歩いて山手線を一周する
今年のGWは都合で遠出できず、都内で過ごすことになった。
そこで久々に、山手線一周ウォーキングを敢行することにした。
数年に一度、歩きたくなる。

今回は初めて「日中に歩く」ことにした。
いつもだと夜に出発し、夜通し歩き続ける。
夜に歩く理由はいくつかある。
「道が空いてる」「涼しい」「人気がないので、一周すると東京を支配した気分を味わえる」など。
しかし、一度は日中に歩いてみるのもいいかもしれない。
また、今回は計測方法を少し厳密にしたり、準備にも力をいれた。
そこら辺について、メモにて。
前提とする自分ルールは以下。
- 山手線の全ての駅に立ち寄る
- なるべく線路の外側を歩くが、大回りになる箇所では内側も歩く
- 休憩とメシは随時、時間制限なし、コース外の観光もOK
それでは早速、レッツらゴー!!
距離と時間の測定結果
今回は朝の7時に池袋駅を出発し、夜の20時30分に戻ってきた。
ただし、ずっと歩いていたワケではなく、長めの休憩をしたり、コースを外れて散策もした。
途中で昼飯と夕飯も食った。
下記は山手線一周の距離・歩数・時間の結果。
※「移動時間」「移動距離」には、休憩や散策を含めない
項目 | 結果 | 備考 |
---|---|---|
移動時間 | 8時間16分 | 歩行時間の合計(信号待ち含め、停止時間を除く) |
移動距離 | 46km | コースの合計距離(コース外の散策を除く) |
平均ペース | 10分49秒/km | 1kmあたりの所要時間 |
歩数 | 5.7万歩 | コース内の歩数(コース外の散策を除く) |
停止時間 | 5時間14分 | 信号待ち・休憩・コース外の散策 |
合計所要時間 | 13時間30分 | 開始から終了までの合計時間 |
山手線一周コースの距離は46kmで、8時間ちょいの歩行時間が必要だった。
歩数としては、5.7万歩。
一方で、昼飯・夕飯を食ったり、途中コースを外れて気になる場所に行ってみたりもした。
また「信号待ち」など歩行中でない時間については、上記「8時間」には含まれない。
「一周コースを歩行中」以外の合計時間(停止時間)は、5時間ちょい。
そのため「出発」から「ゴール」までは、全部で13時間30分がかかった。
非移動時間で「5時間」は長く思えるが、後半は各駅で小休憩してたし、そんなもんだろう。
GWで店が混んでおり、昼飯と夕飯では多少列に並んだ。
また駅にチェックインしたあとで、近場の散策をすることもあった。
「信号待ちは移動時間にカウントしない」というのは、計測アプリが自動で判定している。
正直、「信号待ち」はカウントした方が「移動時間」として分かりやすい気がするが、しょうがない。
ちなみに、前回(2018年)も似たような結果だった。
ただし前回は、寄り道とか休憩時間を区別しておらず、まるっと「12時間」という結果だった。
夜の東京を歩く「山手線一周」のウォーキング。夜通し歩いて12時間、総距離46km。
※「平均ペース」など含め、細部は今回と計算方法が違う(計測アプリの使い方が違う)
駅間の所要時間の詳細
各駅間は、だいたい10~20分くらいで歩ける。
各駅でのラップタイムは、以下の通り。
※下記「所要時間」で、ルート外の時間は前述の「歩行時間」に含まれない
駅名 | 時刻 | 所用時間 | 備考 |
---|---|---|---|
池袋 | 7:00 | – | – |
↓ | ↓ | 0:25 | – |
大塚 | 7:25 | – | – |
↓ | ↓ | 0:13 | – |
巣鴨 | 7:38 | – | – |
↓ | ↓ | 0:12 | – |
駒込 | 7:50 | – | – |
↓ | ↓ | 0:17 | – |
田端 | 8:07 | – | – |
↓ | ↓ | 0:20 | – |
西日暮里 | 8:27 | – | – |
↓ | ↓ | 0:07 | – |
日暮里 | 8:35 | – | – |
↓ | ↓ | 0:33 | 店訪問→営業時間外 (喫茶DEN) |
鶯谷 | 9:08 | – | – |
↓ | ↓ | 0:17 | – |
上野 | 9:25 | – | – |
↓ | ↓ | 0:19 | – |
御徒町 | 9:44 | – | – |
↓ | ↓ | 0:15 | – |
秋葉原 | 9:59 | – | |
↓ | ↓ | 0:16 | – |
神田 | 10:15 | – | – |
↓ | ↓ | 0:27 | 店訪問→営業時間外 (珈琲専門店 エース) |
東京 | 10:42 | – | – |
↓ | ↓ | 0:45 | 昼飯休憩 (ヤクンカヤトースト) |
有楽町 | 11:27 | – | – |
↓ | ↓ | 0:20 | – |
新橋 | 11:47 | – | – |
↓ | ↓ | 0:23 | – |
浜松町 | 12:10 | – | – |
↓ | ↓ | 0:33 | 路上ライブ見学 |
田町 | 12:43 | – | – |
↓ | ↓ | 0:27 | 新駅周辺見学 |
高輪ゲートウェイ | 13:10 | – | – |
↓ | ↓ | 0:18 | – |
品川 | 13:28 | – | – |
↓ | ↓ | 1:01 | おやつ休憩 (THE CITY BAKERY) |
大崎 | 14:29 | – | – |
↓ | ↓ | 0:19 | – |
五反田 | 14:48 | – | – |
↓ | ↓ | 0:21 | – |
目黒 | 15:09 | – | – |
↓ | ↓ | 0:28 | 店訪問→営業時間外 (陳麻家) |
恵比寿 | 15:37 | – | – |
↓ | ↓ | 0:44 | 周辺探索 |
渋谷 | 16:21 | – | – |
↓ | ↓ | 1:31 | 夕食休憩 (兆楽) |
原宿 | 17:52 | – | – |
↓ | ↓ | 0:26 | – |
代々木 | 18:18 | – | – |
↓ | ↓ | 0:20 | – |
新宿 | 18:38 | – | – |
↓ | ↓ | 0:31 | – |
新大久保 | 19:09 | – | – |
↓ | ↓ | 0:21 | – |
高田馬場 | 19:30 | – | – |
↓ | ↓ | 0:33 | 周辺探索 |
目白 | 20:03 | – | – |
↓ | ↓ | 0:30 | ちょっと道を間違えた |
池袋 | 20:33 | – | – |
山手線一周ということで、普段は行くこともない駅の周辺にも行くことになる。
そのため、「前から気になってたけど、行く機会がなかったお店」に訪問したり。
一方、その試みは3回も「GWのため休業中」で無駄足に終わった。
最近だと、店の営業日がネットで探しても分からない/違っていることも多く、なかなか難しいですね。
山手線一周コースをスマホで見る方法
徒歩で山手線一周すること自体は、多くの人がやっている。
しかし公式ルート的なものは、特に決まっていない。
考え方は「絶対に線路の内側に入らない」か「なるべく線路沿いを歩く」のどちらか。
ただし「品川-大崎」区間などは外側を歩くと相当な遠回りになり、自分はいつも後者で歩く。
誰かが歩いたルートを参考にしたい場合、例えば「YAMAP 山手線一周」「ヤマレコ 山手線一周」で検索するとでてくる。
YAMAPとヤマレコは、登山アプリです。
そのほか、例えば東京ヤマソン(Tokyo Yamason)というイベントがある。
毎年、山手線一周するイベントを開催しているらしい。
東京ヤマソン(Tokyo Yamason)
ネットでググると、上記イベントのものらしきGoogleマイマップがあった。
誰がアップしたものかは不明だが、新駅「高輪ゲートウェイ」が入っていないので、最新のものではないかもしれない。
Tokyo Yamathon Map
例えば、これを自分のスマホのGoogleマップでみる、一番シンプルな方法は、以下。
- スマホで「Tokyo Yamathon Map」のリンクを開くとブラウザ起動
- ブラウザ画面上部の「Google Maps Appで開く」リンク押下(下図左)
- GoogleMapsアプリからコースがみれる(GPS連動もする)

