東京の環八(環状八号線)を徒歩で踏破したら、11時間かかった
環八ウォーキング
東京には、都が管理する道路(都道)の環状線が、環一(環状一号線)から環八(環状八号線)まである。
一番外側にあるのは環八(かんぱち)だが、環八は他と異なり半円形状。
戦前に計画された時点から半円形状で、荒川の東側が埼玉だからか「都道としては荒川で終わり」。
wiki – 東京都道311号環状八号線
環八を全て車で走ると、所要時間は2時間。
一方、同じコースを歩くと10時間くらいかかる。
徒歩で10時間は、エグい。
しかし、だ。
気付いているか?
このルートの、秘密に。
環八の起点は赤羽、終点は羽田空港。
そして羽田空港には・・・
飛行機ビューの露天風呂を擁する、「泉天空の湯 羽田空港」がある。

そして環七ほどではないが・・・
環八沿いにも、配送ドライバー御用達のラーメン屋や定食屋が点在する。
そう。
つまり、もしこのルートを歩いたなら・・・
それも、終点(赤羽)→起点(羽田空港)に向けて歩いたなら・・・
躊躇なくドカ食いでカロリー調達しながら南下し、露天風呂でフィニッシュできる。
美しい。
メタボ中年のダイエット・ウォーキングには、完璧なコース。
「ダイエットもしたい」が、「ガツンとラーメンや定食も食いたい」。
片方を諦める必要はない。
このルートなら。
ホテル代や航空券代の高騰で、予定が組めなかった3月の3連休。
その3連休の中日に、このルートを歩くことにした。
ルート詳細と結果
今回もヤマレコでGPSログを取ってきた。
歩行サマリーは以下。
| スタート | 8:30 赤羽岩淵駅 |
| ゴール | 19:45 羽田空港エアポートガーデン |
| 距離 | 41.5km |
| 歩行時間 | 9:09 |
| 所要時間 (休憩含む) | 11:14 |
歩行動画も撮ってきた(2分)。
Insta360 Go Ultraであります。
※夜間動画に弱い
ヤマレコのログは以下。
ヤマレコ – 東京の環状八号線を全部歩く
なお、北から出発したので、通過する23区は以下のような順番。
- 北区(北赤羽駅)
- 板橋区(上板橋駅、東武練馬駅)
- 練馬区(平和台駅、富士見台駅)
- 杉並区(荻窪駅)
- 世田谷区(芦花公園、砧公園)
- 大田区(蒲田駅、羽田空港)
以下、それぞれの区間毎に、メモにて。
北区~板橋区
環八の北側の起点は、北区の赤羽交差点にある。
赤羽交差点はメトロ赤羽岩淵駅のすぐ近くなので、地下鉄で駅まで行った。

朝8:30からスタート。
本当は朝7時に出発の計画だったが、寝坊した。
しかし、問題ない。
1.5時間程度の遅れなら、早歩きで対応できる。
早速、環八ウォーキングをスタート。

環八は、基本的にずっと分離歩道がある。
ひたすら歩道を歩いて行くのみ。

しばらく歩くと、新河岸川の河川敷と並走する区間があった。
水上バス「東京水辺ライン」の小豆沢発着場(地図)があり、川沿いを歩けて気分良し。

このあたりはすでに、板橋区。
都内といっても、この辺りは個々の土地の広さがゆったり。
ギュウギュウ詰めの都心部とは、また違う感触だったのが新鮮だった。
板橋区では、たまに歩道で「自転車は原則 車道の左側」という看板があった。
自転車は歩道でなく、車道を走れという看板である。
2026年4月に「青切符」が開始されたが、自転車は車道を走らないと違反切符をきられる可能性がある。
道路によっては、結構無理ある感じになりそうだが、、、
自転車の新しい制度|自転車ポータルサイト

今後、どうなることか。
練馬区~杉並区
練馬春日町駅のあたりで、車道と道路を隔てる透明な壁があった。
「透光性防音壁」(透明な遮音壁)というらしい。

車道の騒音や排気ガスが、歩道側にいかないようにするものらしい。
こんなんもあるんだな、と。初めて気がついた。
杉並区に入ってからは、横断歩道の押しボタン(目の不自由な人向け)で、タッチ式スイッチを発見。
白い箱の上部には、点字で「タッチスイッチ」と表記がある。
音響用押ボタン式信号機 タッチ式スイッチ

このタッチ式のも、初めてみた。
数年前から、あるらしい。
東京に住んでいるが、生活エリアはかなり限定されている。
知らない街を歩けば、色々と新しい発見もあるもんだな、と。
12時にさしかかるあたりで、昼食タイム。
荻窪で人気の定食屋「ことぶき食堂」(地図)へ。

