SONYノイズキャンセリング「WF-1000XM3」とBOSE「QuietComfort 20」のノイズキャンセル比較

ソニーWF-1000XM3

ソニーのノイズキャンセリング・イヤホン「WF-1000XM3」を買った。

本製品は「ノイズキャンセリング・プロセッサーQN1e搭載」ということで、ソニー曰く「業界最高クラスのノイズキャンセリング性能」。

「ソニーが本気をだしたノイキャン・イヤホン」として話題になった製品で、かなり売れているらしい。

ワイヤレス・タイプで、スマホとはBluetoothで接続する。

ノイズキャンセル装置・バッテリー・Bluetoothチップを、全てイヤホン本体に収納している。

完全ワイヤレスなので、ケーブルが絡まるようなストレスからも解放されて、非常に楽ちん。

ずっしりした見た目だが、ちゃんと耳に固定できる。

2ヶ月使っているが、イヤホンが耳から外れて落ちたことはない。

イヤホン本体のバッテリーは6時間と、結構長い。

充電ケースに入れると、自動で充電開始。

ちなみにイヤホンは、耳から外すと自動的に電源OFF。

そのため、自分は半日使う程度ならケースは持ち歩かず、イヤホンだけポケットにいれて出かけたりする。

充電ケースはちょっとサイズが大きいが、手ぶらで出かける時は持ち歩かないので、あまり不便を感じない。

むしろ、ケーブル付きのイヤホンを持ち歩くより、手軽になった気がする。

イヤホンを耳に装着すると、自動で電源ON。

ノイズキャンセルONでスタートし、そのまま音楽再生なし+ノイズキャンセルONでも利用できる。

自分は音楽再生時のほか、飛行機や新幹線で寝るときに、無音のノイズキャンセルのみ使ってます。


操作性とソフトウェア

ハードウェアな特徴としては、WF-1000XM3はタッチセンサー付き。

左側のイヤホンをポンとタッチすると、ノイズキャンセルのON/OFF

右側のイヤホンをタッチすると再生/停止、2回連続でタッチすると曲送りなど。

このタッチセンサーの感度は、まぁまぁかな。

たまに認識洩れがあるけど、普通に使えるレベルではある。


連携するスマホ・アプリの方は、なかなか使い勝手がよい。

ノイズキャンセルのON/OFFはこちらでも可能。

また「歩行中」「乗り物に乗車中」など動きを感知して、ノイズキャンセルの度合いを自動で切換えられる。

ただ自分はこの機能は、オフにしている。

後述だけど、ノイズキャンセリング機能がスゴク高いワケでもないので、ノイズキャンセルON/OFFだけで十分かな、と。


イヤーピースが微妙

WF-1000XM3は高級品だけあって、イヤーピースが2種類(各サイズ)も付属する。

  • ハイブリットイヤーピースロング(SS,S,M,L各2個)
  • トリプルコンフォートイヤーピース(S,M,L各2個)



ただ個人的には両方とも、しっくりこなかった。サイズを変えてもダメ。

またノイズキャンセルに関係する問題として、遮音性にかなり問題があるように感じた。

これは完璧に個人の耳の形状による部分なので、上手くハマる人にはハマると思います。

自分はダメでした。ノイキャン的に微妙すぎた。

個人的な理想はBOSEの「StayHear+」というイヤーピース。

シリコン系で、先っちょに芯がなくフニャフニャになってるのが特徴。

とはいえ「StayHear+」はWF-1000XM3に装着できないので、似たような製品を探すことに。

それで探し出したのが、「SpinFit CP100」というイヤーピース。


こいつは軸の形状サイズ的に、WF-1000XM3にも装着可能です。

シリコン系で、先っちょに芯がないタイプ。

(↓写真でいうと、赤い芯が先っちょには到達してない)

