ANAがSFC制度改定の見直し内容を発表(2026年9月発表版)

SFC制度改定(2026年9月版)

ANAは4月に告知したSFC制度改定について、一部見直しを発表した。
大枠は変わっていないが、SFC LITEにもANAラウンジ利用を部分的に認める形。
ANAスーパーフライヤーズカードのサービスについて

ANA SFC制度改定(2026年9月版)

制度の変化点は以下。

  • 国内線のANAラウンジは、混雑時を除きSFC LITEも利用可、ただし事前予約制
  • 国際線のANAラウンジは、羽田・成田・ホノルルのみSFC LITEでも利用可

国内線ラウンジの「事前予約」については、今後予約システムを開発するとのこと。
事前予約をしていない場合でも、ラウンジの受付に確認してOKなら、ラウンジ利用ができる。
ただし混雑時は利用を断られるほか、予約も不可となる。
※SFC PLUSについては事前予約不要

比較SFC PLUSSFC LITE
資格基準年間決済300万円
or 100万LT
左記以外の
SFC会員
スターア
ライアンス
ゴールドシルバー
ANA
ラウンジ
国際線
○羽田,成田,
ホノルルは可
(ANA便時)
ANA
ラウンジ
国内線
○事前予約で可
混雑時は不可
(ANA便時)
ANA
その他の
サービス
○ほぼ○
マイル特典5,000マイルナシ

なお、すでにSFCを退会済みの会員に向けて、特例として再入会のフォームが公開された。
対象は2026年4月23日~2026年9月29日にSFCを退会した会員で、再入会申請フォームからの申込みが必要。
ANAスーパーフライヤーズカード再入会申請受付フォーム

なお、今後の予定は4月発表時点から変更ナシ。
2026年12月16日から、300万円決済の判定期間が始まる。

  • 2026年12月1日
  • 2026年12月16日~2027年12月15日
    • 300万円決済基準の判定期間
  • 2028年3月
    • 会員区分(LITE/PLUS)をメールで通知
  • 2028年4月1日
    • 会員区分(LITE/PLUS)に基づく新サービス開始

SFC LITEに落ちる予定の場合でも、2028年3月31日までは現行のSFCサービスを享受できる形。

なお、ANAの改定告知ページだが、FAQも結構拡充されている。

Q:当初の改定発表から制度内容の変更が行われたのはなぜですか?

A:ラウンジのご利用に関するお客様からのお声が多かったことや実現可能な改善策を検討した結果、ラウンジのご利用条件を変更させていただくことといたしました。
一方で、ラウンジの混雑を懸念されるお声も頂戴しているため、予約動向等を踏まえたラウンジご利用人数の予測を基に当日のご利用についてご案内いたします。

ANAスーパーフライヤーズカードのサービスについて

羽田のANAラウンジについては、2027年に拡充工事の予定もあるとのこと。
どの程度席数が増えるかは不明。

羽田空港につきましては、2027年度にラウンジの拡張を予定しております。

ANAスーパーフライヤーズカードのサービスについて

マスコミ向け説明会の情報

9月29日に公開された改定案だが、ANAがマスコミ向けの説明会を実施したらしい。
traicyから出ている記事と1問1答がかなり面白いので、参照されたし。

以下、その内容について。

会員数の推移

会員数は毎年増加しており、現在の会員規模はコロナ禍以前の2019年比で約1.5倍に達しているという。
今後、2030年に現在の約1.2倍、2035年には約1.4倍へとさらに増加する見込みとしている。

traicy – ANA、SFC制度の見直し背景を説明 会員数はコロナ前の1.5倍、年間カード利用額50万円未満が約3割

2019-2026年について、SFC会員数は年率6%台で増えている。
これはコロナ期間も含むが、コロナ期で爆増したというより、本来はコロナ禍のため年率1-2%程度に落ち込むところを、PP2倍とかで成長率キープしたとか、そういう感じかも。いずれにせよ平均すると、年率6%台。

ちなみに、過去に自分が推計した会員数の推移もだいたい年率+6%程度だった。
その流れで会員数を推計すると、現在のSFC会員は少なくとも40万人。
家族会員を含めると50-60万人程度なのかな、と思いました。
ANAスーパーフライヤーズカードとダイヤモンド会員の会員数