前に数人並んでいたが、10分ほどで案内された。
注文は、シグネチャー・メニュー「ブタカラ定食」(1,100円)。
つまり豚の唐揚げである。

普通盛りでも、肉が大量でうれしい。
薄切りの豚肉に片栗粉をまぶして、ラードで揚げているらしい。
外はサクッとしているが、噛めばグニュグニュと弾力あり、柔らかい。
独特の食感。
特製タレを吸い込んだ肉、モグモグと味わい深し。
白米が進む。
うまいね~。
普通に食うと、白米が足りないくらいに、肉が多い。
その点も良かったデス。
世田谷区
世田谷区に入ってからの環八歩道は、歩道に白線が散見された。
これもちょっと、カルチャーショックだった。
こんな狭い歩道に白線て。

これは「普通自転車通行指定部分」というらしい。
要は自転車が歩道を走る場合、「自転車は車道側の歩道を走ってね」という線引き。
歩道が狭い上に、環八だけに車道の交通量が多い。
それで、この白線があるのかな。
歩行者と自転車がぶつからないように。
歩道を色分けしてるのは結構見かけるが、シンプルに「白線」というのも、あるんだな。
世田谷区の環八沿いは、公園の宝庫だった。
以下は、芦花公園(地図)。
この公園は桜の木があり、ちょうど花見の季節でもあった。

続いて、砧公園(地図)。
この公園はかなり広く、環八に面してもいる。

最後に、等々力渓谷(地図)。
東京23区に、自然豊かな渓谷があるという驚き。
ただし訪問時はメンテナンスで閉園しており、中には入れなかった。

あと世田谷区の環八は、田園調布(大田区)とか成城(の近く)のような富裕層エリアも入ってくる。
外車ディーラーが多いとか、街行く人が明らかにオシャレ(金持ってそう)とか、他の区との変化が際立ってた。
自分は世田谷区には縁がないが、「さすが世田谷区」「これが世田谷区か」と、イチイチ感心してしまった。
歩いてる人達のファッションとか服の質感が、だいぶ違うよね。。。
大田区
大田区に入れば、ゴールは近い。
羽田空港も、大田区にある。
日も暮れてきたし、だいぶ疲れてきた。
出発から、すでに10時間近く経過している。
そんな時は、ラーメンでカロリーをチャージ。
大鳥居駅の近く、「中華そばカナリヤ」(地図)へ。

「味玉煮干しそば」(1,250円)をオーダー。
煮干しラーメンはそんなに好みじゃないので、大して期待してなかったんだが・・・

うぉー、めちゃめちゃ美味い!!
低加水でザラつきがあり、小麦の風味が強い麺。
煮干し臭がないのに、濃厚な旨みのドロっとしたスープ。
そこにピリッと、タマネギの辛みが加わる。
これは、アカン!
おかわりや!!
「和え玉」(350円)なる、替え玉を追加オーダー。
味は2系統から選べるが、今回は「生姜」で。

これも、おもしろい。
替え玉に、タレや具材がついてくる感じ。
そのまま混ぜて、油そばみたいに食ってもうまい。
やられたネ。
日本のラーメン屋は、いろいろある。
クチコミ評価が高い店も、たくさんある。
しかし、やはり好みがあるというか、実際に食ってみると「それほどでも」と思うことがしばしば。
がっつりハマるような店に出会えることは、滅多にない。
今回のように、一撃で心を鷲掴みされるような店と出会えることは、幸せなことだ。
そう思う。
でも10時間も歩けば、大抵は「めちゃ美味く」感じるので、言い過ぎかもしれない。
ともかく、店主に「美味かったデス」と伝えて、店をでた。
ゴールの羽田空港の行く前に、まだ寄りたいところがある。
「穴守稲荷神社」(地図)である。

夜7時を過ぎた穴守稲荷は人気がなく、静かだった。

賽銭を放り、拍手礼拝して願う。
「痩せますように」。
神妙な心持ちで目を閉じ、祈りを告白する。
痩せるため良かれと思って、この長距離を歩いてきました。
10時間かかりました。
結果的にたくさん食べたりもしましたが・・・
善きサマリア人の法に則り、「当方には痩せる権利がある」と、ここに申告いたします。
それはともかく、お目当ては「無窮の鳥居ネオン」。
2023年に奉納された、ネオンアート仕立てのミニ鳥居。
神社にネオン? 穴守稲荷神社「無窮の鳥居ネオン」奉納はこうして実現した

