭で試したけど結構ひどかった印象。
(イヤホンタイプの話で、ソニーのヘッドホンタイプのノイキャンは結構良いとききますが)
ただ「WF-1000XM3」は音質もいいし、「ワイヤレス」という手軽さを考えると、総合的には良い製品。
なんだかんだいって、普段使いではBOSEでなく「WF-1000XM3」の方を使っている。
やっぱね、ワイヤレスは手軽なんですよね。
高い音質+ワイヤレスの手軽さ、おまけに「ちょっとだけノイキャン」。
そういう捉え方でいうと、「WF-1000XM3」は結構使えるアイテムだな、と。
ただし、もし飛行機での利用目的&ワイヤレス必須なら、BOSEが2020年に発売の予定があるので、そっちを待ってみてもいいかもしれない。
自分が「WF-1000XM3」を購入した時点では、このニュースがまだ出てなかったのが惜しい・・・。
ボーズ、ノイズキャンセル対応の完全ワイヤレスイヤフォンを'20年発売 – AV Watch
もしこのニュースを知ってたら、「WF-1000XM3」は買わなかったかな。。。
BOSEのノイキャン+ワイヤレスは数年待っているので、あと1年待つくらいは全然OKだったというか。
あと「WF-1000XM3」のノイキャン性能に不満な場合、イヤーピースを変えてみるのも1つの手かなと思います。
自分の場合は、それで多少は改善した。
ほい。
そんな感じ。
ノイズキャンセル・イヤホンBOSE「QuietComfort 20」を有償修理、新品の新モデルに交換してもらった – やじり鳥