「海は どうして できたのか」(新書)を読んで、「海」の「始まり」と「終わり」を知った。

海はどうしてできたのか

「海はどうしてできたのか」という本を読んだ。
これがまた、面白かった。

海はどうしてできたのか (ブルーバックス)

海はどうしてできたのか (ブルーバックス)

  • 作者:藤岡 換太郎
  • 発売日: 2013/02/21
  • メディア: 新書

いやー、「海」の「始まり」とか「終わり」の話が分かりやすく書いてあって。
その話がまた、ダイナミックで面白いんだな。

そこら辺について。
メモにて。

「海」には、「始まり」があった

「海」というモノは、何となく、地球が誕生した時から「あった」と。
そう、思ってた。
何となく。

原始の海。生命の起源。
それは、そうでしょ。
最初からありますよ。海は。
とーぜんですよね。
分かります。

しかし。
そうじゃないらしい。
地球には最初、「海」がなかった。
川も湖もない。
「陸地」だけだった。
草木どころか生命のカケラもない、荒涼とした岩地。

じゃあ、現在の地表の7割を占める「海」は、どーやって出来たのか?

「雨」で、「海」が出来たらしい。
何年も降り続いた、長い雨で。

どれくらい雨が続くと、「海」が出来上がるのか?
これは時間あたりの降水量によるので、諸説あるらしい。
6年だとか。
数年だとか。

それはいい。
しかし、その、、、
じゃあ「雨」は、一体どこからきたんだ?

隕石が、地球に「水の元となる成分(OH)」をもたらした、と。

マグマ溢れる原初の地球に、隕石がガンガン降り注ぐ。
隕石に含まれる成分から、水の元になる成分が水蒸気となって大気に拡散。
鉱物に含まれるOHは、熱せられると外に出てきて水になるらしい。
そして上空に、分厚い雲が形成されていった。

そのうちマグマでアツアツな地球が、徐々に冷えていく。
どこかの時点で、上空の雲から大雨が降り始めた。
雨は、海を形成するまで続いた。

大雨すぎるだろ。
ハンパねーな。

地球ヤバイ。
地球規模の梅雨、ヤバイ。

雨ばかりの時代に生まれなくて良かったぜ。。。
※その頃はまだ地球に生命は存在していない

以下、参考ページ。
分かりやすいイラストで「海の誕生」を書いた子供向けページ。
海の自然のなるほど 「海の誕生」

「海」は動き続け、次の「超大陸」の位置は日本に近い?

いわく、

  • 大陸は動き続け、分裂と合併を繰り返している
  • 3億年に一度、大陸が1つになる=「超大陸」
  • 前回の「超大陸」は、「パンゲア大陸」という
  • 次の「超大陸」は5000万年後、集合地点はアメリカとアジアの間
  • その名も「アメイジア大陸」(アメ+ジア)

日本としては、、、
「アメリカ」と「アジア」に挟まれる形になるな。

ただで済むとは思えない。
地形が隆起しまくるとか以前に、地震が起きまくりそうだ。

5000万年後だけど。

「海」には、「終わり」があるのかもしれない

「海」がいつか、なくなるかもしれない。
そういう発想はなかった。
「海」の水って、なくなりうるのか?

どこへ?

地球の内部へ。

地球レベルでの「水」の出入りは、次のように行ったり来たりしているらしい。

  1. 地球内部に沈みこむ大陸プレートと一緒に、「水」が地球の表層から深層に沈みこむ
  2. 沈みこんだそれらは、地球のコアの熱源で熱せらて溶け、マグマや水蒸気となって地表に戻る

この水のサイクルを支えている、地球コアの熱源は?
ウランなどの放射性元素の、崩壊熱。

これらは既に半減期を過ぎているモノもあり、崩壊が終われば、コアが冷えていく。
そーすると、水が地表に戻らない。

これは、火星に起きたこと、という説もあるらしい。
火星には「水が流れたあと」なんかが地表に見られるが、水が一切見当たらない。
つまり、昔は水があったが、コアが冷めて、水が地下深くに閉じ込められてしまった、という。

地球の場合、そうなるには「あと10億年」というシナリオもあるらしいが。。。

よく考えたら、俺にはかんけーねーな。
10億年とか。

どっちかっていうと。
水がプレートと一緒に地表と地下を行ったりきたりしている、というのが驚いた。

あと本書とは関係ないが、地球の水は、微量ながら宇宙に放出され続けているらしい。

地球上の水は一年間で宇宙に逃げますか?総量は増えますか?減り… – Yahoo!知恵袋

そーゆーのもあるんだな。

まとめ

勉強になったというより、純粋に面白かった。
内容は、いつもの如く、すぐ忘れそうだ。

ブルーバックスには、「山」の本もあるらしい。

山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)

山はどうしてできるのか―ダイナミックな地球科学入門 (ブルーバックス)

  • 作者:藤岡 換太郎
  • 発売日: 2012/01/20
  • メディア: 新書

同じ作者で、「山」の方が先に書かれたもの。

そんな感じ。

https://www.bousaid.com/category/%E6%9C%AC/

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