夜、誰もいない神社の片隅で、煌々と輝くネオンの鳥居。
不思議な光景だった。
羽田空港
穴守稲荷を抜けると、後は川を渡って羽田空港のエリア。
羽田イノベーションシティを横目に、南進する。

空港に近づくと、雰囲気的には「人通りが少なく」なる。
しかし実際には、不思議とそこそこの人とすれ違った。
どうも、羽田空港で働いてる人が近場に住んでおり、徒歩で行き来しているような雰囲気だった。

そして、出発から11時間、時刻は19:45。
ようやく、ゴールの「羽田エアポートガーデン」(羽田空港第 3ターミナル)に到着した。

めちゃ疲れた。
なお、実際には環八はもう少し先まで続く(地図)。
ただそのルートは↓で歩いたことがあり、今回はそこは省略でいいかな、と。
羽田空港の第3ターミナルから第2ターミナルまで歩いみたら1.5時間だった(海沿いの環八ルート編)
なにより、第3ターミナルには「泉天空の湯 羽田空港」がある。
そのまま温泉・サウナに吸い込まれていったのであった。
羽田空港で「泉天空の湯 羽田空港」を使った。露天風呂で風に吹かれ、サウナも高クオリティ
総評
なかなか、良いコースだった。
環八を歩くだけって、なんだかつまらなそうな予感もあったが・・・
実際に歩いてみると、色々と発見があって面白かった。
上記に書いたような道路の細かいアレコレとか。
北関東にしかないチェーン店(とんでん)を初めて発見したりとか。
区によって違う雰囲気を味わったりとか。
あと、大きな公園沿いを歩いたりと、意外と自然にも近かった。
ちなみに公園がちょいちょいあり、そこでトイレも借りれる。
小休憩も公園のベンチで可能。
その点も、良かったかな。
また、歩いてみたいなと思う。
あと、「持ち物」観点での所感は以下。
- 靴はいつもと同じく長距離線用にウルトラブースト(adidas)を採用、問題ナシ
- モバイルバッテリーは10,000mAhを2つと5,000mAhを1つ、ほぼフルで使った(iPhoneとInsta 360 Go Ultraの充電)
- GPSログはヤマレコを使用(計画ナシで記録だけのモード)、たまにGoogleMapsも使うので、iPhoneの電力消費は激しいがモバイルバッテリーでカバー
- 歩きながら動画はInsta 360 Go Ultra使用、クリップで服に装着できるのでフリーハンド撮影可能、だがやっぱり夜に弱い
- 車道沿いうことでマスクも持っていったが、それほど気にならず、あまりマスクを使わなかった
今回の旅程に入らず、次回あるなら試したいオプションは、以下あたり。
- ロケ弁で有名な「喜山飯店」が環八にあるが、今回は「ことぶき食堂」を優先した
- 世田谷で人気の惣菜店「デリショップよしのや」(地図)でコロッケを買い食いしようと思ったが、休店日だった
- 等々力渓谷は最近営業再開したので、弁当買って食うとかで活用してみたい
- 穴守稲荷に元祖ラーショの「ラーメンショップ」(地図)があるが、午前営業のみだったので断念
- 羽田イノベーションシティには無料の足湯スカイデッキがあり、「泉天空の湯」(高い)にいかないなら、そっちもアリか?
夜通しで歩いて、「ゴール目前に午前のラーショ→泉天空の湯で朝風呂」というのが、いいかもしれない。
ただ山手線一周なんかもそうだが、ナイトウォーキングは体力消耗度が数倍増えるので、相当に疲れそうではある。
あと昼間と違って、景色が代わり映えしなくなるかもな・・・。
夜の東京を歩く「山手線一周」のウォーキング。夜通し歩いて12時間、総距離46km。
ほい。
そんな感じ。




ヤマレコの記録のポイント名はご自身で登録されたのでしょうか?
だとすれば「スタート地点」と「ゴール地点」をそのままにしているのは故意?
私は、大抵自分で変更しています。
どもども。
スタートとか途中ポイントはヤマレコ側で自動でつくのを、そのままにしてますね。
そこら辺はあまり深く考えてないのと、あまり手数をかけたくないので放置というか。
田園調布は大田区でござるよ。
いつもながら長距離踏破の旅はすごいです!
今後は環七かな?
どもども。
田園調布、大田区なんですね。なんとなく世田谷区のイメージでした。
ありがとうございます。
環七も行きたいんですよね。52kmなので、がんばれば日帰りで行けそうですしね。
よく車でカンパチを走るが、徒歩で走破したのは、すごい!!
どもども。
なかなか疲れましたが、良いウォーキングコースでした。
環八は、道沿いに大きな公園とかも多いのが良いですね。