今後については、ANAのSFC会員数の予測では、2026-2030年は年率+4.7%で鈍化。
2030-2035年は年率+3.1%と、更に減衰する見込み。

なお将来については、今回の制度改定が入ることで、これらの数字がまた変わってくるはず。

SFC LITEの割合

試算では「SFC PLUS(300万円以上)」が全体の約4割、「SFC LITE(300万円未満)」が約6割となる。LITE会員の約35%(全体の約21%)は年間のANA便利用実績がゼロの会員であり、実際に空港ラウンジを利用すると見込まれるLITE会員は全体の約25%にとどまる。

traicy – ANA、SFC制度の見直し背景を説明 会員数はコロナ前の1.5倍、年間カード利用額50万円未満が約3割

ANA試算では、SFC PLUSが4割、SFC LITEが6割。

SFC LITE(6割)の、更なる内訳は以下。
※上記のANAコメントから

属性SFC LITE内訳
(合計60%)
ANA便実績ゼロ
スタアラ専門
+休眠層
約21%
ANA便実績あり
ラウンジ不使用層
約14%
ANA便実績あり
ラウンジ利用層
約25%

ラウンジを使わないSFC会員も結構いるんだな(14%)。
たぶん、搭乗時間ギリギリで空港にくる時短層とか、そもそもラウンジ不要層とか?

あと「スタアラ専門」(他社便でラウンジ費用のみANAに請求がくる)は、やっぱりANAにターゲットにさてたか…。
「空港ラウンジ」ビジネスの舞台裏

SFC会員の決済分布

SFCの各種優遇サービスは日常のカード利用によって支えられているが、一般的なカードの年間平均利用額が100万円以上であるのに対し、SFC会員は全体の約4割が年間100万円未満、約3割が50万円未満の利用にとどまっている

traicy – ANA、SFC制度の見直し背景を説明 会員数はコロナ前の1.5倍、年間カード利用額50万円未満が約3割

このANA発言をみると、ぱっと見では「一般カード会員よりSFCカード会員の方がお金を使ってない」ように見える。
これがホントにANA発言だとすると、だいぶ誘導してる感じがしますね。。。

上記から、SFCカード会員の決済分布は以下。
※実績ベース

年間決済額
(実績ベース)
SFC会員
100万円以上約60%
50-100万円以上約10%
50万円未満約30%

少なくとも中央値は60%側=100万円以上となる。
「100万円以上」には、富裕層や事業用途など、高額決済層も含む。

そうなると平均値 > 中央値となるので、SFC会員の「年間平均利用額」は100万円以上を普通に超えてるんじゃないかなぁ。。。
その上で、なんで単位をズラして「一般会員の年間平均額」と「SFCの○割が○未満」を並べて言うのかにゃ?っていう。

ちなみに、JALカードの平均利用額は133万円/年。
JALの年間発行マイル数を考える

JGCカード単体での平均利用額は不明だが、JGCを含むCLUB-Aカード以上の平均利用額は約220万円/年。
JALカードプラチナの会員数とJGC会員数

それはともかく、マスコミ向け説明会では「一般のANAカード会員の決済額が高水準であるのに対し、SFC会員単体での利用額が低くなっている理由と今後の対策について」みたいな質問になっていて、SFC会員の方が決済額が少ない前提で話が進んだ模様。

で、その質問に対してANAは、「SFCカードの特典が微妙だったのが反省点」みたいなことを言っていて、今後はANAカードの特典を強化するとのこと。

従来のSFC特典が航空関連(ラウンジ等)に偏り、日常決済での魅力や付加価値が不足していたこと、また他社の経済圏カードの台頭が要因である。今後はクレジット決済とマイレージプログラムを両輪とし、マイルの貯まりやすさ・使いやすさを含めた還元策を順次強化していく。

traicy – ANA、SFC制度見直しで「300万円未満」は全体の約6割と試算 200万円基準では混雑解消せず【一問一答】

いいね!