これで、現地でGPS連動しながら、自分でもルートを引いたり使える。
※ただし現時点では、高輪ゲートウェイが入ってないのは注意
ちなみに東京YAMASONルートも公式には「参考ルート」扱い。
基本は「どんどん近道でショートカットして!」というルールらしいです。
あくまで「全駅の外観を写真撮影する」だけがルールらしく。
今回、興味本位で上記ルートを使ってみた。
前回の自分の軌跡と重ね合わせるとほとんど一緒だったが、20%くらい違うかな。
このルートは、「内側もバンバン使って効率的に歩くルート」のように拝見しました。
上記マップを、自分はもうちょい編集して使いました。
そこら辺の「気付き」もメモしておきます。
詳細に書くのは面倒なので、ポイントだけ。。。
まず、上記ルートに加えて、立ち寄り地などもメモりたい場合。
「スター」(場所のお気に入り機能)を使うと良いかと思います。
上記ルートのアイコンや線の色を変更したい場合。
上記Googleマイマップは他人のものなので、表示はできるが編集はできない。
マイマップを編集したい場合、「自分のマイマップ」にコピーして取り込む必要がある。
取り込んだマップは、アイコン・色・線幅を変更したり、レイヤー追加ができる。
- Tokyo Yamathon Mapをブラウザで開く
- 「地図をコピー」(上図右)でコピーする
- 自分のGoogleマイマップを開いて編集する(PCのみ対応)
- 編集方法は下図参照
- スマホのGoogleマップアプリを開く
- メニュー「保存済み」→「マイマップ」から選択
- Googleマップアプリでマイマップが表示される
マイマップを編集するには、「yahathon route」の行でバケツマークを選択すると、ルート線の線幅や色を変更できる。
アイコン系については他の行でバケツマークをクリック。

