先日、旅行先で知り合った人に見せてもらった「広角レンズ」のことが忘れられず、自分も「広角レンズが欲しい」と探していた。
とはいえ、デカいデジタル一眼+レンズを旅行先に持っていく気はないので、サイズの小さいコンデジとかアクションカメラの部類から、「なるべく広角なモノ」を探すことにした。
超広角なデジカメとアクションカメラ
広角側の焦点距離の値(mm)が小さいほど、より広い範囲を写真に収めることができるらしい。
自分が持っているカメラは「RX100M4」と「iPhone7」。
それらより大幅に広角なカメラがあれば、「サブカメラとして持ち歩くのもいいかな」と思ってリストアップした。
製品 | 焦点距離 (35mm換算) |
レンズ | センサー |
---|---|---|---|
iPhone6 | 29mm | F2.2 | – |
iPhone7 | 28mm | F1.8 | – |
iPhone用 ExoLens PRO 広角ZEISSレンズ | 18mm | – | – |
ソニー RX100 | 28mm | F1.8 | 1.0型 |
ソニー RX100M3 | 24mm | F1.8 | 1.0型 |
ソニー RX100M5 | 24mm | F1.8 | 1.0型 |
キヤノン PowerShot G7 X | 24mm | F1.8 | 1.0型 |
オリンパス TG-870 Tough | 21mm | F3.5 | 1/2.3型 |
ソニー HDR-AS300 | 17mm | F2.8 | 1/2.5型 |
カシオ EX-FR100 | 16mm | F2.8 | 1/2.3型 |
GoPro HERO5 Black | 15mm | F2.8 | 1/2.3型 |
まず「iPhone6」と「iPhone7」については、28-29mm。
F値については、iPhone7からF1.8になってレンズが明るくなった。
新しくサブカメラを買っても荷物が増えるだけなので、iPhoneの広角レンズを探してみた。
カールツァイスの「iPhone用 ExoLens PRO 広角ZEISSレンズ」。
これを装着すると18mmになる。

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- メディア: 付属品
しかし、そこそこお値段が高いので保留にした。
ソニーの高級コンデジ「RX100」シリーズは、広角も売りにしている。
RX100M3からRX100M5で、24mm。
このカメラは性能が良い割にコンパクトで、ポケットにも入るので旅行用に重宝している。
しかし、このカメラに装着できる広角レンズは売っていない。
「RX100M4」で24mmなので、それより大幅に数値の小さいヤツ・・・と探していたら、結局アクション・カメラに行き着いた。
アクションカメラの「ソニー HDR-AS300」、「カシオ EX-FR100」、「GoPro HERO5 Black」などであれば、20mmを下回る。
迷った末、「GoPro HERO5 Black」を買った。
「ソニー HDR-AS300」も迷ったが、本体にディスプレイがついてないので断念。
また、もともと動画撮影用途でのアクションカメラも欲しかったが、GoProはサードパーティー製のオプション品、特にジンバルが充実しているのも決め手。
「GoPro HERO5 Black」は、焦点距離も15mmといい感じ。

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以下、「GoPro HERO5 Black」を実際に使ってみた結果など。
「GoPro HERO5 Black」(15mm)と「RX100M4」(24mm)の画像比較
四国旅行に「GoPro HERO5 Black」と「RX100M4」を持っていき、同じ立ち位置から両方のカメラで撮影してみた。
特に「おぉ、超広角はやっぱスゲぇ」と思ったのは、↓の写真。
西日本で最後の一台、昭和レトロなトーストサンド自販機、高知「コインスナック プラザ」。 – やじり鳥
GoProであれば、店の外観をずっぽり収めることができた。
(まぁこの写真に限っては、立ち位置もちょっと違うけど)
後ろに道路があって、「これ以上後ろには下がれないけど、道路の反対側に行くと遠すぎるしなぁ」というシチュエーション。
近くから撮影しても、広い範囲を撮影することができるのは、やはり大きなメリットだな、と。
※高松にある商店街の天井ドーム
ここもまた、円形ホールの周縁に立って撮影しており、「クッ!!これ以上は後ろに下がれないッ!!」というシチュエーション。
GoProの方では、ガラス張りの「天井ドーム」を天頂付近までカメラに収めることができた。
こうした、「自分が後ろに下がって撮影できない」というシチュエーションの究極が、部屋撮り。
個人的に、旅行先で泊まったホテルは、安いビジネスホテルであっても写真に収めておきたい。
「なるべく部屋全体を切り取りたい」ので、広角な方が便利なのだ。
朝食会場は併設コンビニのイートイン・コーナー、「西鉄イン高知 はりまや橋」 – やじり鳥
同様に、秘境駅の駅舎を撮影した写真が、以下。
秘境駅として有名な「坪尻駅」へ。徳島の山に囲まれた谷底、山道からしか到達できない無人駅。 – やじり鳥
駅舎の外観写真は以下。
こっちは特に意味もないが、まぁより広い風景は切り取れている。
サブカメラとしての「GoPro HERO5 Black」
画質に関して言うと、やはり比べるまでもなく「RX100M4」の方がいい。
特に暗い夜間の撮影とかだと、GoProカメラはかなり厳しい印象。
ただまぁ、画質より広角優先のシーンでは、「GoPro HERO5 Black」は便利だった。
そもそも「GoPro HERO5 Black」はアクションカメラで、基本的には動画機能がメイン。
サブカメラと言っていいか良く分からないが・・・。
「広角なトイカメラ」みたいな感じで考えれば、「静止画撮影も便利だな」と思った次第。
サイズがかなり小さいので、2台目として持って歩くのも苦労しない。
操作方法は、ディスプレイを見ながら・・・
シャッターボタンを押すだけ。
タッチパネルのディスプレイでは、カメラの設定や撮影画像の確認ができる。
ボタンは「ぐいっ」と押し込む「動画撮影スタートボタン」な感じなので、デジカメのシャッターボタンの様に軽くはないが、まぁさほど不便ではない。
小さいのでポケットに放り込んで運用できるが、レンズむき出しなので、キャップだけは別途買っておいた方が良いかも。
カポッとハマって、ちょうど良いサイズ感のキャップ。

GoProHero7/ Hero6 Hero5対応 キズを防ぐ レンズ保護カバー キャップ Kimaru株式会社出品
- メディア: エレクトロニクス
ただし、撮影するまでに「キャップを外す」というワンアクションが必要になる。
そのため、レンズ・液晶は「保護シールのみでまかなう」という手もある。
自分はなぜか、上記「保護シール」+「キャップ」という2段で運用している。
(保護シールをレンズにつけても、埃とか汚れがレンズについちゃうと、拭くのが面倒なので・・・)
動画撮影に関しては、今後試してみる予定・・・。
(所有のスマホ用ジンバルが使えないので、GoPro用ジンバルを購入検討中)
そんな感じ。