ANAカードの特典、増えるといいすね~。
今はイマイチな感じするので。。。

決済基準については、200万円への引き下げも検討されたらしい。
ただ、200万円にしちゃうとSFC PLUSが増えすぎる、と。

200万円への引き下げ、搭乗実績との併用、適用範囲の変更など多様な条件でシミュレーションを行ったが、混雑緩和と利用機会確保を両立するには全会員一律300万円の基準が必要と判断した。

traicy – ANA、SFC制度見直しで「300万円未満」は全体の約6割と試算 200万円基準では混雑解消せず【一問一答】

SFC PLUSというニンジンをぶら下げた場合、ANAカードの利用額がどの程度増えるか?
ANAのゴール的には「SFC PLUS=40%」で、それが300万円だった、と。

スタアラ・ロジック

国内線ラウンジ利用に制限(混雑時不可や事前予約制)を設ける以上、スターアライアンスの共通規約上「ゴールドステータス」と「提携ラウンジ利用権」は一体運用されているため、規約上ステータスを「シルバー」に変更せざるを得なかった。

traicy – ANA、SFC制度見直しで「300万円未満」は全体の約6割と試算 200万円基準では混雑解消せず【一問一答】

このANA発言だと、以下ですね。

  1. 国内線ANAラウンジの混雑解消のため、SFC LITEのラウンジ利用を制限する(事前予約・混雑時は利用不可)
  2. そうなると、スタアラG(国内線ANAラウンジ利用権含む)をSFC LITEから外さざるを得ない

実態としてはロジックの主従が逆の可能性もありそうだが、それはともかく。

スターアライアンスの規約では、スタアラGには無条件のラウンジ権が与えられる。

Star Alliance Gold Customers travelling in any class of travel

As a Star Alliance Gold customer travelling in any class on a Star Alliance member airline operated flight, you have access to any member airline’s Business Class lounge at the airport where your flight departs

Star Alliance – LOUNGE ACCESS POLICY

実際の運用上は、混雑時なら断ったりしてると思うけど。

一方で、SFC LITEは「制度的に事前予約が必要とする(無条件アクセスではない)」ということから、「無条件のアクセス権があるスタアラGを外さざる得ない」と。
そういうロジックなんですかね。

結構、苦しいところですね

いずれにせよ、ANAは「国内線ラウンジ混雑回避」の一本槍を掲げて制度改革を進めていく模様。

法人顧客へのスタンス

法人利用において「乗客(個人)」と「決済者(会社)」が異なる課題は認識しているが、頻繁に出張で搭乗する顧客については、単年度の搭乗実績(プレミアムポイント)によりプラチナメンバー等のステータスを獲得することで、従来通りラウンジや優先サービスを利用することが可能

traicy – ANA、SFC制度見直しで「300万円未満」は全体の約6割と試算 200万円基準では混雑解消せず【一問一答】

法人については「PPでがんばってケロ」というスタンスのようです。

まぁ、一定のラウンジ救済はしたから、それで許してってことなんですかね。

まとめ

当方は、とりあえず初年度はがんばろうかなと思います。
もともとこの改定の話以前から、ANAマイルのためにANAカードの比率を増やすのは計画してたので。
少なくとも1-2年は。

ただ継続的には、どうしようかな。
もうちょいカード特典とか新カードで、面白味がでてくると良いんですけどね。

ほい。

そんな感じ。

tonogata
tonogata

3件のコメント

  1. 毎日楽しく拝見しています。初めてコメントします。

    私は上記分類だとLITEの休眠層にあたりますが、
    ・マイル貯めても特典航空券が容易に取れないのがストレス
    ・スカイコイン経由だとシンプル運賃の制限内容に懸念
    ・それ以外に、ANAカードを積極的に使う理由がない
    という感じなので、会員の特典枠が大幅拡充されない限り、ANAカードをメインで使うことはこれからもないだろうと思います。

  2. こんにちは。

    「なお、すでにSFCを退会済みの会員に向けて、特例として再入会のフォームが公開」

    3カ月待って、ほとんど変わっていない見直し。
    この内容で、再入会する人がいますかね?

  3. こんにちは、力作ですね!

    ANAの回答、突っ込みどころ満載すぎるので触れませんが、既存会員はやはり待遇そのままでないと、詐欺だなと思います。

    嫌ならやめろ、というスタンスみたいなので、SFCはやめて、毎年プラチナ修行しようと思いますw

    家族がラウンジ入れなくなるけど、もともと新幹線好きな家族なので、まっいいか〜

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です