上記ルートの駅順を変更したい場合。
これは普通に使う上では不要だが、Googleマップでなく他のアプリに取り込む場合に、駅順が重要になる場合がある。
例えば「新宿駅を1駅目にする」とか、そういう駅順です。
この場合、以下のような操作が必要。
- Tokyo Yamathon Mapをブラウザで開く
- メニューから「kml / kmzにエクスポート」を選択してダウンロード
- 「KMZ ではなく KML にエクスポートします」のみチェックを入れる
- ダウンロードしたkmlファイルを、テキストエディタで開いて編集
- 「Placemark」タグ(駅)で各駅が定義されているので、カット&ペイストで順番を変える
- ちなみに、これをやるとGoogleマイマップのアイコン選択で「続き番号」を指定できる
- 「続き番号」だとアイコンに連番の番号が入り、自分の出発駅を「1」にできる
- 「LineString」タグ(線)でルート線の緯度経度が定義されているので、カット&ペイストで順番を変える
- これは取り込むアプリによっては必要。大抵は不要。
- 線(ポリライン)の順番が緯度経度の連続で表現されており、カンマ区切り「139.7298,35.61943,0」の最初の2つは緯度経度
- 緯度と経度の順番を入れ替え、「35.61943,139.7298」としてGoogleマップで検索すると位置が分かる(検索時は最後の「,0」は不要)
- 出発駅にしたい駅の緯度経度があれば、その緯度経度を起点にしてkml内での順番を変える
- マイマップで新規レイヤーを作り、「インポート」で編集したkmlを取り込む
ウォーキング計測アプリを使う
時間・距離・歩数・歩行軌跡を記録するためのアプリについて。
普段使っているアプリがあれば、それを使うといいと思います。
無料のジョギング系アプリや登山系アプリで、色んな計測ができる。
自分の場合、以下のウォーキング用アプリを使っている。
Walkmeter

ほとんどの機能は有料(年額1000円)です。
機能概要は以下。
- 歩数、距離、高度、平均ペース、消費カロリー、地図表示
- 音声案内で、距離・ペースなどを自動アナウンス
- 歩行中の時間と停止時間を自動判別して記録
- Appleワークアウト、Strava、MyFitnessPalに対応
- kmlの入出力に対応
- Apple Watchでの心拍計測に対応
自分はいつもコレを使っているので、他のアプリは詳しくない。
歩行中のアプリの使い方は、以下。
- 「スタート」を押すと計測開始
- 休憩時は「ストップ」を押して、再開時に「スタート」を押せばOK
- 完全に終了する場合は「ストップ」→「終了」を押す
- 駅に着く度に「ラップ」を押すと、後でその地点が地図上でも見られる
特にkmlの入出力に対応しているのが、自分が使っている理由。
(自分が歩いたルートのkmlをGoogleマイマップに取り込める)
ちなみにAppleWatchにも対応してるが、山手線一周するような場合はAppleWatchのバッテリーが途中で終わる。
ハイスペックだけど有料なので、もうちょいシンプルな無料アプリを自分で探すと良いかも。
ジョギング系のアプリや登山系のアプリでも、大抵のことはできる。
※一般的に無料アプリで難しい要素は「kmlファイルの入出力」
持ち物リストと準備
自分が「山手線一周」を敢行した際の、持ち物リストと準備事項です。
参考まで。
- モバイルバッテリーは2個
- 「Googleマップ」&「計測アプリ」をずっと起動する場合、バッテリー消費が激しい
- 自分の場合、今回もバッテリーを2個使った(1個につき10,000mAh)
- 日よけ対策グッズ
- 日焼け止め
- 帽子
- 汗対策グッズ
- タオル
- 着替え(汗をかく季節の場合)
- 買い食い用のゴミ袋
- 食べ歩きした場合のゴミを入れる袋
- 上野のアメ横で串を買い食いするとか、アイスクリームを食いながら歩くとか
- 開放型イヤホン
- 体力低下のため、イヤホンで耳を塞ぐのは危ないので開放型イヤホン(耳を塞がない)がいいかも
- 自分は骨電動は苦手なので、開放型で安い中華製のUCOMX Airwingsを使っている
- 音楽を聴くのでなく、計測アプリのアナウンスを聴くために使用
- ランニングシューズ
- 個人的に、長距離を歩く場合の最重要アイテムは靴
- 長距離の歩行は、筋肉疲労とは別に、足の裏や足の指が痛くなる
- とにかくクッション性の高いシューズを使うのがいい
- ナイト・ウォーキングの場合
- 小型の懐中電灯(東京でも深夜だと街灯がない道あり)
とにかく、靴には気を使った方がいいというのが、個人的な感想。
普段使っているランニングシューズがあれば、それでいいと思います。
特に、各メーカーが出している厚底ランニングシューズがオススメ。
ランニングシューズの性能は「クッション性」と「反発力」のベクトルがあり、長距離歩行だと「クッション性」が重要だなと思います。
筋肉疲労とは別で、足の裏の骨が痛くなるのでクッション性。
自分が愛用しているのはadidasのウルトラブーストで、「衝撃吸収だけ」で言えばこれが好み。
ウルトラブーストは発泡スチロールみたいなソールの外観が特徴。
ファッション性をかなぐり捨てて、クッション性をとりにいっている。

