日本のアメックス付帯のプライオリティパスでも、2019年8月から「ぼてぢゅう」など空港レストランが対象外に

空港レストランが対象外に

今年の5月に、アメリカ・香港のアメックス付帯プライオリティ・パスで、空港レストランが特典対象外になったという話があった。

米・香港のアメックス付帯プライオリティ・パスで、空港レストランが特典対象外に。日本は不明。 – やじり鳥

8月から、日本のアメックス付帯プライオリティ・パスでも空港レストランが特典対象外になった。

プラオリティ・パス所有者は空港ラウンジを無料で利用できるが、一部の空港レストランでも割引が受けられる。

例えば関西国際空港「ぼてぢゅう」では3400円/1名の割引があり、実質無料でレストラン利用ができた。

しかし今後、アメックス付帯のプライオリティ・パスでは、空港レストランなどラウンジ以外の特典が使えない形になる。

この特典変更について、アメックス付帯プライオリティ・パスの利用者には、メールでお知らせが来たとのこと。

詳細については、下記を参照ください。

アメックス付帯のプライオリティパスがレストランで利用不可に。 | すけすけのマイル乞食

non-lounge airport experiences are no longer part of your Priority Pass complimentary membership plan

対象外になるのは、「非ラウンジ特典」(non-lounge airport experiences)みたいですね。

関空「ぼてぢゅう」の入口には、以下のように「アメックスのプライオリティパスは使えない」という掲示があるとのこと。

2019年8月1日から、アメリカン・エクスプレス会員のプライオリティパス及びラウンジクラブのご利用が当店では出来なくなりました。

※日本のアメックスで「ラウンジクラブ」を付帯しているクレジットカードはないと思う


特典対象外の範囲

現在のプライオリティ・パスは、ラウンジ以外の特典も充実してきている。

空港レストランについては、ラウンジ特典で利用可能(PP提示)なものと、オファー特典でオファーコード(QRコード)を発行して割引を受けられるものの、2系統が存在するが、今回アメックスのプライオリティパスで対象外になったのは、「ラウンジ枠の非ラウンジ特典=空港レストラン」の模様(たぶん)。

ラウンジ ○空港ラウンジ
×空港レストラン
・鉄道駅ラウンジ(露のみ)
オファー ○空港レストランでのオファー・コード
○免税店でのオファー・コード
・プライオリティレーン(英のみ)

※プライオリティ・レーン・・・現在は英国会員のみ

※鉄道駅ラウンジ・・・現在はロシアのノボシビルスク・グラーヴヌィ駅のみ(ただしリンク切れでステータス不明)

関空で言うと、「ぼてぢゅう」はラウンジ特典にも、オファー特典(コードによる割引特典)にも入っている。

使えなくなるのは、ラウンジ特典の方かな?

オファー・コード(10%割引)については、プライオリティ・パスのWEBかアプリでQRコードを表示して、店頭でみせる形。


自分のプライオリティパスでどこまで利用できるかは、ログインした状態でWEBかアプリをチェック。

特典対象外のレストランは表示されなかったりするらしい↓

アメックス付帯のプライオリティパスがレストランで利用不可に。 | すけすけのマイル乞食

ただまぁ個人的には、プライオリティパスのWEBサイトってしょぼいので、WEBサイトの結果をそのまま信用していいかも、若干の不安は残るけど・・・。


対象外となるクレジットカード

今回の特典変更については、アメックスの公式WEBサイトや、プライオリティ・パスの公式WEBサイトで告知がでていない。

そのため対象外となるクレジットカードも、いまいち明確ではない。

少なくとも、プロパーアメックス(アメックス・ゴールドカードやアメックス・プラチナカード)は、空港レストランが使えなくなる。

アメックス提携カードMUFGアメックスについては、引き続きレストランも利用らしい。

まぁ、提携アメックスについては、当面はそのままかもしれない。


増え続けるPP特典、脱落するクレカ

今回アメックスが特典対象を削減した理由は、増え続けるプライオリティ・パス特典が原因にあるのかもしれない。

昔はプライオリティ・パスといえば「空港ラウンジ」のみがサービス内容だったが、特に近年ではすごい勢いで非ラウンジの特典を拡張しているのだ。

2017年6月 空港レストランに対応
2018年5月 鉄道駅ラウンジに対応
※ただし現在はリンク切れで状態不明
2018年10月 空港の免税店に対応
2018年10月 利用料金を27ドルから32ドルに値上げ
2019年6月 プライオリティ・レーンに対応

※時期は自分が取り上げた時期で、正確なサービス開始時期ではない

しかし、クレカ付帯のプライオリティ・パスを会員が利用すると、その料金はクレジットカード会社が払うことになる。

クレカ会社としては、PPで出費するシーンだけがどんどん増えていく状況。

「空港ラウンジ」ビジネスの舞台裏。ラウンジ会社がプライオリティ・パスや航空会社に請求する料金など。 – やじり鳥

今回はアメックスのみ「ラウンジ以外はNo」という方針を決めたワケだが、同じ理屈でいえば他のクレジトカード付帯のプライオリティ・パスも、今後が心配だ。


もちろん、今回のアメックスの決定が「出費が増える」云々の問題でなく、何らかのグローバルでのアメックスの方針・哲学によるものである可能性もある。

知らないけど。

View from the Wing」が米アメックスに理由を確認したところ、制限を設ける意図としては「元々、世界中を旅する会員に、空港でリラックスしてもらうためのラウンジを提供するため、プライオリティパス特典を提供していた」という回答をえたとのこと。

(空港レストランで割引云々は、サービス提供の趣旨と異なる)


いずれにせよ、今後はプライオリティ・パス関連でなにか動きがないか、注意しておく必要がありそうだな、と。

そう思いました。


そんな感じ。

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tonogata
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