書籍「カレー移民の謎」で知る、どの街にも必ず1つはあるインド料理屋の舞台裏
GWに読んだ本
GWにいくつか本を読んだので、その感想メモにて。
自分の場合、近年ではこういう大型連休でしか本を読めなくなったので、一気に読みたいのだ。。
カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」
「カレー移民の謎」は傑作だった。
カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」 (集英社新書)

日本では、どんな街にもインド料理屋が1つはある。
ネパール人が経営していることが多いので、「インネパ」と呼ばれる。
よく考えると「あの街のインネパ料理店は誰が、どういう背景でやってるんだろう?」と疑問が湧く。
なぜネパール人がわざわざ日本にやってきて、(ネパール料理でなく)インド料理屋を開くのか。
しかも、大量に。
本書はその謎に迫るべく、街のインド料理やネパール現地の取材を重ねて、その背景や歴史をまとめている。
- なぜネパール人がインド料理屋を出すのか?
- そしてネパールの中でも、バグルン出身者が多い理由は?
- どのお店も似たようなメニュー(ナン・タンドリーチキン)なのは?
- いつから、日本でこんなにインネパの店が広がったのか?
- そもそも日本で食える「インド料理」は、現地でも食われてるモノなのか?
日本の入管制度の変遷に、インド/ネパール側での戦後の外食産業の始まりが呼応し、今に至る。
その歴史のうねりを垣間見れる。
そうやって日本にインネパ店が増えていったのね。
また本書では、日本に実在する、色んなインネパ料理店を取材している。
各店の店長が、その歴史を語ったりして、これまた興味深い。
アショカ(ヒルトン東京)、新宿中村屋(新宿)、モティ(六本木)、パドマパレス(根津)、オウムマンダラ(カトマンズ)、カンティプール、クマリ(阿佐ヶ谷)、アクバル(名古屋)、サプナ(東海・近畿)、etc
またインネパ料理店の子供達が、慣れない日本で苦戦する姿も描かれる。
海外で生計をたてるって、大変。。。
稀なる良書だったので、読むべし、読むべし。
サイコロジー・オブ・マネー
お金を求めすぎないマインドセットを推奨する本。
ベストセラーらしい。
サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット
投資的な観点では、例によってインデックス・ファンドが推奨されている。
自分がこれを読んだのも、それを読むため。
「ランダムウォーク」「敗者のゲーム」を経てインデックス投資に進んだ後も、ちょっとテーマ株に手を出そうかなと思っちゃう自分を制止すべく、たまにインデックス投資礼賛の本を読んで心をメンテナンスするのだ。
ただこの本のポイントはそこではなく、「貯金とは収入からエゴを差し引いたもの」や「真の成功とはラットレースから抜け出して、心の平穏のために生きること」というあたり。
マイクロソフトからディズニーまで、現代の資本主義の成功者達の歴史を眺めながら、それが如何に「運に左右されたか」や「たくさんの失敗のウチのたった1つの成功」(テールイベント)によって生まれたかを分析している。
つまり投資には時間が必要で、市場から退場せずに長く続けられるインデックス投資が良いよね、っていう。
お金がない庶民は。
一方で本書では「自由に使える時間」こそが一番重要で、お金が全てじゃない的なことも説いている。
時間を自分でコントロールできることが、幸福度に繋がる。
だから稼ぐために無限に時間をかけるのではなく、どこかで「足りる」ことを知らないといけない。
だから「貯金とは収入からエゴを差し引いたもの」なのだ。
他の似たような本と内容は似てるけど、良書だったと思います。
実力も運のうち 能力主義は正義か?
「ハーバード白熱教室講義録」や「これからの『正義』の話をしよう」のマイケル・サンデル。
実力も運のうち 能力主義は正義か?
タイトルに「実力も運のうち」とあるわけだが・・・
偶然だが、↑で呼んだ「サイコロジー・オブ・マネー」も「運」についてがテーマの1つになっていた。
行きすぎた能力主義が、いろいろダメにしてるという話。
能力主義は、グローバリズムによる失業と、弱者への自己責任論を産んだ。
やがてグローバリズムの敗者、白人男性のポピュリストの怒りがトランプ当選に繋がった。
能力主義は社会を分断し、強者の奢りをうむ。
実際のところ、敗者・勝者は運の要素や家庭環境の影響が大きい。
本人の努力ではなんともならないことも多い。
とはいえ世は能力主義の全盛、敗者に突きつけられる自己責任論。
一方の勝者は、勝敗は「自分の能力、自分のおかげ」と大きくアピール。
これがまた敗者の怒りをかい、社会を分断する。
ソース焼きそばの謎
ソース焼きそばの歴史・背景を語る本。
ソース焼きそばの謎
深掘りされた、個別の解説は面白かった。
天かす、サッカリン、各地の名店。
新書だが、ちょっと調査論文のような硬派な感触あり。
地球史マップ 誕生・進化・流転の全記録
4000円近く、今回買った本では一番高かった。
地球史マップ 誕生・進化・流転の全記録
しかし一番手応えのない本だった。
失敗したニャー。
人口爆発の数字・グラフや鉄筋コンクリート特許の話は面白い。
あとは、エコとかサステナビリティ的なアレコレ。
金を使うならカラダに使え
ホリエモン本。
ネタ的にはネットでも読めそうだが、時間があるときに軽くまとめ読みできる本にて。
金を使うならカラダに使え。 老化のリスクを圧倒的に下げる知識・習慣・考え方
ICL手術(目にレンズを入れる)については、興味深かった。
ほい。
そんな感じ。