↑めっちゃ発泡スチロール感(笑)
グニュグニュで柔らかく、レビューをみると「柔らかすぎて走りにくい」という声も・・・。
ただ衝撃吸収の実力は、確か。
※写真は「ウルトラブースト22」
ウルトラブーストにも種類が複数あるが、いわゆるナンバリングタイトルの最新版(大きな数字)ほど厚底度が高く、柔らかい。
毎年厚底がサイズアップしており、最近だと「ウルトラブースト21」「ウルトラブースト22」など。
無印のウルトラブーストと、数字がついたナンバリングタイトルでは、クッション性が全然違うので注意。
ルート上の観光スポットとグルメ
山手線一周のルート上には、観光スポットがたくさんある。
例えば、東京駅の前を通りかかると、つい写真を撮りたくなる、とか。

たくさんあるので好みでルートに取り入れるのがいいと思うが、ルートを大きく外れず、ついでに歩ける繁華街や公園としては、以下のようなものがある。
- 上野公園(一部を通り抜け)
- アメ横(線路沿いなので通過可能)
- 明治神宮(一部を通り抜け)
- 歌舞伎町(線路に近いので通過可能)
「アメ横」なんかは、フィンガーフードの買い食いなんかもできる。

「歌舞伎町」もほぼ線路沿いのあたりは、一周ルートに組み込んで歩ける。

上野公園は、休憩にもちょうどいい。
グルメも、山手線一周のお楽しみ。
今回はGW中で休業の店が多かったり、長蛇の列になったりして、店探しには苦労したけど。。。
昼飯は、糖分補給のため甘いトースト「ヤクンカヤトースト」(有楽町)を食いました。
シンガポールで食って以来で、これ美味いんですよね。

晩飯(早めの晩飯)は、「兆楽」(渋谷)でルースチャーハンを食った。
滅多に渋谷に行かないが、近年テレビでよくみる「兆楽」で一度食ってみたいなと思いまして。
渋谷「兆楽」でルースチャーハンを食べた

ゴールした後の「ご褒美の夕飯」(遅めの晩飯)は、「キッチンABC」(池袋)のオリカレー。
池袋といえば、個人的にはキッチンABCなのです。
池袋の町洋食「キッチンABC」による究極のワンプレート「オリカレー」が一番好きです

まとめ
今まで、山手線一周ウォーキングは夜に敢行していた。
今回初めて日中に歩いて分かったのは、「昼だと割とイケるな」ということ。
やはり生活リズムに反して夜に歩くのは、相当体に負担がかかっていたんだなと分かりました(笑)
ただ、「達成感」みたいなものはナイト・ウォーキングの方が高い。
夜だと(?)、筋肉が疲労して乳酸が溜まるような疲弊感で、何度も諦めそうになりつつも鋼の意志で復帰する「限界突破」を何度も体験する。
非日常感もあるし、好みとしてはナイト・ウォーキングの方かもしれない。
一方で、日中ウォーキングだとお店が開いているので、そういう楽しみはあった。
ただし混雑していて歩きにくいエリアがあったり、痛し痒しですね。
次回については、また数年後になると思うけど、日中か夜か、ちょっとまた考えてリトライしようと思います。
ほい。
そんな感じ。