残念ながら、各サイズをセットにしたアソート売りはしていない。

そのため、S/M/Lの計3つを買いました。結構イタい出費です。。。

とはいえ、それくらいソニーのイヤーピースが自分には合わなかったんですよね。

この「SpinFit CP100」を装着したところ、遮音性が高まってノイキャン性能もアップした。

結果的には、かなり気に入って使っています。


ノイズキャンセル性能

ノイズキャンセル機能があるワイヤレス・イヤホンは長年探していたアイテムだったので、「WF-1000XM3」は発売と同時に購入。

それまでは、ワイヤレスではないBOSE「QuietComfort 20」を5年間ずっと利用していた。

BOSE「QuietComfort 20」は鬼のようなノイズキャンセル性能を誇ります。ハンパないです。


そのノイズキャンセルの恩恵をどこで一番感じるかというと、飛行機の中。

飛行機は、外気音・機材のブレる音・空調音など、まさしくノイズ地獄。

そのため機内で寝る際にはノイズキャンセル・イヤホンがあると、睡眠の質が高くなるんですよね。

しっかり眠れるというか。


ということで、今回は飛行機の中で「ソニーWF-1000XM3」VS「BOSEQuietComfort 20」のノイキャン性能比較をしてきた。

フライトは6時間の国際線、運よく隣が空席だったため怪しい挙動を遠慮する必要もなく、たっぷり比較を繰り返してきた。

都合20回以上は、イヤホン装着を入れ替えて、比較してみた。

音楽再生なし・ノイキャンONのみで、勝負なのです。

(BOSEはイヤーピースを「SpinFit CP100」に換装済み)


結果。

BOSE「QuietComfort 20」の圧勝ですね。。。

ソニー「WF-1000XM3」は、BOSEの6~7割程度しかノイズをカットできてない印象。

BOSEもソニーも、「ゴーッ」という機内特有の低い音はほぼカットできている(BOSEがやや上)。

ただソニーは高めの空調音?が、かなり残るんだな。これがキツイ。

街中など普段使いの利用だと、(差は確実にあるけど)ここまでの差は感じなかった。

飛行機は、ソニーの苦手な範囲なのかもしれない。

ちなみにこの2ヶ月間、飛行機以外でも、電車・喫茶店・街中など、さまざまシーンで両方持ち歩いて比較してみた。

それらの普段使いの中では、「BOSEの方がノイキャン性能は確実に良いけど、まぁソニーもこれはこれでいいか」くらいの感触でした。

個人的に重視する飛行機に関しては、ちょっと差が大きく出すぎたのが残念。


まとめ

ノイキャン性能は、ちょっと微妙かなぁ。

※あくまで個人の感想です

ソニー製品の中では、いい感じのノイキャンになってるとは思います。

それ以前のソニーのノイキャン製品は、店頭で試したけど結構ひどかった印象。

(イヤホンタイプの話で、ソニーのヘッドホンタイプのノイキャンは結構良いとききますが)

ただ「WF-1000XM3」は音質もいいし、「ワイヤレス」という手軽さを考えると、総合的には良い製品。

なんだかんだいって、普段使いではBOSEでなく「WF-1000XM3」の方を使っている。

やっぱね、ワイヤレスは手軽なんですよね。

高い音質+ワイヤレスの手軽さ、おまけに「ちょっとだけノイキャン」。

そういう捉え方でいうと、「WF-1000XM3」は結構使えるアイテムだな、と。


ただし、もし飛行機での利用目的&ワイヤレス必須なら、BOSEが2020年に発売の予定があるので、そっちを待ってみてもいいかもしれない。

自分が「WF-1000XM3」を購入した時点では、このニュースがまだ出てなかったのが惜しい・・・。

ボーズ、ノイズキャンセル対応の完全ワイヤレスイヤフォンを'20年発売 – AV Watch

もしこのニュースを知ってたら、「WF-1000XM3」は買わなかったかな。。。

BOSEのノイキャン+ワイヤレスは数年待っているので、あと1年待つくらいは全然OKだったというか。

あと「WF-1000XM3」のノイキャン性能に不満な場合、イヤーピースを変えてみるのも1つの手かなと思います。

自分の場合は、それで多少は改善した。


ほい。

そんな感じ。

ノイズキャンセル・イヤホンBOSE「QuietComfort 20」を有償修理、新品の新モデルに交換してもらった – やじり鳥

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